本に包囲された日々
部屋は本まみれ。家業の経理をこなしつつ、本を読む。
マダム・ジョーカー(8)(名香智子)
マダム・ジョーカー(8) (ジュールコミックス)マダム・ジョーカー(8) (ジュールコミックス)
(2010/05/17)
名香 智子

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最初は105円になるまで待って買っていたのに、今では新刊即買い。美貌・財産・愛する夫・子どもたちとすべてを持ったゴージャスマダム・月光寺蘭子シリーズ最新刊。

今回収録の温泉宿殺人事件は、迷宮入りになるところだったのを、蘭子が警察のエライさんに電話一本しただけで簡単解決。筒井康隆「富豪刑事」の有閑マダム版だわこのシリーズ。

以前の巻も読み返して気が付いたが、蘭子が絵画教室に通った回で出てきた「超高級ブランド“アベイユ”」って、「ファンション・ファデ」のユーフォがたちあげたブランドのことだよな…。さりげなく自作世界をリンクさせている。

★★★
最近食費が毎月大赤字。みんな元気で食欲旺盛…。お菓子系も買い過ぎ…。来月こそは黒字にしたいが、そのためにはマズいおかずを作ればいいのか?
主婦でも大家さん(東條さち子)
主婦でも大家さん 頭金100万円でアパートまるごと買う方法 (朝日コミックス)主婦でも大家さん 頭金100万円でアパートまるごと買う方法 (朝日コミックス)
(2010/03/19)
東條 さち子

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夫はタクシー運転手・妻は漫画家の(とても収入が高いとは思えない)夫婦が、アパート、続いてマンションを一棟買い、大家として維持経営していく。「不動産の家賃収入でラクラク不労所得、老後も安泰」なんてことは有りえないのがよくわかる悲惨な実録マンガ。

一棟目のアパートは、家賃滞納だの、お金がないので色々なことを自分たちでやらなきゃいけないだの、もろもろありつつもなんとか満室御礼になって、まぁ、苦労はあるけどそれなりか…という感じだったのに、二棟目のマンションに手をだしたために恐ろしいことに。

廃墟ファンが喜びそうなオンボロマンションを、購入・リフォーム・住人集めを行うために、不動産屋とか施工業者とかがチームとなって主人公夫婦からお金をむしりとる展開。素人はこんなふうによってたかってカモにされるわけですね。そもそもそこが本当に“儲かるマンション”だったら、不動産屋が直接経営するよな…。

この本の刊行は今年の3月なので、作者は生きておられるのでしょうが、ブログは2008年後半あたりから更新が無いのが恐ろしい(単に本のネタをweb公開しないだけ、ならいいんだけど)。

素人はボられる。世の中は甘くない。何だかんだいっても現金が必要。そういうことを体当たりで教えてくれる作者。本当にありがとうございました。
聖☆おにいさん(5)
聖☆おにいさん(5) (モーニングKC)聖☆おにいさん(5) (モーニングKC)
(2010/05/24)
中村 光

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本日到着。いっきに読むのはもったいないので、まったり読みすすめる予定。

のっけから「モテ」にウケた。

★★★
家の周りにムカデよけの白い粉をまいてあるのだが、今朝ぶっといミミズがお亡くなりになっているのを発見。オマエは死ななくてもいいのに…。
文藝別冊 萩尾望都
文藝別冊 萩尾望都 少女マンガ界の偉大なる母文藝別冊 萩尾望都 少女マンガ界の偉大なる母
(2010/05/14)
不明

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惹句が「少女マンガ界の偉大なる母」。…母ねぇ…。自分にとっては、ほぼ全作品を昔から読み込み続けているし、スケールでかすぎて途方にくれる感じ。

表紙にいまだに「ポーの一族」を使うのかよっ!と一瞬思ったが、先日、本の整理をしていたとき、うっかり読み出して最後まで止まらなくなってしまったことを思い出した。「ポー」の革新的な凄さは少女漫画史上比類無い、といっても過言ではないだろう。

