本に包囲された日々
部屋は本まみれ。家業の経理をこなしつつ、本を読む。
ケンペーくん
ISBN:4877288201 文庫 ならや たかし 幻冬舎 1999/12 ¥560

終戦記念日の翌日ということでセレクト。

戦時中泣く子も黙ると恐れられた憲兵大尉・南部十四郎が、日本の将来を憂える首相によって現代に復活。甦った彼は、社会の役に立たない人間(暴走族・援助交際に走るコギャル・共産かぶれのアカ教師・汚職政治家etc...)を次々と成敗してゆく。

著者は睦月影郎という名の官能作家だが「ならやたかし」名義でこのマンガを自費出版。その単行本が徐々に評判になり(防衛大学の購買部売り上げベストワンという噂も)、一般発売されるに至る。

とにかくスプラッターな成敗描写の連続。絵がヘタクソ素人なのが幸いというか、軍刀一振りで首チョンパ、全身唐竹割り、機関銃なぎ倒し、戦車で踏み潰し。これで絵が達者だったらたまりません。

彼の主張は実に単純明快(以下はエッセイ本「ケンペーくんの鬼畜天誅記」より)。

「知性も磨かず誇りも持たず、その場限りの快楽を求めて遊び呆けている連中、わが日本に必要のないバカは殺すほかないのだ」
「治らぬバカを早めに抹殺してやるのも愛」
「勉学と読書と武道に勤しみ、己を害する敵と戦う気概を養え!」


…そして“まっとう”なのである。↓

ただノンベンダラリと生き、平凡な人生を送ることにいったい何の意味があるのだろうか。
なまじ病を背負っていたり、ハンディを持っている人のほうが、実に一生懸命に自分の人生を考え、時には他人のために汗を流し、誇りを持って正しく生きている。
五体満足でありながら、自分の可能性を試しもせず、その日その日の享楽のみに生きている奴は、すでに人間とは言わぬ。
本を読まぬ本屋。勉強の嫌いな大学生。人を教育する資格のない講師。愛社精神も向上心もないサラリーマン。大きな悪を見逃し、善良な市民に威丈高な警察。誰よりも神も仏も信じていない教祖。
プロ意識がないから、悪知恵の働く詐欺師にもすぐ引っ掛かる。一生懸命生きておらんくせに、一丁前に金だけはほしいと見える。だから詐欺商法、悪徳産業、似非教祖にたぶらかされるのだ。


このあまりにもまっとうな主義主張、社会への怒りが根底にある。過激なケンペーくんの所業、いつのまにかその主義主張に賛同し、拍手を送ってしまう。軍刀は振り回さなくてもいいけど、ケンぺーくん的気概を心の片隅にとどめる必要はあるのではないか。片隅だけだとケンペーくんに一刀両断されそうだが。

★★★
市内へ仕入れにでかける。

夜、みんなでごはんを食べに行かないか、というお話。
自分にとってはそれは義務・お勤めにすぎない。角がたつから言えないが、ほんとはひとりで留守番していたいな。

…と思っていたら自分以上に不機嫌な態度があらわなお嬢様がごいっしょだったので、逆にこっちは明朗快活食欲満点になってしまい、(バイキングだったので)調子よく飲み食い、焼肉、寿司、フルーツ、プリンを2つ、アイスクリーム、ケーキ2個も仕上げに平らげてしまった。ごっそさん。食べ残しの焼肉を姑と協力してこっそりビニ袋につめこみ、留守番の愛犬のおみやげにする。
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