本に包囲された日々
部屋は本まみれ。家業の経理をこなしつつ、本を読む。
名作マンガで精神医学(林公一)
名作マンガで精神医学名作マンガで精神医学
(2012/05/25)
林 公一

商品詳細を見る
快刀乱麻な「精神科Q&A」で有名なDr林のこころと脳の相談室のDr林の著作。

著名なマンガや体験談を例にとって、代表的な精神疾患を解説している本。読みやすく、門外漢のみならずおそらく専門家まで幅広い読者層向けになっている感じ。

「わが家の母はビョーキです」は統合失調症、
「ツレがウツになりまして。」はうつ病、
「日々コウジ中」は高次機能障害、
「ブラックジャックによろしく」は反社会性パーソナリティ障害。

そのほか、版権の問題だろうが引用図版無しでほかにもいくつかのマンガ作品が参考にあげられている。山岸凉子の「ハーピー」なんて、そういえば主人公はモロ統合失調症だったなぁ。

うつ病の料理人に、間違った素人療法を強行する「美味しんぼ」の主人公(もちろんストーリー的に主人公が正しいと読者は読んでしまう)へダメ出しをするDr林。「反面教師として非常に参考になる」とか、レトリックがうまいわー林先生。

最初の統合失調症についての章を読むだけで、こないだの藤圭子の事件の悲劇性がよくわかる。読後は、患者とその家族への理解がかなり向上するのは間違いない。

★★★
確率的にがん患者と同じくらい周囲にいるはずの統合失調症。それががん患者ほど周囲が気がつかないという状況(つまり病が隠蔽されている、せざるを得ない)がこの病気の困難さの一つである、とのこと。

読後、そういえば思い当たる人を一人思い出した。以前の勤め先にいた若い男性で、自分と入れ替わるようにすぐ辞めていったが、後日の噂でかなり被害妄想がひどくなっていたと聞いた。その後どうなったやら。
関連記事
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
copyright © 2005 本に包囲された日々 all rights reserved.
Powered by FC2ブログ.