本に包囲された日々
部屋は本まみれ。家業の経理をこなしつつ、本を読む。
イワン雷帝(ボリショイ・バレエ)
イワン雷帝*バレエ イワン雷帝*バレエ
ボリショイ・バレエ (2002/02/22)
ジェネオン エンタテインメント

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ロシア最初の皇帝・イワン四世を主役としたバレエ。エイゼンシュタインの同名映画のために作曲されたプロコフィエフの音楽を編曲して使用。

映画では悲劇的な人物として描かれたために、イワン雷帝を尊敬するスターリンの不興をかってしまった話は有名。バレエも映画の人物像を踏襲し、悲劇的展開。帝国統一の理想に燃える若き皇帝が、タタール人たちとの戦いに勝利をおさめるも、自身の地位を脅かす大貴族たちとの対決は絶え間なく、ついには愛妻アナスタシア皇后を毒殺されてしまう。皇帝は親衛隊を組織して貴族たちを次々と粛清し復讐を果たすが、怒りと憎悪、孤独、統治の重圧がイワンを苦しめる。

重苦しいストーリーであるが、ロマンティック・バレエには無い面白さ。振付師グリゴローヴィチお得意の男性的な迫力満点の演出・振付。主役には踊りの技術はもちろんのこと、高い演技力も必要とされるため、イワン役を踊れるダンサーの数は非常に限られている。

このDVDのラストシーン。↓


不協和音の使い方が迫力のある曲。貴族たちの粛清後、自身の死への幻想と狂気にとりつかれながら、大国ロシアの統治に身を捧げる皇帝…といった感じ。イレク・ムハメドフ演じる迫力満点のイワン。彼の踊りの実力は言うまでもなく、「目力」も凄い迫力。

実在の皇帝の晩年は相当悲惨で、娶る皇后を次々と毒殺されたり(3人目の皇后に選ばれた女性にいたっては、自分が皇后に選ばれたというショックから数日後に死んでしまった。そのあともまだ次を娶っている)、跡継ぎの皇太子(もちろん自分の実子)との諍いから激昂のあまり我を忘れて撲殺してしまったり。血まみれの息子を抱えて呆然とする老帝、という絵画が何点か描かれている。ほかにも奇矯な逸話が多々あり、粛清を重ねた独裁者にありがちな晩年だったらしい。

こういう人物を敬愛しているスターリン、って…。さもありなんというか、ちっとも意外性がない。

★★★
車の中は暑いくらい。
昨日からの頭痛をひきずっていて、薬を飲んでも効かないので、夕方少し寝る。そしたら治った。
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