本に包囲された日々
部屋は本まみれ。家業の経理をこなしつつ、本を読む。
旗本夫人が見た江戸のたそがれ―井関隆子のエスプリ日記
旗本夫人が見た江戸のたそがれ―井関隆子のエスプリ日記 (文春新書 606)旗本夫人が見た江戸のたそがれ―井関隆子のエスプリ日記 (文春新書 606)
(2007/11/16)
深沢 秋男

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江戸時代後期、井関隆子という旗本夫人が綴った数年間の日記から、おいしところをかいつまんで紹介した本。

将軍家のお側仕えをする家柄の井関家に後妻として入り、夫亡きあとは継息子夫婦に家督を譲り、悠々自適の老後に入ってからこの日記を始めた隆子。以後、没するまでの数年間、時の政策の批判から市井のあれこれなど多岐にわたって綴っていった。隆子が記した将軍家斉の死亡日が公式記録と23日間も違っていて、公式記録に意図的な隠蔽があったという重要な証拠になっていたりする。

つまみぐい的に紹介してあるので、時系列が前後して少々読みにくかったところもあった。日記全体の解説付きの現代語訳が読みたくなる。

あと、作者が隆子を持ち上げすぎじゃないか。現代語訳で読んでも、隆子の知的で冷静な文章力は十分伝わってくるので、ことあるごとに登場する著者の隆子礼賛が小うるさい。そもそもこの時代のこの程度の身分の女性なら、このレベルの教養・観察眼・文章力はそれほど珍しくもないのでは。隆子の日記は運良く現代まで保存されたが、歴史の波に散逸していった女性たちの読みごたえのある日記は無数にあったはずだ。

★★★
↓ 何をお買いになったのか気になる…。

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