本に包囲された日々
部屋は本まみれ。家業の経理をこなしつつ、本を読む。
初タケノコ
ようやく春らしい暖かさになっていく。

家の裏で今年初のタケノコを発見、掘り起こす。ちっさいので、そのままワカメとの味噌汁に。

初物ということで、東を向いて、(゚∀゚)アヒャ アヒャヒャ といただく。
危ない食卓―十九世紀イギリス文学にみる食と毒
危ない食卓―十九世紀イギリス文学にみる食と毒危ない食卓―十九世紀イギリス文学にみる食と毒
(2008/11)
横山 茂雄

商品詳細を見る
副題通り、19世紀英国の食品偽装問題および、女性の「拒食症」について。

当時発行された啓蒙パンフレット「食品偽装および食品に含有される毒についての論考」が抄訳されていて、パン、ビール、菓子、香辛料など、食品別に偽装の手口とその見破り方が綴られている。昔も今も、監視・チェック体制がないとこういうことになるのか。

「拒食症」は「ヒステリー性食欲不振症」とか称されている。当時の上流の女性たちは、とにかく細く、か弱くなくてはいけなくて、食欲旺盛なところを人に見せないように、という抑圧が強く、結果、食べる行為に罪悪感を抱いてしまいがちに。ジェイン・オースティンなどの文学作品からそのあたりを引用したり、実際の患者を見た医師の報告書など。

う~ん、テーマとかすごく面白いので期待して読んだのだけど、文体・構成に「大学の論文」調が強く、「読みもの」的面白さが無かった。二度と読み返す気にはなれない。

★★★
桜の名所をうろうろ。
真冬なみの気温が続いたせいか、咲きはじめて一週間近くたってもまだ満開になっていないところが多かった。曇天だと桜は映えないし。
ザ・ロイヤルズ
ザ・ロイヤルズ―封印された英国王室の真実ザ・ロイヤルズ―封印された英国王室の真実
(1997/12)
キティー ケリー

商品詳細を見る
第一章の冒頭、映画「シンドラーのリスト」を“ホロコーストを描いた退屈な映画”と嫌悪して途中で退席したマーガレット王女。しかし彼女が属する王室のルーツはドイツ。王女は周囲の人々に有色人種・ユダヤ人への人種差別発言を撒き散らす。

ジョージ五世がそのドイツ色を打ち消そうと努力し、ウィンザー家はスタートした。英国の長としての栄光を積み上げていった王家が、愛憎とスキャンダルで瓦解していくさまが、膨大な記録文書・インタビューによって語られる。

ダイアナ妃について書かれた本はたくさんあるが、他の王室メンバーについて書かれたものは少ないので、たとえば不可侵なイメージのあるエリザベス皇太后のダークサイドも遠慮なく書かれていて新鮮。シンプソン夫人との確執は、そもそもエリザベス皇太后がエドワード八世妃になりそこねたところからスタートしているとか。

高貴な人たちの決して人格高潔とは言い難いさまが赤裸々に書かれていて、かなり厚い本だけど、読みやすい。

★★★
ポッドキャストで楽しんでいたTBSラジオ番組「ストリーム」が今月で終わってしまう。ポッドキャストは3月いっぱいで削除されてしまうそうなので、残しておきたいmp3ファイルを必死こいてダウンロードしまくる。町山智浩氏はじめ濃いサブカルチャー情報や、時事情報で毎日楽しみに聴いていたのに…。これも不況の影響。
チャイナフリー
チャイナフリー:中国製品なしの1年間チャイナフリー:中国製品なしの1年間
(2008/06/26)
サラ・ボンジョルニ

商品詳細を見る
ごく平均的なアメリカ中産階級の一家(仕事を持った夫婦と小さな子ども二人の四人家族で郊外の一軒家に住む)が一年間だけ、Made in Chinaの品物を買わずに生活してみようか、と試みてみたノンフィクション。

始めるやいなや、日常のさまざまなものにMade in Chinaが溢れかえっていることに直面。壊れた家具を直そうにも、工具は中国製。プリンタのインクは中国製。服も靴もとびきり安い中国製か、バカ高い欧州ブランド製の二択になってしまう。自分たちの我慢はなんとかなっても、子どもが欲しがるおもちゃもすべて中国製。苦心して欧州製のおもちゃを見つけても、そういうおもちゃは小さくて上品で高価、中国製の安価で大きくてピカピカ派手なキャラクターおもちゃに比べて、子どもは喜ばない。

