本に包囲された日々
部屋は本まみれ。家業の経理をこなしつつ、本を読む。
ブラックリストの私
母子家庭だけど、末っ子で可愛がられて育ち、大学へも出してもらい、大きな会社にも就職したミホ。ふとブランド物を衝動買いしたことから始まった「買い物依存症」。みるみるうちに多重債務に陥り、カード破産にいたるまでを綴った内容。

会社での女子社員の扱いはあくまで「腰掛け」。結婚相手争奪戦にものりきれず、「自分だけの何か」が見つけられないミホは、次々と「自分だけの何か」をもたらしてくれそうなモノ…ブランド物、英会話教習セット、エステ…に大枚をはたく。支払いはもちろんカード。ショッピングの限度枠がいっぱいになればキャッシング。リボルビング払いだから自分の借り入れ総額がいくらかなんて計算したこともない。

著者の実話だとして…アホか、としか言いようがない展開だが、しめくくりの自己分析によると、「子どものころからマンガ好き。いま思えばマンガの世界に逃避していた」→「会社勤めでマンガをやめた」→「逃避先を失ったため、ショッピングが新たな逃避となった」→「ショッピングを我慢するとこんどは過食が始まる」→「ショッピングを再開すると過食は治まる」

自分もマンガで逃避~な青春を過ごしたと言える人間かもしれないが、でもねー、こういう人に共感したくないというか、絶対共感するもんかというか。それと、文中になんどか登場する「オンリーワンの自分(を探して)」…オンリーワン…こういう願望をもつことからビョーキが始まっているような…。

さらにこの本の後味を悪くしたのは奥付の著者プロフィール。
「メーカー勤務などを経て、現在はフリーライター。自分らしくありたい。だれかに認めてもらいたいという想いから、いつしか買い物依存症に陥り、摂食障害も併発。家族の協力やカウンセリングで、なんとか立ち直りつつある。」

か、会社を辞めちゃったんですか。で、フリーライターですか…。

著作はこの本一冊だけらしいが、知名度のなさをカバーするためか、帯の惹句に「ショムニの安田弘之がイラスト書下ろし!」と、挿絵作家の名前を前面に出しているのがまた物悲しい。

ともあれ、こんな依存体質の人間とクレジットカードというモノが結びつくと、いともたやすくこういう結果になるというのは、共感できないまでも「そういうものなのか」と頭では理解しました。はい。
★★★
ブログはサボっているが、いつもの日常を送っている。
春だから浮かれたいが、一人で浮かれるわけにもいかないので、結局地道に仕事に励む日々。
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