本に包囲された日々
部屋は本まみれ。家業の経理をこなしつつ、本を読む。
恋愛の昭和史
ISBN:4163668802 単行本 小谷野 敦 文芸春秋 2005/03 ¥1,890

文壇・作品とその周辺から読みとく日本の恋愛史。
幅広い小説や評論を網羅し、婚前交渉の是非、男の貞操・女の貞操、遊蕩文学、コロンタイズム、恋愛結婚至上主義、姦通のモラル、処女・童貞の価値、高学歴は恋愛に有利か?etc...を論じ、また、なんとなく信じられている通説に意義を申し立てる。

たとえば「戦後、若者たちへ自由な恋愛・結婚が解放された」という通説があるが、1940年から1960年くらいまでに教育を受けた世代が、日本の歴史のなかでもっとも堅い(清教徒的な)世代なのではないか、と説く。

自分の親・祖父母世代のことを思い起こしてみてもそれは実感として頷けた。
明治生まれの祖父母の代は、その下の親世代よりも結婚に対して縛られていない。とにかく「家」というものをかたちとして維持すればそれでよく、離婚・再婚がイメージよりはるかに多かったのではないか。

幅広い評論・小説が紹介され、なかにはいままで省みられることがなかったり、または不当に評価の低い作品の価値をあらたに提示し、あいかわらず知的好奇心を猛烈に刺激される。

Amazonのレビュー欄を出版後の内容訂正に使用している著者ってば、いつもながら素敵。

★★★
昨日の仕入れ、全部処理終了。
新しくできたリサイクルショップへ行ってみる。品揃えがまだまだな印象。定価より安いのは間違いない日用品を買う。
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