本に包囲された日々
部屋は本まみれ。家業の経理をこなしつつ、本を読む。
マリー・アントワネット(惣領 冬実)
「史上初!ヴェルサイユ宮殿監修」のコピーに納得の一冊。カバーの美男美女はアントワネットとフェルゼン?かと思いきやまさかのルイ16世。短躯・肥満・愚鈍だったというかつての定説とは違い、長身の美男子に描かれている。美男ぶりは多少の創作らしいが、かなりの長身(192cm)だったのは史実。頭脳も明晰で新思想にも詳しい教養あふれる知的な男性であった…と近年の研究は進んでいるそうな…。

ヒロイン、アントワネットもたまらなく魅力的な少女に描かれている。


ツヴァイクの流れを汲む定説(ベルばらも当然これに含まれる)を、丹念な史実研究で覆していく最近の学説を反映させたコミック。たった一冊で終わるのが非常に残念。




景色、建物、家具調度、衣装、装身具など芸術的なまでに描かれているのがまたうっとり…。自分はドレスの正確な描きこみに特に感動した。この時代のドレスは、正面から見ると左右に大きく張り出しているが、横から見ると前後の張りは左右ほどではない。360度ぶわーっと広がるシルエットはもっと時代が下がってから。1989年、京都服飾文化研究財団が主催した「華麗な革命」展覧会で当時の実物のドレスを見て以来、そういう微妙なシルエット描写が不正確なコミックが多いのが気になっていたが、この本は完璧。

「チェーザレ」を再開するという作者が、このコミックの続きを描くのはもう無理なんだろうけど…本当に残念。

ヴェルサイユ宮殿監修「マリー・アントワネット展」が開催される影響もあってか、アントワネット関連の書籍がいろいろ出版されていて、最近立て続けに読んでる。
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