本に包囲された日々
部屋は本まみれ。家業の経理をこなしつつ、本を読む。
物語 英国の王室
物語 英国の王室―おとぎ話とギリシア悲劇の間 物語 英国の王室―おとぎ話とギリシア悲劇の間
黒岩 徹 (1997/01)
中央公論社

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女王夫婦と皇太子・ダイアナ妃を中心に、英国王室の役割・権力・王族たちの悲劇を綴った内容。

1997年発行の本で、状況としては古い時代(皇太子夫妻離婚直後)の本だが、チャールズとダイアナ関連であまり言及されることのなかったフィリップ殿下にかなり記述が割かれているのが目新しかった。

フィリップ殿下は流浪の少年時代を送り、安定した家庭を知らず、常にアイデンティティの欠如に悩まされていた。そしてひとかどの「何かを成し遂げたい」熱意を抱き続けて強靭な精神力を青年時代に育んだ。ところが「女王の夫」として妻を支えていこうと決意しても、周囲がそれを阻む。女王は夫の焦燥を気遣い、せめて家庭内の決めごとはすべて夫に任せるようにしたが、それも皇太子の人格形成に裏目に出てしまう…。英王室ファミリーの破綻に彼が少なからぬ影響を与えてしまっていたというのがよくわかった。

冒頭の「女王の一日」での女王の日常生活の記述など、現王室の英国における地道な役割から、王室の権力を行使する外交まで読みやすく紹介されていて、本の表題からは想像もつかない面白さ、拾い物の本だった。つくづくこのタイトル、売る気あんのか?といいたいくらい地味すぎ。昨今の、タイトルだけで評判になる新書発行ラッシュに慣らされてしまっているためか、余計にそれを感じた。

★★★
今週も午前中に買い物を終わらせ、午後にひたすらテキスト処理。
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