発案したジャーナリストの著者は、中国を嫌いなわけでもなく、中国に仕事を奪われた米国人労働者を憂いているわけでもなく、ただごく軽い思いつきでそれを始めただけ。想像以上の困難に直面し、何度も悩み、知恵をしぼり、たまにはズルしたり(自分たちが買うのはダメだけど、親に頼んで子どもにプレゼントしてもらうとか)、ユーモラスな筆致で悪戦苦闘が綴られる。

経済のグローバル化がどーとかこーとか理屈もそれなりに押さえてはいるが、中産階級アメリカ人の1年を通しての消費行動、とくにイベントごと(クリスマス、誕生日、感謝祭…)のプレゼントが無茶苦茶多いということがよくわかって、単に読み物としてもとても面白い。中国製を避け、安易な買い物をしなくなったために「家がすっきりした」らしい。最初はあまり乗り気ではなかった著者の夫も、「考えてからモノを買うようになったよね」とこの試みを評価する。

現在の不況下、こういう階層の人たちの消費行動に変化はあるのだろうか。

★★★
また台風なみの暴風。いちおう洗濯ものを干してみるが、すぐ悲惨な形状になる。早く乾いたけど。

どこへも出かけず、ごろごろ読書。お腹が空かない。
3月19日
義母にも感染。残るは夫だけ。

身内の来客があっても、「あいにく、この家はいま風邪菌の巣窟です」
というと、みんな早々に逃げ出してくれる。

自分の風邪はもうほとんど治ったが、安堵するとやってくるのが片頭痛。左側が三日間痛み続ける。一日間をおいて、こんどは右側が三日間痛む予定(ヤな予定)。薬を飲めば痛みは抑えられるから風邪よりマシか。

いまごろの季節、「シブキ」(ヒサカキ)には小さな花がついている。昨日墓に供えてきた。
3月17日
とうとう義父に風邪うつす。えらく高熱が出るので、もしかしたらインフルエンザなのかもしれない。自分もいつまでも調子が戻らない。「予防接種をしていると症状が軽くてすむ」ときいていたが、予防接種した自分と、していない義父との症状の違いをみて、この程度の差なのかなぁ、と思うがよくわからない。

義母も予防接種をしているが、夫はしていない。いまのところ元気らしく、今夜ウチの上空を通過した宇宙ステーションとスペースシャトルをはりきって観測していた。
ぐっとくる題名
ぐっとくる題名 (中公新書ラクレ)ぐっとくる題名 (中公新書ラクレ)
(2006/09)
ブルボン小林

商品詳細を見る
タイトルの魅力について分析・考察してみました、という内容。

題名につられて読んだあげく、題名と違う!という落胆の多い今日このごろなもんで、言うまでもなく、本書の題名にもぐっときて読んだ。書籍・コミック・音楽・映画などから有名なタイトルがずらずら登場して分析されるので、「タイトルから語る名作案内エッセイ」といったほうがいいか。

「題名同士が会話する」項。「買ってはいけない」のヒット後、

便乗した本が、本当ににぎやかなほどに書店で「会話」をしてくれた。「買っていけない」「『買ってはいけない』は買ってはいけない」「買ってもいい」「『買ってはいけない』論争解決篇」などなど、便乗というより喧嘩である。

「関係性をいわない」項。萩尾望都の「11人いる!」

この鮮烈な題名をサッカー選手たちはギャグにするんだろうか。「11人いる!…って、いいんだよ、それで!」

…吹いた。言うまでもなく、「11人いる!」はサッカー漫画ではなく、10人しかいないはずの密室で、なぜか11人いるところから話がスタートするSFミステリー。なぜ11人いるのかという謎は、クライマックスまで誰にもわからない。登場人物+読者が感じる臨場感をあらわした名タイトル。

書店のタイトル鑑賞がさらに楽しくなる本。

★★★
風邪はやっと抜けだせそうな感じ。しかし嗅覚にまたダメージを受けた。数年前から鼻にくる風邪をひくたびに嗅覚がおかしくなる。コーヒーの香りに顕著で、いままでと違う匂いに変わってしまうのだ。良い香りはどんどん変化していき、カメムシのくっさいにおいには変化なし、というのが腹が立つ。

