本に包囲された日々
部屋は本まみれ。家業の経理をこなしつつ、本を読む。
買物難民―もうひとつの高齢者問題
買物難民―もうひとつの高齢者問題買物難民―もうひとつの高齢者問題
(2008/09)
杉田 聡

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一番近いコンビニまで数キロある居住環境の自分には確実に訪れる暗い未来が書いてある。

店まで遠い、バス停も遠い、バスもめったにこない、バスの乗り降りも大変、買い物の荷物(雨が降れば傘も)は重い、車の往来が危険、という往復の苦労。店に着いたら着いたで、大型スーパーは広すぎる、座って休む場所もない、どこになにがあるかわからない、表示文字も小さい、英語で書いてあって意味がわからない、レジで急かされる。そういう困難を乗り越えて、日常の買い物を一度こなしただけで、高齢者は二三日寝込んでしまうほど心身ともに痛めつけられる。

買い物を人に頼むにしても、気兼ねがいる、思い通りの物が買ってもらえない、自分で買い物をする楽しみ・気分転換ができなくなる。生協宅配のマークシート記入はあまりにも項目が豊富で疲れる。

大型店の出店により、住宅街の小売店・商店街が壊滅することで、ウチのような田舎でなくても、老人が歩いて買い物に行くことが非常に困難になってしまった。

著者の他の本で「クルマを捨てて歩く!」というのがあることは知っていたが、読みもせずタイトルだけで「健康のために歩こう」という趣旨の本かと思っていた。著者の主張は、行政に携わるものは特に、クルマに乗らず歩いて生活をし、歩行者の日常の困難・苦労を体験し、改善していこうではないかということ。現在マイカーに頼ることができる自分たちが、将来の自分たちの首を絞めている。

★★★
…とはいっても、将来餓死するような気がしてきた。
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