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本に包囲された日々
部屋は本まみれ。家業の経理をこなしつつ、本を読む。
女官 明治宮中出仕の記(山川三千子)


明治帝 宮中に女官として仕えた華族令嬢の著作。表紙は著者ではなく、著者の上司にあたる柳原愛子(大正天皇生母)。

高貴な女の職場の陰湿ネチネチ具合、明治帝&皇后アゲ↑、大正帝&皇后サゲ↓など、庶民の好奇心を満たしてくれる内容。雅な、はっきり書かない文体で、「一読しただけでは、何が言いたいかよくわからない(解説文より)」、大正皇后非難がかなりキッツぅおす。

前回エントリの「皇太子婚約解消事件」を読んでからだと、皇族出身ではなかった大正皇后が、そのためにより厳しい評価に晒されたのではないかと思ったりした。
皇太子婚約解消事件(浅見 雅男)


大正時代の「宮中某重大事件」の前に、明治時代にものちの大正天皇妃となる皇太子妃候補の変更事件があった、というドキュメント。非の打ち所がない女性として内定された伏見宮禎子女王は、結局、九条節子に替わることとなった。選定にかかわった側近たちの日記を丁寧に読みといて、天皇・皇族・摂家・元勲たちの意思・思惑を解読している。

ただ一つ、「健康問題」だけが九条節子は伏見宮禎子女王よりまさっていた。病弱な皇太子の伴侶として健康は絶対条件だった。そして節子は四人の男子を産み、天皇の代行も立派に果たす。禎子は山内侯爵から熱烈に求婚され、結婚。子どもには恵まれなかった。

節子妃は昭和26年に崩御。禎子は名誉職につくなど社会的にも活躍し、昭和41年、80歳で没した。

この著者の天皇・皇族・華族についての著書がいろいろ面白そうなので読み漁っているところ。
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