本に包囲された日々
部屋は本まみれ。家業の経理をこなしつつ、本を読む。
BE-PAL (ビーパル) 2012年 10月号の付録「横井庄一のサバイバル極意書」
BEーPAL (ビーパル) 2012年 10月号 [雑誌]BEーPAL (ビーパル) 2012年 10月号 [雑誌]
(2012/09/10)
不明

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付録目当てで普段手にも取らない雑誌を購入。

付録の小冊子「横井庄一のサバイバル極意書」。

マイカーで出かけて自然とふれあおう、というユルいアウトドア雑誌にえらくシビアな付録が…。と思ったらそもそもこれはBE-PALに連載されたエッセイ(口述筆記っぽい)をまとめたもので、昭和59年に出版された本の復刻版だそうだ。

グアム島でどうやって生き延びてきたのか、衣食住どうやって手作りしていたのか、飄々とした語り口で綴られていて、面白くてイッキに読んでしまった。横井さんが帰国した当時、週刊少年マガジンの巻頭グラビア記事(地下に掘った穴倉の断面図とか)を読んだ記憶があるけど、あらためてこの付録本でその生活をよく知ることができた。

もともと苦労して育って、仕立て屋として身を立てていた技術とか経験が、色々な場面で道具を自作するのに役立っている。決して生水は飲まない、皮膚病を恐れて一日に何度も水浴びする、少しでも怪しいと思ったり痛んだ兆候を感じた食物は食べない。加えて、見つからないように常に油断せず痕跡を消しながら行動する。

不運なことに、昭和38年にこの島を植生を壊滅させるほどの台風が襲う。横井さんは辛くも生き延びたが、ほかに何人も隠れ住んでいたであろう日本兵たちがこれで全滅したらしい。

国家に翻弄されながら、もてる限りの知識を駆使して、希望も未来も何も無い中で生き延びた、小国民の記録。

当然のことだけれど、二度とあんな暮らしをするのはイヤだよ。あんな目にあうのは、あたしひとりでたくさんだ。ただ、ああいうサバイバルというか、あたしの体験が、いまのように食糧でもなんでも簡単に手に入って、それが当然だと思っている若い人たちに、少しでも興味を持ってもらえたらいいと思っている。いつまでもいいことは続かないよ。本当だよ。

雑誌代680円でこれが読めるのは、奥さん、お買い得ですよ!
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