本に包囲された日々
部屋は本まみれ。家業の経理をこなしつつ、本を読む。
サイコパスを探せ! (ジョン・ロンソン)
サイコパスを探せ! : 「狂気」をめぐる冒険サイコパスを探せ! : 「狂気」をめぐる冒険
(2012/06/08)
ジョン・ロンソン

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世界中の学者たちに届けられた一冊の奇妙な本。謎めいたその本を送りつけた犯人探しを依頼された著者は、“狂気”が社会に与える影響にとり憑かれていく。ロバート・ヘアの「サイコパス・チェックリスト」をマスターし、ハイチ「死の部隊」の創設者〈トト〉・コンスタンや、冷酷にリストラを敢行することで有名なCEOアル・ダンラップに会いにいく。はたして彼らはサイコパスなのか?

邦訳副題の「狂気」をめぐる冒険、というのがぴったりくる内容。サイコパスが疑われる人物のほかに、治療を試みた医師(当初は成功したかに思われたが、その後大失敗だと判明)、サイエントロジー信者(精神医学を敵視している)、ロンドン地下鉄爆破テロの生存者(爆破テロはイギリス政府の陰謀だという陰謀論者たちに苦しめられた)、視聴者参加型テレビ番組のプロデューサー(出演させる“ほどほどに狂っている人”をチョイスするコツを知っている)、警察にプロファイラーとして重用された心理学者(大ハズレをしでかして無実の人を罪に陥れた)…など、さまざまな立場で狂気にかかわった人々が取材対象として登場する。

そして、著者自身も自らの神経症、さらにはサイコパス要素があるのかを心配しながらの取材。後半になると、読者も、狂気に対する自分たちの態度を問われていく。

ユーモアのある文体で軽く読めてしまった。テーマは重いのだけれど。
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