本に包囲された日々
部屋は本まみれ。家業の経理をこなしつつ、本を読む。
ジョージ五世-大衆民主政治時代の君主(君塚直隆)
ジョージ五世-大衆民主政治時代の君主 (日経プレミアシリーズ)ジョージ五世-大衆民主政治時代の君主 (日経プレミアシリーズ)
(2011/06/16)
君塚 直隆

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著者の「女王」(ヴィクトリア、エリザベス二世)関連の書籍を読み返しているところにこんな新刊が。ハズレのない著者、しかも新書なので即買。

ジョージ五世は、ヴィクトリア女王の孫、エリザベス二世の祖父。第一次世界大戦前後の激動の時代の国王で、国の内外での民主化・大衆化の動きを理解し、共存・共栄の道を模索、大英帝国を支え抜いた。開国デビューした日本との浅からぬ関係にも、かなりのページがさかれている。「立憲君主制の父」として、昭和天皇・現天皇が手本とし、伝記を教材として学んだりしたそうだ。

貴族から平民へと変わっていく議会政治にどのように干渉し公平に導いてゆくのか、インド「帝国」の統治、「いとこたち」との未曾有の大戦争…。スリリングかつ読みやすく、リスペクトに溢れた筆致はやっぱりハズレ無し。

あとがきによると次の著書はこのジョージ五世の父・エドワード七世の外交政策についてとか。あまりにも偉大な母女王との確執・享楽的な面ばかりが語られがちな君主だが、この本でも外交政策・息子ジョージへの君主教育の的確さなど、君主としての力量を説いた記述にいままでお目にかかれなかっただけに新鮮だった。次の著書にも大いに期待。できればまたお手ごろ価格の新書がいいなぁ。
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