本に包囲された日々
部屋は本まみれ。家業の経理をこなしつつ、本を読む。
真珠の世界史 - 富と野望の五千年(山田篤美)
真珠の世界史 - 富と野望の五千年 (中公新書)真珠の世界史 - 富と野望の五千年 (中公新書)
(2013/08/25)
山田 篤美

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中公新書の「~の世界史」的な本はジャンル・著者は違えど歴史逸話満載でどれも面白い。

で、真珠についてのこの本。

古代日本の真珠(邪馬台国が朝貢したリストにもある)、アラビアやインドでの真珠漁、欧州の真珠への熱狂・産地からの略奪(日本が真珠の産出国であることが大航海時代の欧州に忘れ去られていたことは僥倖だった)。真珠はダイヤモンドより価値の高い宝石とされていた時代もあったとか。フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」は模造真珠だろうとか(サイズが大きすぎる!)。王侯貴族の真珠のファッション変遷とか。

欧州商人が独占・価格操作していた真珠の世界に、養殖真珠で革命を起こした御木本幸吉のアクの強さ。ミキモト以外の国内真珠養殖を恫喝して潰していった御木本幸吉。しかしこれくらいの胆力の強い男であったからこそ、日本の養殖真珠を妨害しようとする欧州諸国へ一歩もひかず、ミキモトパールを世界へ発展させることができた…とか。養殖真珠は、戦後の日本にとっても貴重な輸出資源であったとか。

そして残念ながら、日本の真珠は世界一ィイ!…では終わらず、やがて真珠養殖のグローバル時代の到来。日本産は徐々に衰退していき、さらには海洋汚染、質の低下…と問題が山積み。ネックレスの素材としてだけではなく、美しい真珠を生み出すアコヤ貝をはぐくむ豊饒の海、真珠と産地を組み合わせたエコロジカルな視点をもつべきではないか、と。

美しい真珠を巡るあれやこれやを堪能。

★★★
決算・納税終わり。今年最後の給与計算と年末調整もほぼ終わり。年賀状もできた。
今週ラストスパート。
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