本に包囲された日々
部屋は本まみれ。家業の経理をこなしつつ、本を読む。
交渉人は嵌められる&交渉人は諦めない(榎田尤利)
交渉人は嵌められる (SHYノベルス)交渉人は嵌められる (SHYノベルス)
(2010/07/29)
榎田 尤利

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交渉人は諦めない (SHYノベルス)交渉人は諦めない (SHYノベルス)
(2010/07/29)
榎田 尤利

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交渉人シリーズ最新刊、予約していたのが本日着。次巻は春の予定だったのが出ないなーと思っていたら、2冊同時発行。この2冊で前後編だとカバーに明記していないので、ちょっと不親切では。

作家生活10周年にふさわしい力作。10年…。小説JUNE誌「小説道場」への応募作(中島梓が“道場主”だった)でデビューだったんだよな。今回も伏線とどんでん返しがウマイな~と読了した後、そういう道具立てを全てブチ込んだカバーイラストを堪能。しかし絵柄変わり過ぎ、絵師。

★★★
ここ数日、予約していた新刊が毎日一冊づつ届く。発売日が全て一日ずつズレているのね…。
イタリア家族 風林火山(ヤマザキマリ)
イタリア家族 風林火山 (ぶんか社コミックス)イタリア家族 風林火山 (ぶんか社コミックス)
(2010/06/25)
ヤマザキ マリ

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「テルマエ・ロマエ」のヤマザキマリ。夫の家族たちを描いたコミックエッセイ「モーレツ!イタリア家族」のつづき…というかディープ編。

このコミックエッセイを描くことになった動機とか、あいかわらずの家族たちのブッ飛びぶり、ダンナさんとの馴れ初め(ベッピーノは14歳も年下だったんですか…21歳の学生が、日本人の35歳のシングルマザーに熱愛求婚ってスゴイ)、ハチャメチャなエピソード満載。

家族もすごいけど、マリさん自身も10代のころからかなり破天荒な人生を歩んできた人らしく、あとがきにも中学2年でヨーロッパに一人旅、17歳でイタリアへ美術の留学とさらっと書いてあり、本編で描かれた27歳シングルで(子どもの父親は甲斐性なしの詩人・出産を契機に縁を切る)出産するくだりのすさまじさは、日本の医療機関はほんと恵まれてますね…たいていの若い日本人女性にはこんなの耐え切れないでしょう…と恐れ入るばかりっす。ヤマザキマリ自身の生い立ちについても、いくらでも描ける鉱脈がありそうだ。

あと友人の漫画家・松田洋子がポルトガル在住時に遊びに来るくだりもおもしろかった。「これ、前から読んでみたかったのよ~」と書棚の「テレプシコーラ」を読みふける松田洋子…。ポルトガルまで来て日本のマンガに感動。

★★★
いったん雨が降った地方はこれでもかこれでもかと繰り返し降り続ける昨今。こっちにはロクに降りませんがな。
テレプシコーラ(舞姫) 第2部 (4)
テレプシコーラ(舞姫) 第2部 (4) (MFコミックス ダ・ヴィンチシリーズ)テレプシコーラ(舞姫) 第2部 (4) (MFコミックス ダ・ヴィンチシリーズ)
(2010/07/23)
山岸 凉子

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連載中に読んでいても、コミックスが出るとやっぱり面白くてイッキに読んでしまう…今までそうだったが、この巻はパラパラめくってとばし読み。連載中もそう思っていたけど、中だるみというか…ちょっとパワーが落ちている感じ。

表紙のスワニルダの衣装、牡丹柄になっていて、山岸センセーは和洋折衷デザインが好きだなぁ。確か「和洋折衷」ということばを最初に知ったのは、山岸凉子の「ドリーム」からだったと思う。うだるような真夏でも汗ひとつかかない丹穂生さん…。

★★★
洗濯して脱水した後、すぐにその濡れたままの服を着ると涼しくて良い。今時分、小一時間も着ていれば乾く。
森はそんなに甘くない
はじめて「森ガール」という単語を聞いたときには何じゃそりゃ、と思ったが。森ガールの現実というか超現実を実施した渾身のエントリ↓

もし森ガールがゆるゆるファッションで実際に『森』へ入ったら

いろいろな意味ですごいが、それにしても女装が似合う…(「服選び・化粧・撮影など多岐に渡り全面的に協力してくれた妻」…って)。

ところで、森は甘くないというか、月刊サイゾーのコラムを立ち読みしてはじめて知った「ライム病」。野山の虫刺されを防ぐにこしたことはない。

★★★
あいかわらず毎日の裏山登りは欠かさず。短時間だから虫よけスプレーは省略。よって、蚊に刺されないように、全力疾走する。滝汗。
高原へ出かけた
毎年行く高原へ、高速で。

