本に包囲された日々
部屋は本まみれ。家業の経理をこなしつつ、本を読む。
生理用品の社会史(田中ひかる)

布ナプキン界隈の記述を立ち読みして、マトモな内容であることを確認してから購入。(←偉そうに)

口にするのもはばかられていた暗く長い女性生理史からスタート。忌まわしい現象として生理中の女性が小屋に隔離された記録。そんな暗黒の時代から、市場としてすら見られていなかった生理用品を開発した「アンネ」創業者たちの功績が詳しく面白い。潜在的需要が爆発して大ヒット商品に。この成功があって日本は世界一の生理用品先進国となることができた。

自分は「アンネナプキン」はすでに過去の商品となっていった時代からの使用スタートだったが、それでも年々進化する生理用品の機能には感激していた。そんな便利な専用の商品など存在せず、忌まわしいものとして脱脂綿やボロ布でこそこそと処理するしかなかった時代の証言を読むにつれ、その技術の進歩、「月経感の肯定的変化」が普及した時代に育ってよかった…と心底思う。

で、確認した布ナプキン記述だが、使用者の意識・体調によって使用感に違いはあるだろう、という数ある生理用品の一種類としての冷静な位置づけ。非常にマトモ。布ナプキンは子宮系の病気が治る!生理が軽くなる!などとホンマカイナ的なヨイショ風潮があって、返す刀で他の生理用品を子宮内膜症の原因のようにけなす言説も流布しているので、こういうマトモな言説こそ広まってほしい。

生理用品もそうだが、現在流通している便利・人気のある商品(農作物・加工食品とか)を、根拠不明の“自然”“昔はよかった”“昔はこうだった”的な謎論理で貶めようとする風潮がいろいろ気になっていた。あまりにも普及してその便利さ・快適さが当たり前になってしまったために、それが無かった時代の苦労や苦しみが忘れられてしまって軽んじられている。

こういうマトモな本で根拠のある歴史を学びたい。

★★★
無いのが一番楽なんだけどね。無いのが。薬で数年止めていてその快適さに大満足なのだが、「もう今年は50だし、そろそろ終わってくれるかな?」と自己判断で薬を減らしてみたら、てきめん来やがった。「あーこの感覚、この体調。あーやだやだ」懐かしの不快さでしたわ。年間数万円自己負担のかかる薬なんで早く終わってほしい。
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