本に包囲された日々
部屋は本まみれ。家業の経理をこなしつつ、本を読む。
11月29日
病院。診察無しで注射だけなので1時間程度でおわる。注射の待ち時間が一番長かった。読みかけの新書を片付ける。

帰宅後、注射後のことを調べるために、13年前の日記をひっぱりだして読む。またもや当時の精神状態を思い出す。当時は職場でもかなりキツい状況だった。社長夫人のその時の態度が蘇ってきて、「思い出し怒り」する。

わざわざ何やってんだか。
知のジュエリー12ヵ月(叶恭子)
叶恭子の知のジュエリー12ヵ月 (よりみちパン!セ)叶恭子の知のジュエリー12ヵ月 (よりみちパン!セ)
(2008/08/23)
叶 恭子

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「よりみちパン!セ」という中学生向け叢書がある。とうてい中学生向けとは思えない意外な書き手・テーマが揃っており、ラインナップをみるだけで楽しい。数冊しか読んでいないが、著者たちの持ち味を生かしつつ、ちゃんとティーン向け啓蒙書となっていて、これの企画・編集の人はいい仕事しているなぁ…と感心することしきり(ただし、この著者の起用はどうよ、と物議をかもしているのもある)。

で、この叶恭子「知のジュエリー12ヵ月」は恭子姐さんの人生哲学お言葉集&中高生女子のお悩み相談で構成された内容。帯の「教えて恭子おねえさま」だの、内容紹介の「全人類の「姉」叶恭子が、初めて、悩み多き思春期の女の子たちに向けて、彼女自身の哲学を真摯に語った画期的な一冊。」だので、読みたい気持ちがムクムク湧いてきていたが、決定打となったのは有名ブログのこのエントリ↓。

がんばれ!勝間和代さん(『結局、女はキレイが勝ち。』を読んで)
「俺はこの手の女子向けの本としては叶恭子さんの『知のジュエリー12ヶ月』が究極にして至高だと思っています。(この本は思春期の女の子向けに書かれたものですが、老若男女すべての人にオススメです)」

…で、借りて読んだ。図書館の児童書コーナーにあった。

期待通り、姐さんのあのルックス&言動とも違和感無く、説得力もある御言葉の数々。

いろいろなことを言われているのは知っていますけれども、それによってわたくしの価値観を生き方を変えるつもりはありません。たとえそのことによって誰からも好かれないとしても、かまわないのです。

独特の言い回しも読んでて心地よい。「学校の制服がダサくて学校へ行くのがイヤ」とか「トイレに連れ立ってゆく友達がいない」とかいうお悩みにも真摯に回答。確かに、同性からの同調圧力に悩む女子を勇気付けるであろう回答。また、勘違いや無知が自分の身を危険にさらすことへの警告もあり、それは昔から色んな人が色んな言葉で語ってきたことではあるが、そのたとえが上手い。

…と大人の自分は思ったが、リアル思春期女子はどういう感想を持つのかな。

★★★
飼い犬マロを迎えて一周年。裏山を駆け回り鍛えまくり、筋骨たくましい女子犬となりました…。
恩師と再会
大学時代の恩師から、学会でこちらに来られた折、連絡をいただく。学会は土日で終わるので月曜日に会えないかとのこと。もちろん大喜びで20年ぶりの再会となった。

目的の観光地を廻りつつ、お互い山ほど話す。専門的な話からゴシップまで、普段できない充実の会話内容にドーパミン出まくり。送迎のお礼にすべて奢っていただき、ごちそうさまでした。
11月21日
愛犬キョロの一周忌。

埋葬した場所にはススキがいっぱい穂をつけている。バクテリアに分解され、養分となり、そこらへん一帯にキョロだったモノが溢れているんだなぁ…。そんな想像をすると泣きそうになるが、おなじようにカメムシもムカデもマムシだったモノも溢れているかと思うと涙はたちまち引っ込む。
イギリス名宰相物語
イギリス名宰相物語 (講談社現代新書 (1452))イギリス名宰相物語 (講談社現代新書 (1452))
(1999/05)
小林 章夫

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初代首相ウォルポールからチャーチル・その後…と、人間的魅力に溢れ、首相として確かな軌跡を残した“名”宰相たちをピックアップして紹介。それぞれ一人で一冊の本ができるほどの人物たちを、ここまでコンパクトにかつ生き生きと紹介できるのはすごい。

誰も完璧な人間ではないし、得手不得手があり、すべての国民を満足させるようなことは誰にもできない。本の最後にあるように、首相としてなによりも必要な能力とは、「並外れた体力」なのかもしれない。小ピットを例外として、とにかく「元気で長生き」な人物ばかり。

この本の刊行時は、ブレア首相がアイルランド和平調印を果たし、ダイアナ妃葬儀問題でも人気を博し、順風満帆なときだった。しかしその後の凋落…。ま、連日のニュースを観ていてもつくづく難儀な職業だと言うほかない。

★★★
地区の忘年会。

だいぶ世帯交代が進む。
旅と病の三千年史
旅と病の三千年史―旅行医学から見た世界地図 (文春新書)旅と病の三千年史―旅行医学から見た世界地図 (文春新書)
(2002/11)
浜田 篤郎

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「旅行医学」(トラベルクリニック)という概念を知った。病気にかかってから現地で病院にかかるのではなく、事前に現地の病気事情や本人の体調を鑑みた注意事項、予防接種などを指導してくれる医療システム。