このムックでいちばん興味が湧いたのが、萩尾望都の親・姉妹へのインタビュー。あれほど親きょうだいとの葛藤を公言し、作品に昇華したりしているわけで、親や姉妹はいったいどう思っているのか知りたかった。

で、読んでみたが、家族は冷静に作品を受け止めていた(ま、そうでなきゃインタビューにも応じないだろうけど)。かなりの家族間の葛藤はあっただろうが、現在は「お互いわかりあえないことがわかった」的な悟りの境地になっているというか。「望都さんの視点でそう解釈して作品にしているんだ」「家族内のエピソードがこんなふうに作品に生かされている」という類の話がいろいろあって、家族ならではの視点で身内の作品を読めるのはちょっと羨ましい。

1980年代に「笑っていいとも!」に出演した時、正直、観ていて猛烈に痛々しかったが、あれも「有名な番組に出演して、親を喜ばせたい」気持ちからだったのね…。「親に認めてもらえない娘」の苦悩は不幸なことかもしれないけど、才能と熱意に加えてその葛藤があったからこそ、あれほどの作品群が描かれ続けたわけで…。読者にとっては、ビバ!親の無理解。

ところで、巻頭カラー漫画の「彼」。意味がわかりません…。
漫画家たちの特別寄稿のうち、誰とは言わないが、落書きレベルの人がいますよ…(山岸凉子じゃありません、念のため)。安彦良和のがいちばんウマいと思った。

★★★
予約していた本がポツポツ届くのが嬉しい。楽天ブックスの予約許容能力もっとアップしてちょ。
ぬるい生活(群ようこ)
ぬるい生活 (朝日文庫)ぬるい生活 (朝日文庫)
(2010/02/05)
群 ようこ

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群ようこのエッセイは全てではないけど、かなり愛読してきた。自分より年齢が上なので、この年齢になったらこんなことを思うのかー、というような人生のセンパイ的な気持ちで読んでいたりもする。

この本は年齢による心身の衰え、更年期などについて書いてあるので、(急がないから)「文庫になったら買おうか」と思っていた。…で、文庫になっていたので本屋で手にとってみたけど、やっぱりヤメた。

…えらくホメオパシーを信奉している描写が目に付いたから。他の本でも波動がどーたらこーたらといった水を「良品」といってお薦めしていて、ちょっと待て、と思っていたけど、この本には同年代の友人たちとともにホメオパシーを使っている記述があちこちに。萎えた。

「友人がホメオパシーが効いて体調が一時期良くなったけど、最近また悪くなって…」というような記述があり、だからそれ更年期の不定愁訴だから、ホメ関係ないから。と突っ込みつつこの本に別れを告げた。

それなりに生きているそれなりに生きている
(2010/03/10)
群 ようこ

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↑でもこの本の目次にある「汚部屋の真実」は読みたい。

★★★
単調な日々を送っていると、自分の身体が刻々と更年期へと向かってゆく兆候がよくわかるような気がする…不毛だ。わんこのほとばしる若さが眩しい。オマエ元気すぎるってば。
看護覚え書
看護覚え書―看護であること・看護でないこと看護覚え書―看護であること・看護でないこと
(2000/01)
フロレンス・ナイチンゲール

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以前も書いたけどもう一度。通して読む本ではないし、手許に置いて思いついたときにめくり、目についたところを読み返している。現代でも十分に通用する科学的・理知的な行動の示唆と、手厳しい毒舌っぷりが随所で楽しめる。

病人の心理状態への誤解、病状についてや看護の正しい知識が無いのに病人におせっかいな励ましや忠告をしたがる善意の見舞い客、美容のために極端な摂食をする婦人、など、現代でも繰り返されている問題への指摘が随所に書かれていて、人間ってあまり進歩していないんじゃ…という気にさせられる。

あと、“無能な上流婦人”への皮肉や嫌味があちこち書かれているのがなんとなく可笑しい。自ら道を切り拓いた有能な職業婦人だったナイチンゲールからすれば、彼女たちに間違った知識や行動で干渉されるのはガマンならなかったことだろう。

「小説のなかのいくつかの誤りに関する覚え書」では、小説で描かれる間違っていたりいい加減だったりする病状・看護の記述を指摘。

(小説の中の)ヒロインはいつも「感染」などものともせず立ち向かい、自分の家族全員や托された患者とともに感染して死ぬ。他人まで巻き添えにするとは、なんという恥の上塗りであろうか!

