本に包囲された日々
部屋は本まみれ。家業の経理をこなしつつ、本を読む。
チャイナフリー
チャイナフリー:中国製品なしの1年間チャイナフリー:中国製品なしの1年間
(2008/06/26)
サラ・ボンジョルニ

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ごく平均的なアメリカ中産階級の一家(仕事を持った夫婦と小さな子ども二人の四人家族で郊外の一軒家に住む)が一年間だけ、Made in Chinaの品物を買わずに生活してみようか、と試みてみたノンフィクション。

始めるやいなや、日常のさまざまなものにMade in Chinaが溢れかえっていることに直面。壊れた家具を直そうにも、工具は中国製。プリンタのインクは中国製。服も靴もとびきり安い中国製か、バカ高い欧州ブランド製の二択になってしまう。自分たちの我慢はなんとかなっても、子どもが欲しがるおもちゃもすべて中国製。苦心して欧州製のおもちゃを見つけても、そういうおもちゃは小さくて上品で高価、中国製の安価で大きくてピカピカ派手なキャラクターおもちゃに比べて、子どもは喜ばない。

発案したジャーナリストの著者は、中国を嫌いなわけでもなく、中国に仕事を奪われた米国人労働者を憂いているわけでもなく、ただごく軽い思いつきでそれを始めただけ。想像以上の困難に直面し、何度も悩み、知恵をしぼり、たまにはズルしたり(自分たちが買うのはダメだけど、親に頼んで子どもにプレゼントしてもらうとか)、ユーモラスな筆致で悪戦苦闘が綴られる。

経済のグローバル化がどーとかこーとか理屈もそれなりに押さえてはいるが、中産階級アメリカ人の1年を通しての消費行動、とくにイベントごと(クリスマス、誕生日、感謝祭…)のプレゼントが無茶苦茶多いということがよくわかって、単に読み物としてもとても面白い。中国製を避け、安易な買い物をしなくなったために「家がすっきりした」らしい。最初はあまり乗り気ではなかった著者の夫も、「考えてからモノを買うようになったよね」とこの試みを評価する。

現在の不況下、こういう階層の人たちの消費行動に変化はあるのだろうか。

★★★
また台風なみの暴風。いちおう洗濯ものを干してみるが、すぐ悲惨な形状になる。早く乾いたけど。

どこへも出かけず、ごろごろ読書。お腹が空かない。
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