近所(といっても2~3キロぐらい先)で、また自殺者。前回は危ういところを発見されたが、今回の人は(別人だろうが)成功してしまったらしい。場所は…市の水源地。
手根管症候群
風邪が引き金になったのかなんだか知らないけど、おとといの夜から指先がしびれる。調べてみたらどうやら「手根管症候群」らしい。小指はなんともないのは、小指だけ神経が別経路になっているからだそうで、初めて知ったわ。

風邪は治らんわ、新たな病気はゲットするわ、もうたくさん。

「手根管症候群」のほうはしばらく様子見。
3月12日
風邪がトロいと書いたとたんに熱が上がりだし、夜中苦しむ。朝、解熱剤服用ですぐ下がったが、用心して午後も寝たきりでいる。咳や鼻づまりがあと数日は続くか。

3月11日
風邪、一進一退。

加齢とともに、風邪も進行がトロくなるのか。
3月9日
先週末から軽い風邪。実家のあった市へ仕入れに行くと、その直後かなりの確率で風邪をひく。マスクをしたほうがいいかもしれない。

図書館で当分借りられそうもない本を楽天ブックスでポチッと注文。最近、医薬品の通販規制に反対する三木谷社長のお姿が注文確定後どどーんと表示されるので、なんとなく困って目をそらしてしまう。
ダ・ヴィンチ 2009年 04月号 [雑誌]
ダ・ヴィンチ 2009年 04月号 [雑誌]ダ・ヴィンチ 2009年 04月号 [雑誌]
(2009/03/06)
不明

商品詳細を見る
コレを買うためだけに外出。いつも買いにゆく本屋で「ダ・ヴィンチ」を並べる時間はかなり遅めで、正午近くになってもまだなかったりする。今月もそうだったので、レジで頼んでそのまま会計。週刊誌から先に並べはじめるだろうから、こういう趣味系雑誌はいちばん後回しになるのだろう。

で、まいどおなじみ「テレプシコーラ」、風邪ネタまだひっぱる。この調子だと「大事な本舞台で風邪が最悪のピークを迎える」展開になりそうだ。
3月5日
図書館へ行く。

夫用に借りたカメラ雑誌・ペット雑誌は写真がいっぱいで激重。自分用の本とあわせて借り、カバンいっぱいに詰め込んで帰る。

ブックオフへ寄ったら、客のオジジが店員に、「天童荒太の“悼む人”あるかね?105円で」と大声で尋ねていた。「あるわけねーだろ」と脳内でツッコミ。数年後に文庫化されたりした後だとわんさか並ぶでしょうけど。今は「ホームレス中学生」とか「陰日向に咲く」が105円コーナーで賑わいはじめてます。

本にも旬があるから(発行年とは関係なく)、自分が読みたいときにとっとと読まないと味わいが落ちる。

まぁ、↓この本、自分は一生読まないと思うが。

悼む人悼む人
(2008/11/27)
天童 荒太

商品詳細を見る
3月4日
美容院にストレートパーマをあてに行った。
九時半ごろに出かけ、いつもながら店が混んでいて、帰宅できたのが二時半。普段は朝に済ませる梱包の準備を何もせず出かけたので、昼ごはん抜きのままあせって準備し、あっという間に夕飯の支度の時間になる。パーマだけでこれだから、カラーリングなんて気を起こしたら(起こさないが)日が暮れてしまうだろう。
割り箸はもったいない?
割り箸はもったいない?―食卓からみた森林問題 (ちくま新書)割り箸はもったいない?―食卓からみた森林問題 (ちくま新書)
(2007/05)
田中 淳夫

商品詳細を見る
マイ箸とかいう運動が始まったころ、

「確か20年前くらいもそういう“割り箸は森林資源を破壊する!”運動があったなぁ…そいでその後、“割り箸は間伐材を使っていて、破壊ではなく日本の森や林業を守っている”って意見が出て、そのままなし崩しにブームが去っていったよなぁ。…で、結局どうなんだ?」

