本に包囲された日々
部屋は本まみれ。家業の経理をこなしつつ、本を読む。
小林カツ代と栗原はるみ 料理研究家とその時代(阿古 真理)

戦後に登場した料理研究家たちが、どのような時代背景でどのようなニーズに応えて登場したのか、そのレシピに込められた生い立ちと哲学を、わかりやすく斬新な切り口で紹介。「肉じゃが」「ビーフシチュー」をそれぞれの料理研究はどう作るかの比較は面白い。

戦中・戦後の食料不足で途切れてしまった「伝統的な家庭料理の作り方」を伝授する料理家、憧れの西洋料理を伝授する海外生活を経験したセレブ料理家たち。

働く女性のニーズに応えた「家庭料理のプロ」小林カツ代。彼女が家庭料理の斬新な発展に貢献した功績には驚かされる。息子のケンタロウの路線における親子の継承・発展という箇所もなるほどと思わされた。

栗原はるみのスケールの大きさもあらためて感じた。看板雑誌が途切れることなく刊行され続けているもんね…。こちらも息子が活躍中。ケンタロウ事故後の番組の後釜になっている。

連日家庭料理を作っている人にとっては面白さ確実。

著者の各レシピ本の読み込みが伺えるが、巻末に参考資料としてリストして欲しかった。あと本の内容には関係ないが、著者近影は意図してこういう表情にしているのだろうか…。不思議。

★★★
最近は材料炒めてコレを混ぜるだけ、というレトルト調味料がいっぱい発売されているので重宝している。
ヒストリエ(9) (岩明 均)

「思わぬ人物との再会」ってあの人だよなー、と思いつつ、老化現象のため、前巻までの細かい状況を す っ か り 忘 れ て いるのでまず前巻を読み返さないと、新巻を読み始められない。新刊が出るたびにこれを繰り返す羽目になりそう。



こういう楽しみ方が出来る人がうらやましい…。

そもそも「ヒストリエ」を大人買いしたきっかけは、この人↑の書評エントリでむちゃくちゃ面白そうだと思ったからだった。
俺の日本史(小谷野敦)

古代~幕末の日本史概説。なぜこのタイトルになったのかが「はじめに」の末尾に書いてあってのっけからニヤついた。

史実の取捨選択、小説・映画・大河ドラマとの関連、さりげなく挟み込まれる魅力的な逸話…相変わらずの小谷野節が楽しめる。

家康の長男に嫁いだ徳姫のくだりで「歴史においては、有名な事件に関わったあと、あまり知られずに長生きしている人が時々いて油断がならない」とか、千姫のご乱行伝説について「こういう伝説も、知っておいたほうがいい。嘘だと分かっても知っているのが文化である」とかいう箇所にはシビレた。

★★★
FC2は不具合あってもいつまでも直らない。まぁ、今はそれどころじゃないんだろうが。
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