小説内の“無知なヒロイン”まで叱ったりするフローレンス姐さんなのであった。

↓こちらの「決定版」も持っているが、こっちは横書きなのよね…。横書きは読みにくいので嫌なんだけど、「決定版」だし…結局両方手離せない。

ナイティンゲール 看護覚え書 決定版ナイティンゲール 看護覚え書 決定版
(1998/03)
ヴィクター スクレトコヴィッチ、

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代替医療のトリック
代替医療のトリック代替医療のトリック
(2010/01)
サイモン シンエツァート エルンスト

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著者の一人がサイモン・シン、青木薫の翻訳、代替医療という三連コンボにより即購入。今もずっと枕元にある本。要は、(標準医療と認められていない)代替医療ってのは効くのか効かないのか!…に焦点をあてた本。

まず、現在標準となっている医療は、どういうプロセスで認められていったのか、「効果がある」と客観的に認められる臨床試験・科学的証明とはどのようなものか、を述べるのが、第1章「いかにして真実を突き止めるか」。この1章だけでも相当な読み応えあり。

●「瀉血」という過去の“標準医療”がいかに多数の人命を奪ったか、その証明がなされるまでの過程…確かに、欧州王侯貴族の評伝とか読んでいると、「絶対これ、瀉血で弱って死んだんだよな!」という人がいっぱいいる(ヴィクトリア女王のお父さんとか)。
●自分の手法が正しいことをグラフ作成によってプレゼンテーションする才能もあったナイチンゲール
●理屈が不明でも科学的に証明される成果があればその治療法は正しい、という考えで現代の標準医療が積み重ねられてきた(たとえば壊血病。ビタミンCが発見・単離されるのは、壊血病にレモンという治療法が発見された何十年も後)

それじゃあ、標準医療がクリアしてきた臨床試験(二重盲検験法)で、代替医療に効果があるのかどうか調べるとどうなる?というのが2章以降。鍼、ホメオパシー、カイロプラティック、ハーブ療法はそれぞれ章立てし、その他の代替医療は巻末付録にそれぞれ見開き2ページづつで結論付け。

その結果をまとめるとほぼ全滅

「まったく効果なし」「一部の疾患(腰痛とか肩こりとか)にわずかな効果があるとも言える」「標準医療のほうが効果がある」「プラセボ効果以上の効果は無い」「出費に見合う効果は無い」「患者から除去されるのはお金だけ」「場合によってはかなり危険」「この療法は受けないようにしよう」…こんなのばっかり。

まとめとなる第6章「真実は重要か?」でさらにトドメ。「プラセボ効果だけでも効果があればいいのでは?」というありがちな意見について、プラセボ効果しかない代替医療を正規医療と同列に行うことの危険を丁寧に批判。
●患者が標準医療を拒否する危険
●(標準医療に取り入れたとして)医者が患者にウソをつくことになり、信頼関係は失われ、中世暗黒時代のまじない医療に逆戻りすることになる。プラセボ効果が失われないためには、世界中の医療関係者が口裏を合わせねばならず、「王様が裸だ」と言えなくなる。
●プラセボ効果だけの効かない薬を作っても売れるなら、製薬会社は高い開発費をかけて効果のある新薬を開発するなんてバカバカしくなる。

