本に包囲された日々
部屋は本まみれ。家業の経理をこなしつつ、本を読む。
悲しい日記―天国にいる夫へ
ISBN:4938913003 単行本(ソフトカバー) 冒険社編集部 冒険社 1996/07 ¥1,020

平成8年に、池袋のアパートで餓死した母子(77才の母親・41才の息子)。死に至る数年間の母親の日記。

「現代社会のひずみ」「福祉問題」など、社会的な視点で語るべく出版されたのかもしれないが、そういう視点になかなか至れないほどの内容。人間がここまで閉塞的な状況を何年も過ごしていると、いかに「狂って」くるのかがわかる。

世界はある不思議な法則に支配されている、という思い込みに怯えながらこの母子は暮らしている。不思議な筆算が唐突に書かれ、世界の法則を計算しようと試みる。新聞集金人がいつ来るか常に気にして、息子が来る、といったら来た、と神秘な出来事のように書く。

その描写の合間に「トイレにサニポンF」。トイレの清掃にこだわり、水道の蛇口を締めた直後に漏れる水に「もったいない、故障だ」と憤り、「息子のパンス替えた」「今月も家賃を納めることができました。ありがとうございました(円谷選手の遺書のようだ…)」、老いた自分の身体の不調の苦しさ、という記述が延々と続く。

人間が追い詰められてゆくと、なるほど、世界がこのように見えるのか、とわからせてくれる。

…いや、わかりたくはなかったんだけど。

★★★
歯医者治療ひとまず終わり。「来月また歯のお掃除に来てくださいね♪」といわれたが、多分行かない気がする。

歯医者の帰りに買い物と仕入れ。
仕入れついでに、自分用のCDで安いのを購入。仕入れはハーレクインどっさり。店員は「ロマンス小説を読みふけるオバさん、プ」と思っているのだろうか。勝手に思ってください。

餓死母ではないが閉塞的な気分が昨日から続いているので、電話でおしゃべり。かけてくださった人、ありがとうございました。ヨモヤマはもうしゃべれません。なんちて。

夕食:豚汁(冬は、鍋とコレを一週間に一回は作る)、ほうれん草のおひたし、揚げ豆腐
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