本に包囲された日々
部屋は本まみれ。家業の経理をこなしつつ、本を読む。
乙嫁語り 6巻(森薫)
乙嫁語り 6巻 (ビームコミックス)乙嫁語り 6巻 (ビームコミックス)
(2014/01/14)
森 薫

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前巻までとうってかわって殺伐とした最新刊。戦国時代のような「実家と婚家の戦」編。どえらい展開。ただ、いちおうこの巻内でひとまずの決着がついているので、一年後の次巻発行まで待つ身としては精神的に助かった。

最後を飾ったお婆様にもってかれた感があるが、脇役好みの自分としては従兄弟のジョルクさん推し。

★★★
連日裏山登りに履いていた「耐油製ゴム長靴」にとうとう裂け目が。3年は持ちこたえてくれた。数年前から裏山登りを始めて、最初は普通のゴム長靴を履いていたが、一年ももたない。少々値がはるが丈夫な耐油製ゴム長靴のほうがお得。んで、当然次も耐油製ゴム長靴だー、とホームセンターに買いにいったら、ちょうどのサイズが品切れ…。明日の朝からないと困るので、作業用品専門店まで買いにいった。

裏山は、晴れが続いて地面が完全に乾いていれば普通の登山靴でいいのだけど、そんな日は一年のうちわずか。
ボヌール・デ・ダム百貨店(ゾラ)
ボヌール・デ・ダム百貨店ボヌール・デ・ダム百貨店
(2002/12)
エミール ゾラ

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デパートを発明した夫婦」を再読。続いてこの長編小説を読んだ。この版じゃなくて、「ゾラ・セレクション」のほうを入手したんだけど、こっちのほうがカバー絵が美しいので。

豪華絢爛な百貨店を舞台に繰り広げられる人間模様。両親を亡くし、弟二人を抱えて田舎からやってきたヒロイン・ドゥニーズ。頼ってきた叔父一家は、古いタイプの洋品店を営んでいて、巨大百貨店「ボヌール・デ・ダム」のために淘汰されようとしてる。ドゥニーズはボヌール・デ・ダム百貨店へ売り子として就職するが、厳しい仕事と人間関係に翻弄され、さらには無実の罪をきせられ解雇されてしまう。周囲の小売店を次々と破滅させどんどん発展してゆくボヌール・デ・ダム百貨店。そのパワフルなオーナー、ムーレはドゥニーズに徐々に心惹かれるようになっていった…。

という前半。

後半は、さらにゴージャスに拡大してゆく百貨店と、その魅力にからみとられていくさまざまな階級の主婦や貴婦人たちが次から次へと登場。ドゥニーズはムーレの計らいでボヌール・デ・ダム百貨店へ再び雇用され、今度は持ち前の気質を生かして優秀な売り子として出世していく。ドゥニーズはムーレへ惹かれつつも、彼のひけらかす栄華や打算的な誘惑へは決して屈することはない。女たちの買い物への欲望を思うがままに操り、莫大な利益を上げ、あまたの女たちと浮名を流すムーレであるが、ただ一人、ドゥニーズだけは屈服させることができない。

権力闘争、嫉妬、競争、復讐、哀れに滅んでゆく周辺小売店、そしてヒロインのシンデレラ・ストーリー。かつて田舎者の小娘として嘲笑されていたドゥニーズは、同僚・上司・後輩たちからの敬意を得て、ついに売り場主任へと上りつめる。金では得られない愛を自覚したムーレはついにドゥニーズに…。

とまぁ熱情のままにハッピーエンド。あー面白かった。純真で誠実なヒロインの(自覚無しの)じらしっぷりがなかなか恋愛小説としても盛り上がってます。

欲望喚起装置としての百貨店の歴史「デパートを発明した夫婦」を読んどけば、この小説の面白さが何倍にもなるので副読本として必須。
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