冒頭「ベニスに死す」のアッシェンバッハ教授の死因考察から。タジオ少年の魅力にあらがえずコレラの蔓延するリゾート地に留まる教授だが、死因はおそらく心臓発作。もともと弱っていた心臓に、病の恐怖と、異国で無理をして歩き回った疲労が引き金になったのではないかと。「旅行医学」的アドバイスは、長時間歩き回ったりせず、疲れたら部屋で安静にしておけばよかった、とか。どういう映画か知っていると、このアドバイスが可笑しい。教授が「あー、疲れた」ってホテルで寝てたら映画にならん。



著名大旅行家たち(玄奘、イブン・バツータ、マルコ・ポーロ、天正遣欧使節団、ダーウィン…etc.)、アレキサンダー大王、十字軍、世界大戦などの大軍遠征、巡礼者たち。彼らが苦しめられたマラリア、黄熱病、発疹チフス、黒死病などのさまざまな感染症、原因がなかなかわからなかった壊血病。アッシェンバッハ教授のように慢性疾患が旅先で致命的な結果になったり。病気を治療、または防ぐための薬品の発見・開発、「検疫」について。これから蔓延するやもしれぬ未知の病原体への対策。

旅行(人の移動)と病からみた世界史。文章も大変読みやすい。
11月14日
紅葉めあてで市内の神社へ。

パワースポットブーム?のせいか、女子の参拝者が大勢来ていて去年までと雰囲気が違う。売っているお守りもそういう客層にウケそうなデザインがたくさん。しかし、四葉のクローバーを封じ込めたガラス玉のお守りって…神道で四葉…?

となりにはオサレなカフェもできていた。その中で売っているおみやげもパワーストーン、それを使ったアクセとか、オリーブオイルとか。すぴりちゅある&すいーつ。

男子はこういうところへナンパに来ればいいのではないか。「あー、マイナスイオンを感じるわ」とか言う女子でも許容範囲であれば。
11月7日
昨日は、少し遠出して登山。なだらかなコースも多く爽やかで気持ちよかった。登山道に牛のンコが落ちているのにはビックリ。最初、クマのかと思ってビビったよ。帰宅後、だいぶ水気が抜けたカラダにコーヒーを流し込んだら、夜寝付けなくて困った。

本日は婦人会のそうじ。他の行事とカチあったせいもあって、半数近くが欠席。こういう事態を避けるため今後はこういうふうにしたら…とかあーだこーだとメンドクサイ提案する人がいるが、どーでもいいじゃん、年にたった二回のこと、人数が少なければその状況に応じて作業を減らせば、と思っていた(黙っているけど)。

午後からは、毎年おなじみの山へ紅葉狩りへ。
神は細部に宿るのよ(1)(久世番子)
神は細部に宿るのよ(1) (ワイドKC キス)神は細部に宿るのよ(1) (ワイドKC キス)
(2010/08/11)
久世 番子

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タイトルではわからないけど、ファッションエッセイ。わたくしも「オシャレ川下住人」なので深くうなずきながらイッキ読みだ。グレーのパーカー持ってるよ。

さりげなく読書(マンガ)ネタとお洋服をからめているのがあちこちあってイイ。

「試着室の脱皮」(サイズがキツくて脱げん!)を井伏鱒二の「山椒魚」とかけているとこ大笑い。店員に「ウエストゴムでストレッチ素材なのでとーってもはきやすいんですよ!」とすすめられたパンツがピチピチ。「ゴムもストレッチも伸びきったらただの布よ!」と悶えるところに「山椒魚」よりの抜粋→「なんたる失策であることか!」

レースがピラピラの服は「“天人唐草服”発見」!(天人唐草=山岸凉子の傑作トラウマ漫画)とか、パーティに着てゆく服がない、そーだ!カーテンをドレスに!とか(これの原点は“風と共に去りぬ”だろうか?)。

ほかにも「昭和のオシャレ知識は役に立たない」「母世代は“裏地つき”=上等な服」「自宅学習系浪人」うなずきまくり。久世番子のコミックエッセイにハズレ無し。

★★★
ここ数日頭痛回数が増える。またもや去年の日記をひっぱりだしてみると同じ頃頻繁に頭痛が…季節のせいか。去年は老眼のせいかと思ってメガネを新調してた。
11月1日
病院へ行く。先週からネットで調べまくり続け(←またこのパターン…)、どうしたいのか自分の中で決めたので。

本当は長年お世話になったところへ行きたかった気もするが、ここはトンでもなく待たされる(予約してもおそらく数週間先にやっと食い込めて、予約診察日に行っても3時間待ち)ところになってしまったので、2年前に手術したことのある総合病院へ。

待ち時間は1時間半弱。ま、フツーですね。なかなか読みきれなかった新書を2冊クリア。

で、希望を告げると「いいですよ」あっさりOK。MRIとかの検査をしてからかな…と想像していたので拍子抜け。服薬の副作用を軽減するため、服薬を始める前に注射をすすめられる。「なんなら今日注射できますよ」といわれたので願ったりかなったり、注射してもらった。次の注射は四週間後、そのあと服薬スタートということで、本日は終了。

この注射を打つのは13年ぶり。当時はどうだったかなーと思って、昔の日記帳をひっぱりだして読んでみると、その当時のキツい精神状態がめんめんと綴られていて、過去の自分ながら哀れをもよおす。あの時代は不確実な結果をめざしてえんえんと走り続けていた。その勝負を下りた今は、とにかくラクチンな身体になりたいだけ。
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