本に包囲された日々
部屋は本まみれ。家業の経理をこなしつつ、本を読む。
わたし、だまされました。
わたし、だまされました。 告発!ネットワーク・ビジネス わたし、だまされました。 告発!ネットワーク・ビジネス
坂口 優美 (2005/12/09)
ランダムハウス講談社

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ネットワーク・ビジネスに勧誘され入会した著者が、脱会するまでを描いた実録体験コミック。読みながら、かつて友人だった(過去形)人たちの顔が浮かんだ。

ファンシーな絵柄で描かれていて、軽く読めるが、内容はシビア。単純にモノを売って利益を得るのではなく、いかに他人を引き込み、かつその他人がさらに別の人を引き込めるかにビッグチャンス(←…)があるという、到底成功しそうもないシステムで勧誘しているのがよくわかる。最低でも数万円~数十万円で、ひとときの夢を見させる商売というのが実態だろう。そして夢のあとは、友人・知人の消失、親戚の顰蹙、多額の負債という現実が待っている。

警戒心がないわけではない著者が、説明会に参加したことでヤル気になってしまうくだりを読むと、心の隙は誰にでもあるということか、と思えた。当たり前か。

活動に熱心な時期の著者に、友人(すでに脱会した姉がいるため)が電話してきて警告する、というところがある。反論する著者に「そうだね…こんなのにひっかかることができるのも20代のうちかもね…がんばってね」と電話を切る友人。そのエピソードをあえて描いた著者の心境を思うと切ない。

通常のモノの売り買いにおいても、「人と人とのつながり」「暖かい交流」などということへの礼讃があるが、ネットワーク・ビジネスはその点をグロテスクに拡大した手法で、破綻するシステムを覆い隠しているのだろう。

まえがきで、著者がハマった会を退けた友人(男性)が、「その後、別のネットワーク・ビジネスに騙されてしまったのです」とあるが、どういう経緯があったのか、続編を描いてほしいところだ。

★★★
実家のある市へ。
一件目で同業者っぽい人がいたので、行く先々でカチ合うのを避けるため、ターボで回る。
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