ひまわりの群れを目当てに行くのだが、去年と同じ日に行ったにもかかわらず、つぼみにすらなっていない。そのあと寄ったラベンダーガーデンも花がまだ乏しく、アジサイがまだ満開。例年より色々遅れているようだ。

よそのブログで知った隠れ撮影スポットにも寄り、絶好の青空の下、ほかに誰もいない中、撮影。

写真だけみると、まるで「北海道へ行って来ました」的な景色。以前、北海道へ行ったときは天候にあまり恵まれなかったので、「ここは美瑛」「ここは富田ファーム」と、ファインダーを通して脳内北海道旅行ということにする。
めまいリターンズ
昨日は、夫が朝からめまいで起き上がれず。30代のときに2~3回あったけど、10年ぶりくらいだ。回転系のめまいは吐き気を催し、動けないのでどうにもならない。

夫の叔父から電話があって、自分もたまにめまい発作が起きて乗り物酔い止めの薬を服用している、とのアドバイス。さっそくひとっ走り、朝8時から営業しているホームセンター内の薬局へ。

薬の効果があったのかどうかはわからないが、時間の経過とともに少しはラクになってきたらしく、仕事を始める。薬の注意書きに「機械の操作や車の運転は控えてください」とあるけど、まさにそういう仕事なんだよな~。めまいより眠気のほうがマシだが。

今日はもう何ともない。一日弱で治るけど突然起こるのがこわい。わりとありふれた発作で、「動けないから救急車呼んで点滴してもらったよ~」なんて話を近所の奥さんから聞いたことがある。

夫の両親も経験済み。家族中で自分だけ、帯状疱疹とめまいの経験がまだ無い。一生経験しないでおきたいもんだが。

★★★
「ゲゲゲの女房」、やっと貧乏神とおさらば。

原作(現実)だと、これからは貧乏とは別の苦労を奥さんは味わうことになる。売れっ子になった夫は仕事漬けになり、妻は家のことだけやっていればいい、という立場に。夫とは世界がまったく隔たってしまうという疎外感。昔は、貧乏でも苦楽を共にしているという夫婦の一体感があった…。嗚呼、昭和の妻だな~。ドラマはどうなるかわかんないけど。

これからアシスタントとして、つげ義春とか池上遼一とかが登場するのか?
爪王 野生伝説(矢口高雄 自然シリーズ)
野性伝説(5)爪王(下) (講談社漫画文庫―矢口高雄自然シリーズ)野性伝説(5)爪王(下) (講談社漫画文庫―矢口高雄自然シリーズ)
(2003/11/12)
矢口 高雄

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「羆風」と同様、矢口高雄による戸川幸夫原作のコミック化。

昭和、高度成長期の山村を舞台に、老練な鷹匠と鷹との深い絆を描く。

上下巻どちらにも矢口高雄のあとがきがあり、自分の鷹匠に関する子ども時代の思い出と、コミック化するにあたって、文字なら1~2行で終わる描写でもコミックならコマ&ページを費やさねば効果が出ない場合もあること、訓練のために動物を殺すシーンのナイーブな問題を回避する描写を付け加えたこと、というような充実したあとがきとなっている。

読んで思い出したのだが、原作小説は確か高校の現代国語の教科書に載っていた。懐かしい。宿敵“赤狐”との闘いで重症を負った吹雪(←鷹の名前)を治療する描写が痛そうだったのと、訓練の褒美に生肉が与えられる描写がなんだか美味しそうだったのを覚えている。…本筋にあまり関係無いとこばかりだな。

★★★
読みたい本があったので、市立図書館へ。いつもついでに夫のためのカメラ雑誌も借りるのだが、予算削減でもあったのだろうか、いままで二種類のカメラ雑誌が定期購入されていたのに、一誌に減らされていた。
林先生ってば、また
ここ数ヶ月の間に彼女の様子が少しおかしくなってきました

林先生のスマッシュヒット。ぐだぐだした相談に、回答はたった24文字。

本人にとっては笑いごとじゃないかもしないが、精神科外来でこんな相談してくる“患者”が増えれば、
↓こんな本を書きたくもなるだろう。

サイコバブル社会 ―膨張し融解する心の病― (tanQブックス)サイコバブル社会 ―膨張し融解する心の病― (tanQブックス)
(2010/06/25)
林 公一

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しかしこの相談主、ストーカーへの道のりというか。自分の意のままにならない相手をすぐ「病気だ」と思いたがる思考回路って…。「あまりにも人の気持ちに鈍感で、またきちんと相手からの指摘を受けとめられていないように思います」…そりゃ相談者自身のことでは。

