本に包囲された日々
部屋は本まみれ。家業の経理をこなしつつ、本を読む。
柿渋(ものと人間の文化史)(今井敬潤)
柿渋とは、未熟な渋柿を潰し、圧搾して得た液を発酵させて造られた褐色の液体。防水・防腐効果を持つため、古くから木製品・和紙への塗布や麻・木綿などの染色に利用されてきた。また醸造用袋、漁具、養蚕用具などの生産用具、建築物の塗料としても用いられた。戦後、化学繊維や科学塗料の普及で利用は激減し、化粧品や食品添加物、工芸品などへの新たな利用方法の開発が進められている…。

近年やたらと加齢臭対策でうたわれている柿渋石鹸から、ふと興味をもってこの本を読んでみた。近世以降の文献、実地の聞き取り調査などで、柿渋がいかに生活に根ざしたものであったのかがわかる。ただし、消臭効果についての記述は無い。

本文で、60代くらいの人(この本の発行は12年前だから現在70代くらい)になると、柿渋のことを知らない、と書かれていた。現在80代の義父母は柿渋がポピュラーに使用されていた記憶がある。このへんが分かれ目みたいだ。

★★★
この「ものと人間の文化史」叢書は興味あるテーマが多いのだけれど、値段がちと高いので、主に図書館で借りて読んでいる。
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