本に包囲された日々
部屋は本まみれ。家業の経理をこなしつつ、本を読む。
ねじとねじ回し この千年で最高の発明をめぐる物語
ねじとねじ回し この千年で最高の発明をめぐる物語 (ハヤカワ文庫NF)ねじとねじ回し この千年で最高の発明をめぐる物語 (ハヤカワ文庫NF)
(2010/05/30)
ヴィトルト リプチンスキ、Witold Rybczynski 他

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「スパイス、爆薬、医薬品」は、化学構造式の僅かな差異に、化学と歴史のロマンを見出す本だった。

この本は「機械」と「精度を極める」ことへの愛とロマンが満ち溢れている。読んでいると、なんだか手近な“ねじ”を手にとって「こっ、このねじ山がっ!この精密な螺旋形状がっ、人類の進歩の礎にっ」とハァハァしたくなることうけあい。マジで。

モーズレーがネイスミスに認めたのは、どの職人にも見られる性向、つまり生まれながらの機械への愛、金属を巧みに扱う性質、そして何よりも、精度を追求する心だった。精度こそは、絶対の基準なのだ。

音楽家が絶対音感を持つのと同じように、技師たちは鉄の性(しょう)・精度へ芸術家としての矜持を持っていた。

セザンヌが存在しなくても誰か別の画家が同じようなスタイルの絵を描いただろうと言われても、多くの人は納得しないだろう。

それと同じように、「突然歴史に登場した工具たちも、個人の創造性豊かな発想の産物なのだ」。

惜しむらくは、誰もがレビューで指摘しているが、図版が少ないのでシロートにはなかなか具体的なイメージが湧かないこと。エピソードの構成ももうちょっと効果的に組み立てていれば、わかりやすいのに…もったいない。素晴らしい解説を書いている「元旋盤工・作家」小関智弘氏に監修とかしてもらったらよかったかも。

★★★
ウチの家業もコレなんだけどさ。ロマンもへったくれもなくひたすらこなしてる。

★★★
ここ5年ばかり毎日朝晩裏山を上り下りしていたが、初めてマムシと出会う。前日、小ヘビがにょろにょろしているのに出会ったので、トレッキングシューズで思いっきり踏み殺したばかりだったけど、さすがにそんなことはできない。道の真ん中にいるのにおやっと気がついた途端、向こうもこちらに気付いて、鎌首もたげてきた。怖。

しばし見つめあった後、向こうはゆっくりと去っていった。

怖いので、これからは晴れていてもゴム長はいて登ることにしよう。

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