本に包囲された日々
部屋は本まみれ。家業の経理をこなしつつ、本を読む。
戦下のレシピ―太平洋戦争下の食を知る
ISBN:4007000379 単行本 斎藤 美奈子 岩波書店 2002/08 ¥798

開戦前の暢気な戦意高揚レシピから、こんなもの食えるのかという悲惨な非常食まで、当時の婦人雑誌に掲載された料理記事から太平洋戦争下の食を知る本。
カラーページでは“再現・戦下のレシピ”(料理本のように美しく撮影された写真)、“戦下の野菜図鑑”(という名のただの雑草図鑑)など掲載され、皮肉なスパイスのきいた構成になっている。

戦争の悲惨さを訴える書は多々あれど、この書が訴える日本国民の大多数が体験した戦争とは「寝不足で重労働なのに飯がない」日々がえんえんと続くこと。「食料がなくなることが戦争なのだ」。

食材といえないような材料をやっとの思いで入手しても、それを口に入れられる状態にするまでにまた多大な時間と労働が費やされる。人手もない、時間も無い、燃料もない。食料難そのものが「戦い」だったのだ。

昔の婦人雑誌、とくに戦前のものは大変面白く、自分も古本屋で何冊か購入した(最近は相場がハネ上がってとても手がでない)。
昭和7年の婦人倶楽部にはこんな記事が掲載されている。↓

「大戦争となつた場合の婦人の覚悟座談会」
今や国難は私達の身辺に迫つてゐます。日本婦人の覚悟は如何?これを読んで何物かを心に誓つて頂きたい。


軍人や令夫人たちによる大戦争への心得座談会!なのだが…

「日本では馬鈴薯もございますから、萬一の場合にはさういう芋類をたべれば十分だと思ひます。」

日本の食料問題についてはあっさりとこれでおしまい。
言えば言うほどボロが出るからとしか思えない。

★★★
2年前に突発性難聴を経験しているのだが、そのときとは反対の耳に、今朝からちょっと異常を感じる。再発の可能性はほとんどない病気だし、症状も軽いしと迷ったが、結局耳鼻科へ行く。
検査の結果聴力はこころもち低めだが(それは昔からだし)、ビタミンB12などの錠剤をもらって帰る。
多分ただの疲れで、耳の自覚症状は薄らいだが、午後から片頭痛の発作が起きてしまった。痛いっつーの。
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