と思ったので読んでみた。

結論から言えば「いわゆる“森林資源保護のため”に割り箸を排斥するのは無意味」

国産や輸入モノの割り箸事情、製造法、木材輸出・輸入など、さまざまな割り箸周辺の事情が解説されている。国内の森林で国産の割り箸を使うことほうが、国内の森林の保全のためになるそうだ。

★★★
朝から吹雪でびっくり。

食器棚の引き出しに割り箸がギューギューに詰め込まれていて、こんなにいらねーじゃんと最近思いたち、1~2日使ったら風呂で燃やすようにして、連日バカスカ使いまくる。お客さんに出せないような状態(紙包装がヨレているとか)の割り箸を後生大事にとっといてもしょうがない。
田舎暮らしに殺されない法
田舎暮らしに殺されない法田舎暮らしに殺されない法
(2008/05/07)
丸山 健二

商品詳細を見る
図書館本。牧歌的なレタリング・デザインでこのタイトル、なかなかイケてるなこりゃ、と借りた。

「田舎暮らしに甘い夢をみているあなた!」という名指し糾弾口調で全編貫かれている。タイトルもすごいが、中身もそれにひけをとらない強烈さ。田舎は「犯罪」の巣窟であるなんて章もあって、強盗の殺し方まで細かく指導している。武器は槍、と提示し、強盗に押し入られてしまった時↓

一切のためらいは無用です。法治国家に身を置いていることは忘れてください。不幸にしてそうなってしまったときには、そこはもう殺すか殺されるかの原始の世界と化しているのです。殺すつもりで本気でやってください。(略)逃げ出す体勢を見せても、けっして容赦してはいけません。反撃のための一時的な撤退であるかもしれませんので、ためらうことなくその背中を刺してください。

いやー、ウチの近所も家に鍵かけないところはいっぱいあるし、鍵があるところだけに鍵かけても無駄な家もいっぱいあるし、ウチもそうだ。流しの強盗がきたらひとたまりもないわなぁ…と昔から不安なんだよね。

他にも田舎の自然の苛烈さ(自然が美しい、イコール、生活環境が厳しい)、人間関係の陰湿さ、選挙のくだらなさ、病院がない、老いてますます困難になる生活。仲間かと思える同じ都会からの移住者であっても、詐欺師かもしれない。もうこれでもかこれでもか。甘い夢はあなたを救ってはくれません、あなたを救えるのはほかならぬあなた自身なのです、と。

都会だろうと田舎だろうと、違う環境に引っ越したからって、自分がちゃんとしてなきゃダメってことですね。槍ですね、わかりました!

★★★
このまま春にはならないだろうと思っていたが、今日から寒気南下。
まだタイヤは換えないほうがよさそう。

郵便局で、満期になった定期をまた預け換え。サービスにミニタオルと「何回も使えるカイロ」もらう。カイロは説明書をみたら、「再度使う場合は、沸騰したお湯で鍋などで(じかに触れないように布などでくるんで)、透明になるまで5~10分間茹でる」…そんなめんどうなものいらない。
バルバラ異界
バルバラ異界 (4) (flowers comics)バルバラ異界 (4) (flowers comics)
(2005/09/26)
萩尾 望都

商品詳細を見る
雑誌を立ち読みしてもチンプンカンプンだったため放置していたら、いつのまにか4巻で完結していた。それでは、とコミックスでイッキ読み。

未来の日本が舞台で、そこで昏睡する少女の夢想世界と現実の二つの世界の話が、主人公を介して交わりつつ進行する。二つの世界とそれぞれの登場人物たちがどういう関係にあるのか、どんな時間軸になっているのか、頭がごちゃごちゃになりながらも読み進めると、最後にその謎があっという間に収束、登場人物たちの親子関係までひっくり返される。しかもそこからの未来がどうなるか、余韻にひたることができるラストシーン。

時間軸と数多くの登場人物たちがからみあった、これほど複雑な物語をたったの4巻でまとめあげて読ませてくれる腕前は、さすがベテラン、お見事。

★★★
昨日だけですっかり回復した夫と海辺の名所にお出かけ。生クリームたっぷりのクレープを食べたら、お腹いっぱいになる。

copyright © 2005 本に包囲された日々 all rights reserved.
Powered by FC2ブログ.