本に包囲された日々
部屋は本まみれ。家業の経理をこなしつつ、本を読む。
マリー・アントワネット(惣領 冬実)
「史上初!ヴェルサイユ宮殿監修」のコピーに納得の一冊。カバーの美男美女はアントワネットとフェルゼン?かと思いきやまさかのルイ16世。短躯・肥満・愚鈍だったというかつての定説とは違い、長身の美男子に描かれている。美男ぶりは多少の創作らしいが、かなりの長身(192cm)だったのは史実。頭脳も明晰で新思想にも詳しい教養あふれる知的な男性であった…と近年の研究は進んでいるそうな…。

ヒロイン、アントワネットもたまらなく魅力的な少女に描かれている。


ツヴァイクの流れを汲む定説(ベルばらも当然これに含まれる)を、丹念な史実研究で覆していく最近の学説を反映させたコミック。たった一冊で終わるのが非常に残念。




景色、建物、家具調度、衣装、装身具など芸術的なまでに描かれているのがまたうっとり…。自分はドレスの正確な描きこみに特に感動した。この時代のドレスは、正面から見ると左右に大きく張り出しているが、横から見ると前後の張りは左右ほどではない。360度ぶわーっと広がるシルエットはもっと時代が下がってから。1989年、京都服飾文化研究財団が主催した「華麗な革命」展覧会で当時の実物のドレスを見て以来、そういう微妙なシルエット描写が不正確なコミックが多いのが気になっていたが、この本は完璧。

「チェーザレ」を再開するという作者が、このコミックの続きを描くのはもう無理なんだろうけど…本当に残念。

ヴェルサイユ宮殿監修「マリー・アントワネット展」が開催される影響もあってか、アントワネット関連の書籍がいろいろ出版されていて、最近立て続けに読んでる。
6月7日
萩尾望都さんの新作掲載 少女漫画雑誌が異例の重版

朝からNHKのニュースに驚いた。
までもよかった。他の連載楽しみにしている人が気の毒だったから。

それにしても「繊細かつ華やかな絵柄でファンの熱狂的な支持を集める漫画家の萩尾望都さん」…って…。
萩尾望都を、ポーを読んでない人がニュース原稿書いた感アリアリ。
月刊flowers(フラワーズ) 2016年 07 月号 [雑誌]
ネットでは瞬時に売り切れてしまってた。予約していなかったのであせったが、リアル書店で他店舗から取り寄せてもらって購入。他の連載目当てで普通に購入していたのに今回買えなかった人達がかなりいるようで、ひどいもらい事故だ。ごめんね。

前後編の前編かと思ったら「Vol.1」の表記。不定期連載になりそう。うーんちょっと追いかけるのは面倒。通常購入者は今回の件で離れ、「ポー」目当ての購入者が継続購入するかは怪しい。フラワーズの未来はどっちだ。

で、「ポー」だけど、「現在の萩尾望都が描くポーの一族」と思って読むので、それなり。絵柄がどーのこーの言う感想も散見するが、過去シリーズも絵柄は激変してたからなぁ。






大奥 13(よしながふみ)



先月まとめて予約注文したうちの最後のコミックス到着。

男将軍が二代続いたあと、家定でまた女将軍に。…ってことは正室・篤姫は男…彼の登場シーンで今巻は終わり。くー、またいいところで!