現代科学・医学の欠点もふまえつつ、淡々と事実を積み上げ、代替医療の信奉者・施術者の言動の誤り・まやかしがつぎつぎと論破されている。

代替医療にどんな立場であれ関係や興味がある人には必読書。発売後、一度品切れになって現在また品切れ。いずれ増刷されるだろうけど。

★★★
鍼の科学的検証が可能になったのは、つい最近のことであり、検証が精査を極めれば極めるほど、鍼の効果のレベルや範囲が疑問視されている、という内容には当の鍼施術者にはかなりの衝撃だったようだ。

ここ↓のエントリにリンクされている代替医療施術者のブログの反応が興味深い。

代替医療のトリックに対する代替医療従事者の反応

代替医療を生業にしている人だと、そう簡単にこの本を受け入れられないだろうが、患者は「自分に効く・効かない」しかわからないんだから、施療をしている人こそ「本当に効果があるのか」を真剣に考えてほしい。本で論破されている論をそのまま書いてあるのには萎える。読まずに反論しているのか、読解力が無いのか、読んでも(自分に都合が悪いことは)脳がシャットアウトしてしまうのか。

★★★
英国カイロプラティック協会がサイモン・シンを名誉毀損で訴えたそうだが、自サイトで「カイロプラティックが万病に効く!」的な宣伝をしているのをツッコマれて、逆にそっちのほうが問題になっているそうな。見事なブーメラン。
あて馬ライダー(語シスコ)
あて馬ライダー(ジュネットコミックス ピアスシリーズ)あて馬ライダー(ジュネットコミックス ピアスシリーズ)
(2010/02/27)
語 シスコ

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今回のお話はわりと叙情的な雰囲気。主人公のモノローグの言い回しの上手さはあいかわらずのカタル節なんだけど。

一年に一冊ペースは寂しいけど、すりきれて劣化されてはもっと悲しいので、次作も気長に待ってます。

ところで、語シスコ作品のアウトローたちはなにげに貯蓄率が高い…そんな(本筋とは関係ない)細かいことが気になる自分。以前読んだ三浦しをんの小説でも、主人公の作家が締め切りが守れるかどうか、ストーリーのオチに関係が無いのに気になって仕方が無かった。

★★★
タンスの衣替えをしなくてもいいぐらい服の総量を減らしているので、ここ数日の気温の乱高下にも余裕で対応。明日はますます冷えるそうなので、ババシャツ復帰だな。

ダ・ヴィンチ 2010年 06月号 [雑誌]
ダ・ヴィンチ 2010年 06月号 [雑誌]ダ・ヴィンチ 2010年 06月号 [雑誌]
(2010/05/06)
不明

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「テレプシコーラ」は、あいかわらずひっぱった挙句、来月休載。主人公に全く進展がないので、読んでいてもワクテカしない。しょうがないから、再来月号に期待する。ノイマイヤー作品の薀蓄が続くような悪寒もするが。

★★★
Googleのトップ画像が「白鳥の湖」になってて、何かと思ったら今日はチャコフスキーの生誕170周年。
SwanLake

↓どこで落としたか忘れたけど、こんなgifがあった。
Odette
5月6日
フェーン現象で気温がぐんぐん上がる。

家の内外でムカデをたて続けに三回発見。室内での火バサミ常備の季節となりました…。
5月3日
いきなり夏日。

三日ほど前までストーブつけてババシャツを着ていたのに、今日は半袖Tシャツ。ストーブは灯油を抜いて片付けた。
カタクリの花
お天気の心配は無さそうな連休。

トレッキングシューズを新調し、山登り、というか遊歩道といっていいレベルの散策コース。…と聞いていたのに、結構キツかった。40分くらいで頂上というヌルい「レベル1」クラスの山なんですが。

午前出発だと混みそうなので、昼食を済ませ、そういう人たちが下山したころをみはからって登る。おかげで頂上ではゆったりした感じでくつろげた。写真はそのうちあっちのほうでアップされるでしょう。

帰り、「砂の器」の駅で蕎麦をいただく。その後帰宅してもう一度夕食。今日は一日四食。
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