★★★
投票して買い物して昼寝しておわった一日。
羆風 野生伝説(矢口高雄 自然シリーズ)
野性伝説 (3) (講談社漫画文庫―矢口高雄自然シリーズ)野性伝説 (3) (講談社漫画文庫―矢口高雄自然シリーズ)
(2003/09)
戸川 幸夫矢口 高雄

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三毛別羆事件のコミック版。この作品、ビッグコミックス版・文庫版ともに現在取り寄せ不可。増刷すればいいのに…。

原作は動物文学の巨匠・戸川幸夫によるもので、ヒグマ視点からも経緯が描かれているのが特長。そもそも自分の「領土」を開拓民に横取りされたヒグマが人間を襲いその味をしめ、徐々に警戒心を失ってゆき、ついに「野生の裁き」に斃れる、という物語になっている。こういう実際の事件を作家がどういう視点で料理するか、読み比べは楽しい。

このコミック版は、その原作に沿いつつも、実際の事件の記録にも大いに依って描いたと矢口高雄の文庫版あとがきにあり、上・中・下巻それぞれの彼のあとがきもなかなかの読みごたえ。

ヒグマを倒すマタギ「山本兵吉」はニヒルなアウトローおやじ、矢口高雄ならこう描くだろうなぁという想像通りだった。

★★★
矢口高雄のニヒルなキャラといえば「釣りキチ三平」の魚紳さん。

魚紳さんが別人過ぎる件

医療関係のニセ科学啓蒙で大変お世話になっているNATROM先生のブログだが、こういう箸休め的なエントリもス・テ・キ。

魚紳さんのように、時代とともにエコやマナーも変わりますなぁ…。
ダ・ヴィンチ 2010年 08月号 [雑誌]
ダ・ヴィンチ 2010年 08月号 [雑誌]ダ・ヴィンチ 2010年 08月号 [雑誌]
(2010/07/06)
不明

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2ヶ月ぶりの「テレプシコーラ」。一応話は進んだが、進んだと思ったら以下次号。待たされ過ぎて、のびきったゴムのような気分。

「アラベスク」刊行記念、森下洋子×山岸凉子対談。せっかくの対談記事なのに、昔からのファンからみると、話している内容が今まで読んだことがある話ばかりで新鮮味が無い。

森下 松山バレエ団の『ロミオとジュリエット』は30年くらい前につくられた作品なんですが、、そのときからメインキャストはほぼ同じメンバーなんです。

山岸 それはすごいことですね。


それは確かにすごい。どこがすごいのか、はっきり書きたくないが。

★★★
とは言うものの、絶頂期の森下洋子は凄かった。10代~20代はまるで機械人形のような正確無比のテクニック、30代の円熟期はそれに加えて演技や情感に磨きがかかり、世界中で次々と「日本人バレエダンサーとして初めて」尽くしの大活躍。

NHKはそういう映像をたんまり蓄えているはずなんだけど、商品化はできないのかね。
羆嵐(吉村 昭)
羆嵐 (新潮文庫)羆嵐 (新潮文庫)
(1982/11)
吉村 昭

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三毛別羆事件の小説化。ドキュメンタリー小説というのだろうか、綿密な下調べの上でのほぼ事実に沿った記述ながら、小説的演出も味わい深い。

読者が感情移入しやすい「区長」という村をまとめる中間管理職的な人物が語り部。彼の目を通して、羆への恐怖、死者への哀悼、討伐隊への期待と失望、老練な猟師への畏敬の念が語られる。

羆を仕留める猟師は、実在の「山本兵吉」から「銀四郎」に名を変え、酒乱で乱暴者の性格破綻者として描かれている(事件前に銃を質入していたのは本当なので、ちょっとは問題あった人だろうけど)。平和時であれば嫌われ者の銀四郎。だが、自信満々にやってきた討伐隊はただ人数と銃器があるだけで、羆にはまったくの素人。何度も仕留めるチャンスを逃す。村人たちは、プロフェッショナルである銀四郎にしかあの羆は倒せない、と望みを賭ける。

銀四郎は追跡する集団には加わらず、たった一人で羆を追う。「区長」はそれを間近で見届け、恐怖と闘い続けるがゆえの銀四郎の荒れた性格を慮るようになる。

「羆を倒す者は孤独であること」

無力な集団と、孤高の猟師の対比。異端の悪魔は、やはり異端のものに屠られる。神話だ~。

「シャトゥーン」への不完全燃焼感がこっちで満たされた。比べるものではないかもしれないけど、小説としての濃さが違う…。

倉本総の「解説にかえて」がまた素晴らしい。事件のドラマ化を依頼された氏が、あのヒグマ撃ちとなった大川春義氏(既に引退)とともに、惨劇の地を訪れるという内容。
「シャトゥーン ヒグマの森」から三毛別羆事件を知る
シャトゥーン ヒグマの森 (宝島SUGOI文庫) (宝島社文庫)シャトゥーン ヒグマの森 (宝島SUGOI文庫) (宝島社文庫)
(2009/06/05)
増田 俊也