女将軍と献身的な家臣・阿部正弘(♀)との主従愛にも萌える。タイトルの「大奥」が消滅するまでは描かれると思うのだけど、ラストを見届けるまでおさまらないマンガのひとつだ。





★★★
萩尾望都が「ポーの一族」の新作を40年ぶりに発表するという大ニュース。小学生の時に初めて知ったキャラクターに、齢50を過ぎて再会するわけですよ。主人公は14歳のまま。これをリアルなポー体験といわずしてなんであろう。

ゴールデンカムイ 7(野田サトル)
えらく早く続きの巻が発行されたなー。

最初の巻から料理シーンでニリンソウが頻出していたので、「ニリンソウと間違えられやすい猛毒トリカブト」ネタがいつ出るかいつ出るかとハラハラしていたが、今巻でやっと出てくれて安心した。

グルメとサバイバルと変顔と変態さんと「親分と姫の恋愛劇場」など今巻も盛りだくさん。
ヒグマに「生き埋めの土饅頭」にされながら生還したのが実話とは…。








★★★
こないだ終わった工事場所のさっぱりしたところに、植樹や植花。
Gのサムライ (田中圭一)
webで読んでるときから、ヒドイ漫画と思っていたが、このたび刊行されたコミックスであらためて通して読んでみると、ほんっっっとーにヒドイ(褒め言葉)。

ここまで下ネタばかりでゲスくてサイテーなのに、爽快な読後感っていうのはすごい才能だと思った。








夢の雫、黄金の鳥籠 8(篠原千絵)
今日届いた。

10分で読んでしまった…。
速読な自分なんだけど、内容もウスいよ…。

史実でこうなるってわかっていても、それをどう描くかが楽しみなんだけど、主人公二人の関係の結末はいったいどうなるのか予測がつかない。








★★★
先月、2年前もたのんだことがある土木会社に、ウチの会社と自宅のそれぞれで工事を頼んだ。

工事が終わったその日に請求が来たし、しかも振込みではなく現金でお願いされたので不穏な感じがあったのだが、数日前倒産したとの話をきいた。従業員の人たちもわかっていたと思う。彼らはこれから自分たちでやって行くはずなので、また何かあったら頼むつもり。あるかどうかわかんないけど。
ゴールデンカムイ 6(野田サトル)
今巻は食事シーンが少ない…。

とあるブログで「冬の北海道描写が間違っていて楽しめない」がバズっていて、そうなのか…と思ったりもしたが、「山田風太郎的パラレルワールド北海道と思って読めばイイ!」というツイートを見たら、それも言えるな…と。

主体性はありません。

出てくる囚人たちが変態さんばかり。
そろそろ登場人物多すぎで混乱してきたので、各巻に詳しい人物相関図を載せてほしい。





★★★
新刊で追いかけてる今月発行のコミックスを全て予約したので、あとは届くのを待つばかり。
新装版 なのはな(萩尾望都)
震災と原発事故の衝撃をモチーフにした短篇連作。…なので作者長年のファンだというのになかなか手が出せなかった。5年目ということで発行された新装版をやっと購入。



遅ればせながら読んだわけだが、いつ読んでも素晴らしい作品群であることは間違いなかった…。




「銀河鉄道の夜」とコラボした作品もあり、あの列車に大勢の人たちが乗っていってしまったのだなぁ、と思わせてくれることに創作作品が人に与える力を感じた。


コミックス大人買い
先月から仕事がギチギチに詰まっていたせいもあって、本、特にコミックスをいろいろ大人買い。これからえんえん続刊されそうなモノに手を出してしまった…。



表紙のイメージとは大違いの本格歴史モノ。中世の「フス戦争」というあまり日本ではメジャーではない宗教戦争を描く。残虐描写多数。ヒロインの天使のような美少女が救い。














冒険活劇サバイバル北海道グルメ。日露戦争の生き残りと刑務所脱獄犯たちと新撰組生き残りたちが金塊の謎をめぐって殺し合う。残虐描写多数。アウトドアグルメ描写と、主人公と行動を共にするアイヌの手練れハンター美少女が救い…というまでもなくけっこうコミカル描写あり。主人公たちはもとより、基地外や殺人鬼もなかなか魅力的に描かれている。






ほかにも単巻コミックやたらと買い込んでしまった。
もう読まない本を60冊くらいブックオフへ売ったけど、焼け石に水。
copyright © 2005 本に包囲された日々 all rights reserved.
Powered by FC2ブログ.