本に包囲された日々
部屋は本まみれ。家業の経理をこなしつつ、本を読む。
文藝別冊 萩尾望都
文藝別冊 萩尾望都 少女マンガ界の偉大なる母文藝別冊 萩尾望都 少女マンガ界の偉大なる母
(2010/05/14)
不明

商品詳細を見る
惹句が「少女マンガ界の偉大なる母」。…母ねぇ…。自分にとっては、ほぼ全作品を昔から読み込み続けているし、スケールでかすぎて途方にくれる感じ。

表紙にいまだに「ポーの一族」を使うのかよっ!と一瞬思ったが、先日、本の整理をしていたとき、うっかり読み出して最後まで止まらなくなってしまったことを思い出した。「ポー」の革新的な凄さは少女漫画史上比類無い、といっても過言ではないだろう。

このムックでいちばん興味が湧いたのが、萩尾望都の親・姉妹へのインタビュー。あれほど親きょうだいとの葛藤を公言し、作品に昇華したりしているわけで、親や姉妹はいったいどう思っているのか知りたかった。

で、読んでみたが、家族は冷静に作品を受け止めていた(ま、そうでなきゃインタビューにも応じないだろうけど)。かなりの家族間の葛藤はあっただろうが、現在は「お互いわかりあえないことがわかった」的な悟りの境地になっているというか。「望都さんの視点でそう解釈して作品にしているんだ」「家族内のエピソードがこんなふうに作品に生かされている」という類の話がいろいろあって、家族ならではの視点で身内の作品を読めるのはちょっと羨ましい。

1980年代に「笑っていいとも!」に出演した時、正直、観ていて猛烈に痛々しかったが、あれも「有名な番組に出演して、親を喜ばせたい」気持ちからだったのね…。「親に認めてもらえない娘」の苦悩は不幸なことかもしれないけど、才能と熱意に加えてその葛藤があったからこそ、あれほどの作品群が描かれ続けたわけで…。読者にとっては、ビバ!親の無理解。

ところで、巻頭カラー漫画の「彼」。意味がわかりません…。
漫画家たちの特別寄稿のうち、誰とは言わないが、落書きレベルの人がいますよ…(山岸凉子じゃありません、念のため)。安彦良和のがいちばんウマいと思った。

★★★
予約していた本がポツポツ届くのが嬉しい。楽天ブックスの予約許容能力もっとアップしてちょ。
関連記事
コメント
この記事へのコメント
これは買わねば…
まさに今『思い出を切りぬくとき』という萩尾望都の二十代に書いたというエッセイ集を読んでいるところでした。
そして『ポーの一族』…今でもしっかり持ってます。何度読み返しても色褪せない、実に凄い作品ですね。
2010/05/30 (日) 19:56:08 | URL | らん子 #xhD1mNs6[ 編集]
ムックはさすがの豪華執筆陣です
『思い出を切りぬくとき』…最近文庫化されてましたよね。

「ポー」は物語中の時系列と、描かれた順番を意識して読むと、その構成の巧みさにあらためて驚かされます。
2010/05/31 (月) 16:30:23 | URL | ヨモヤマ #-[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
copyright © 2005 本に包囲された日々 all rights reserved.
Powered by FC2ブログ.