本に包囲された日々
部屋は本まみれ。家業の経理をこなしつつ、本を読む。
マリー・アントワネット フランス革命と対決した王妃(安達正勝)
マリー・アントワネット フランス革命と対決した王妃 (中公新書)マリー・アントワネット フランス革命と対決した王妃 (中公新書)
(2014/09/24)
安達 正勝

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この著者の人物評伝は面白いのが確実なので、迷わず新刊買い。

アントワネット伝といえば、ツヴァイク。80年前のこの評伝はもう古典となり、のちのちの評伝に多大な影響を与えている。「まえがき」に、その影響力を認めつつも、「時代遅れ」な点を2点挙げている。

ひとつは、ルイ十六世の人間像。暗愚な国王扱いされるのはツヴァイクにかなりの責任があると。フランスでもかなり彼の国王としての偉大さが見直されているという。世が世なら、かなりの名君にもなり得た人物だった。

もうひとつは、国王夫妻の結婚生活が七年成就しなかったことが過度に重大視されていること。負い目を感じたルイが完全に王妃の尻に敷かれてしまった…というのはあまりにも大げさで事実に反する、と。実際のルイは懐の深い人物で、どうでもいいことはアントワネットの好きにさせているが、政治的に重大な決定は決して妻を関与させず、要求も断固として退けていた。

そういう「まえがき」部分を読んだだけでも、俄然盛り上がってくる本書。

帯の「いかに闘い抜き、美しく敗れるか…」に偽り無し。名門ハプスブルク家に生まれ、フランス王妃という最高の地位を得た栄光の絶頂から、人々から罵倒され断頭台の露と消えるまで、歴史の波に翻弄されつつつも、最後まで屈することなく、誇り高く闘い抜いたアントワネット。賢く立ち回ることはできず、あくまで王家の人間として滅びることを選んだ気高さ。健気さ。いつまでも高い人気と共感が絶えないその魅力があらためて楽しめた。

★★★
自治会の班会。
来年から半年間、ウチが班長になる。役員時期と重なるのでさらにめんどくさいなー。
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