本に包囲された日々
部屋は本まみれ。家業の経理をこなしつつ、本を読む。
霊感・霊能の心理学
霊感・霊能の心理学 霊感・霊能の心理学
中村 希明 (1993/02)
朝日新聞

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「怪談の科学」などの著書もある精神科医師の著書。

いわゆる「怪奇現象」の否定派。歴史的な事件・文学を題材に、なぜ人はそのような怪しい現象を感じるのか・騙されるのかを精神医学の論理を根拠として紹介。

一番面白かったのは、不世出の奇術王と呼ばれたフーディーニとインチキ霊媒師とのバトルのくだり。

手錠をかけて閉じ込められた木箱から見事に脱出!というパフォーマンスで人気を博していたフーディーニ。彼はヨーロッパ巡業に行っている間、最愛の母親の死に目に会えなかったという不幸に打ちのめされてしまった。深い悲しみと母親への罪悪感から、彼は死者と交信できるという霊媒師のハシゴをはじめる。

藁にもすがる思いで霊媒師を訪ね歩いた彼であったが、プロの奇術師の彼からみると子供騙しのトリックばかりが目について、気持ちよく騙してくれる技術すらない“霊能者”たちに、彼はだんだん腹が立ってきた。そして、人の不幸につけこんで高額な金銭を騙り取るインチキ霊媒師の暴露に後半生の情熱をそそぐことになるのである。

現代でもユリ・ゲラーなどとの対決で有名なプロ・マジシャン、ジェイムズ・ランディという人がいる。ランディは15歳のとき、「降神術」のトリックを暴き、信者たちから訴えられ拘置場に数時間抑留された。彼がのちに語るところによると、その数時間は「世界中の心霊術師、超能力者にとって最も不幸な出来事」であったという。ランディはその間「イカサマ心霊術師に対し一生をかけた復讐を誓った」そうだ。彼にコテンパンにされたイカサマ心霊術師・超心理学者は順調に増え続けている。

★★★
西へ仕入れ。
読みたかった本も買えた。
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