本に包囲された日々
部屋は本まみれ。家業の経理をこなしつつ、本を読む。
パイオニア・ウーマン 女たちの西部開拓史
パイオニア・ウーマン―女たちの西部開拓史 (講談社学術文庫)パイオニア・ウーマン―女たちの西部開拓史 (講談社学術文庫)
(2003/11)
ジョアナ ストラットン

商品詳細を見る
著者が屋根裏部屋から見つけた、書類棚にしまわれた大量の文書。それは曾祖母、祖母がまとめあげようとして果たせなかった、西部開拓に骨身を削った女性たちの手記を集めたものだった。過酷な開拓生活のスタートからを紹介する書。

馬車に家財道具を積んでやっとの思いでめざす土地にたどり着いても、まず住む家を建てることから始めなければいけない。文字通り見渡す限りの大草原で、木材や石がある地方はまだマシ、芝草を束ねて土と混ぜて建材としたり(三匹のこぶたの藁の家みたいな感じ)、小山を掘って横穴式住居にしたりとか。もちろんそんな家は隙間だらけで、屋内にはびゅーびゅーと砂や泥、雨が吹き込み、布や新聞紙を壁や天井に広げて凌ぐ。衛生も整理整頓もあったもんじゃない。

とりあえずそんな家でも出来上がると、次は周囲の土地の開墾スタート。収穫できるまでずっと無収入が続く。当たり前だが水道も電気もない。それでも毎日家族に食べさせなければいけない。糸も布も織って、服を手縫いで作り、石けんも手作り。収穫できたものも無駄なく保存食品にする作業。収穫できれば僥倖で、容赦ない自然災害に襲われればすべて失われてしまったり。幾多の苦難を乗り越えられた者たちの手で徐々に広がるコミュニティ…。

「大草原の小さな家たち」のさまざまな成り立ちが、女性の立場からこと細かに語られ、とても読みごたえがあった。

晩ごはん作るのメンドクセー、なんて言っちゃいけませんな。

★★★
でもやっぱりメンドクサー。
関連記事
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
copyright © 2005 本に包囲された日々 all rights reserved.
Powered by FC2ブログ.