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……なんだかなぁ…。読後感がいまひとつだったので、遅ればせながらモデルとなった事件のテキストを読む。

三毛別羆事件

クマー!!この概要読むだけでも戦慄。Wikipediaで読み物として最も面白い項目の一つかもしれない。

犠牲者の通夜が営まれている家に、まるでブルドーザーのように羆が壁を突き破って餌(=遺骸)を取り戻しに来るとか、その後よりによって救援を呼びにいった人の妻子が犠牲になるとか、討伐隊の待ち伏せにはひっかからず大胆にも近くの家々を荒らしまわるとか、延べ数百人動員された討伐隊が倒せなかったあげく、ついに、ただ一人で追った腕利きのマタギが倒すとか…

不謹慎だが、まるで練られたシナリオのような事件。

ヒグマを仕留めた山本兵吉はその後もマタギとして山野を駆け回り、1950年に92歳で亡くなった。彼の孫によると、生涯で倒したヒグマは300頭を超えるという。

↑この人の評伝があってもおかしくないのでは…。

事件当時に7歳だった、三毛別村長の息子・大川春義は、その後名うてのヒグマ撃ちとなった。これは、犠牲者ひとりにつき10頭のヒグマを仕留めるという誓いによるもので、62年をかけ102頭を数えたところで引退し、亡くなった村人を鎮魂する「熊害慰霊碑」を建立した。ちなみに、春義の息子である高義氏も同じくハンターであり、1980年には、父春義も追跡していた、体重500kgという大羆「北海太郎」を8年がかりの追跡の上仕留めている。さらにその5年後には、他のハンターと2人で、体重350kgの熊「渓谷の次郎」も仕留めている。

↑「マッドマックス2」を連想した。こうなるともう神話の域に達している。

★★★
昨年の冬に近くの峠で「クマ出没!」の報が流れたが、単に黒くてデカい飼い犬(犬種は不明)だったらしい。山間部で紛らわしい犬を飼うのは遠慮してください。
幻月楼奇譚 (3) (今市子)
幻月楼奇譚 (3) (キャラコミックス)幻月楼奇譚 (3) (キャラコミックス)
(2010/06/25)
今市子

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3年ぶりの続刊。いちおうレーベルはBLコミックなんだけど、若旦那との仲はいっこうに進展せず、むしろ「百鬼夜行抄」寄りのホラー路線。あいかわらずギューギュー詰めのおトクな内容というか、一回読んだだけでは伏線・お話が読みきれない…。それどころか、そもそも人物設定すら忘却の彼方。一巻と二巻を「いれと庫」からひっぱり出さねば。

★★★
頭痛ケロリと治る。もし片頭痛の発作なら、今日は中日(なかび)で、明日は左側が痛くなるかもしれない。けど、パターン読めないので杞憂に終わるかもね。とりあえず、今日の頭が痛くない一日を喜ぶ。頭痛が消えた後は少しナチュラルハイ。
7月1日(頭痛日記…)
昨日午後から始まった頭痛。昨日は出先だったこともあり、夕方まで薬飲まずに我慢したけれど悪化するばかりで、夕食後に鎮痛剤服用。このように、飲むのが遅いと薬の効きが悪くて、夜もずっと少しマシになった程度の鈍い痛みが続く。我慢したのにふんだりけったり。で、今朝も目覚めると痛み変わらず。朝食後、鎮痛剤服用でスッキリ治まる。

このまま治るかと思ったら、朝の鎮痛剤が切れる時間にまたジワジワと痛みがぶり返してくる。夕食後までがまんすれば、また昨日と同じコトになるので、お菓子を少しつまんでから薬を飲む。←今ここ。

痛みはじめてから、マッサージしたり仮眠をとったりしたら治るパターンもあるので、それを期待して薬を我慢すると昨日のようなパターンもあるし…。一応、何年も(紙の)日記帳に“頭痛メモ”を記録しているのだが、ぜんぜんパターンが読めん…。

薬だって、そりゃ服用しなくてすめばそれにこしたことはないが、片頭痛と緊張性頭痛が交じり合ったこの痛み、悪化すると軽い吐き気までしてきて、どーにもこーにも。

てなわけで、頭痛に明け暮れた七月始めなのでした~(“きょうのわんこ”風に)

★★★
きょうのわんこ……ちょ…!やられた!腹筋がよじれた。

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