本に包囲された日々
部屋は本まみれ。家業の経理をこなしつつ、本を読む。
トラウマ映画館(町山智浩)
トラウマ映画館トラウマ映画館
(2011/03/25)
町山 智浩

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町山氏の映画本、ときたら問答不要で即買いだ。「小説すばる」での連載をまとめたもので、いくつかの映画はポッドキャスト「町山智浩の映画特電」でも紹介されている。

1962年生まれの著者が、主に小学生のときにTVで観た映画ばかり。現在あまり知られていない(もしくは事情があってDVDも発売されない)、とはいっても決して“駄作”ではなく、人の心の深遠をえぐりだすような恐ろしい作品が列挙されている。

ある程度宣伝などで予備知識をもって選択して映画館に観に行くのではなく、何の知識もなくTV画面で小学生がイキナリこんな映画を観てしまう。同時代に育った自分にもその衝撃は十分想像がつく。以前にもここで書いたが、『不意打ち』(多分町山氏が観たのと同じ放映時に小学生の自分も観た)という映画の怖さは今でも忘れられない。

豊富な知識による映画の背景解説だけでも十分に知的な刺激を得られる内容の本だが、続いて、映画での疑似体験は人生の予行演習だった…と著者の実人生との係わりも要所要所で語られるのが切ない。これらの映画の救いの無い結末は、自分たちと決して無縁ではない。
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