本に包囲された日々
部屋は本まみれ。家業の経理をこなしつつ、本を読む。
小林カツ代と栗原はるみ 料理研究家とその時代(阿古 真理)

戦後に登場した料理研究家たちが、どのような時代背景でどのようなニーズに応えて登場したのか、そのレシピに込められた生い立ちと哲学を、わかりやすく斬新な切り口で紹介。「肉じゃが」「ビーフシチュー」をそれぞれの料理研究はどう作るかの比較は面白い。

戦中・戦後の食料不足で途切れてしまった「伝統的な家庭料理の作り方」を伝授する料理家、憧れの西洋料理を伝授する海外生活を経験したセレブ料理家たち。

働く女性のニーズに応えた「家庭料理のプロ」小林カツ代。彼女が家庭料理の斬新な発展に貢献した功績には驚かされる。息子のケンタロウの路線における親子の継承・発展という箇所もなるほどと思わされた。

栗原はるみのスケールの大きさもあらためて感じた。看板雑誌が途切れることなく刊行され続けているもんね…。こちらも息子が活躍中。ケンタロウ事故後の番組の後釜になっている。

連日家庭料理を作っている人にとっては面白さ確実。

著者の各レシピ本の読み込みが伺えるが、巻末に参考資料としてリストして欲しかった。あと本の内容には関係ないが、著者近影は意図してこういう表情にしているのだろうか…。不思議。

★★★
最近は材料炒めてコレを混ぜるだけ、というレトルト調味料がいっぱい発売されているので重宝している。
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