本に包囲された日々
部屋は本まみれ。家業の経理をこなしつつ、本を読む。
普通の家族がいちばん怖い
普通の家族がいちばん怖い―徹底調査!破滅する日本の食卓普通の家族がいちばん怖い―徹底調査!破滅する日本の食卓
(2007/10)
岩村 暢子

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「変わる家族変わる食卓」、「<現代家族>の誕生」に続く本。

20~40代の主婦がいる家庭を対象に調査したもので、「変わる家族変わる食卓」では日常の食事の現実が無茶苦茶になっていることを提示し、次の「<現代家族>の誕生」では、その親世代60~70代の食文化・家族観はどうであったのかを調査。現代の食の乱れはその親世代からの流れから当然のものではなかったかと説く。そしてこの3冊目では「ハレの食」であるクリスマスと正月の食風景を調査。

さきの2冊を読まないで、この本だけ読んでも誤解してしまうかもしれない(Amazonのレビューもそんなのが多い…)。しかし誤解されてしまうのも無理がないと思うのが、調査者のコメントの意地悪さ。たとえば、

市販の惣菜を彩りよくお重に美しく詰めあわせ、「自分でも、私、よくやったなぁ!」
実家からもらった市販のお節セット・同じく貰ったお供えを飾って「結構、私もまじめにやってるなぁ!」


という調査シートの記述に対してのコメントが、

頑張った自分にご褒美をあげたい気持ちであろうか。

…そう書きたくなる気持ちもわからないでもないけど、こういう意地悪なコメントが多くて、読者を無駄に怒らせているような。その結果、写真と詳細なインタビューで暴かれる「現実とまったく違うことを語る母」「現実を見ない母」「言うことがすぐ変わる母」「現実に自分が行っていることとはかけ離れた考えや展望を語る母」の奇妙さ・怖さを提示したエピローグまでたどりつけてない読者もいそうな感じ。

わが身にふりかえってみると、このシリーズの調査対象のまさにビンゴ世代なので、考えさせられることが山ほど。去年からこの本のことはずっとひっかかっていて、結論というか、あー、読んだ、と片付けることがいつまでもできないまま。

先日、NHK朝のニュースを観ていたら、「幼稚園児のお弁当がヘンだ」というような特集が組まれていた。「(とりあわせが無茶苦茶な)こどもの好きなものばかりが詰めてある」「何を詰めるのか“こどものアドバイスどおりにする”」とかいう展開で、「あ、出るな」と思ったら案の定、この本の著者が登場。

どうやら次回作は「お弁当」らしい。

★★★
少し肌寒いくらい。このぐらいの気温がちょうどいいなぁ。

仕入れ処理を終えた後、母親のものをまた少し片づける。手にとった瞬間じわっと泣けてくるのは、もう、パブロフの犬状態。
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