本に包囲された日々
部屋は本まみれ。家業の経理をこなしつつ、本を読む。
プリックアップ
1967年に殺された劇作家ジョー・オートンと、彼を殺してその直後自殺したケネス・ハリウェルを主人公とした映画。

ジョーの没後20年に彼の日記が出版され、つづいてこの映画がつくられた。

ジョーは新進の劇作家で、ビートルズ映画の脚本を依頼されたこともある(没になったが)。これから上り坂…というところで、長年同棲していた同性の恋人ケネスに撲殺されてしまったのだ。

二人が知り合った当時、ケネスのほうがインテリで教養もあり、かたやジョーは教育は最低限の育ち、自分の夢を実現させるすべも知らない若造だった。ケネスはジョーに読むべき本、学ぶべき事柄を手取り足取り指導し、ついでにセックスも教える(二人の初ベッドインのとき、部屋のTVがエリザベス女王の戴冠式中継っつーのがいかにも英国映画)。ところがジョーが次第に才能を開花させていくにつれ、二人の立場は逆転してゆく。

才能が認められてますます成長してゆくジョーと、取り残されるケネス。ついにジョーから別れを切り出され、絶望したケネスは凶行におよぶ。

この映画の少し前にヒットした「アマデウス」と比較して「裏アマデウス」とかいう評論がやたらと多かった。今あらためて見比べると、ちょっと無理矢理だと思う。不遇時代を支えた“妻”が、夫の成功後に捨てられる、というのはよくある話。ランボーとヴェルレーヌもそうだが、同じ道をめざす“夫婦”って、ズレると地獄だ。

ちなみにビートルズの映画脚本がボツになった理由は、「ビートルズのメンバーがじゃれあいすぎでヤバイ感じ」だったからだそうで。さもありなん。

原題は「Prick Up Your Ears」。耳をそばだてる、というような慣用句だが、こんな映画だからきっと違うものを立てる意味なんだろうな…とお下品にしめくくる。

★★★
実家へ。
寒波が来るので早めに帰宅。途中で吹雪が始まり、目の前が真っ白になりアセる。
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