本に包囲された日々
部屋は本まみれ。家業の経理をこなしつつ、本を読む。
3月31日
今月中にカタがつき、めでたい日。

帰宅途中から、暴風・雷雨。えらい騒ぎになる。義父母の隠居部屋で雷をしばらく見物してから台所に戻ったら、上がらせていた犬がどこにもいない。もしやと思って二階を見にいくとそこにいた。

そばに誰もいないので二階まで探しにいったらしい。いったん下りて、また二階にあがろうとすると付いてくる。いつもは階段が嫌いで、上から呼んでも上がったりはしないのだが、よほど怖かったらしい。

帰宅した夫に「今なら階段を必死こいて登る貴重な場面が見られるよ」と告げて、実演させるひどい飼い主なのであった。
「知の巨人」と呼ばれた人は今
立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」があちこちでリンクされ、嘲笑されてます。

しかしこのままの流れで行くと、笑ってばかりもいられないわけで。医療・感染症の専門家の反論はないのだろうか。「現時点ではわからない」といえばそれまでだが。

http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1174926083

ところで「タミフルを服用しても治りが一日短くなるだけ」と、いう意見をきくが、実際服用した経験からすると、「治り」の日数じゃなくて、「高熱がすぐ下がる」のが非常に有り難かったのだが。


立花隆先生、かなりヘンですよ―「教養のない東大生」からの挑戦状 立花隆先生、かなりヘンですよ―「教養のない東大生」からの挑戦状
谷田 和一郎 (2001/11)
洋泉社

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★★★
西へ行って仕入れ。
階級にとりつかれた人びと
階級にとりつかれた人びと―英国ミドル・クラスの生活と意見 階級にとりつかれた人びと―英国ミドル・クラスの生活と意見
新井 潤美 (2001/05)
中央公論新社

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英国階級論。といってもわかりやすい上流階級(アッパー・クラス)と労働者階級(ワーキング・クラス)のことではなく、中産階級(ミドル・クラス)のなかでさらに微妙にわかれるアッパー・ミドル・クラスとロウアー・ミドル・クラスについての内容。

この本では具体的に文学作品・演劇などを引用して、ロウアー・ミドル・クラスという階級が、家のインテリアから、身の回りのモノをどのような名詞で称するかなど、生活・行動その他ありとあらゆることで定義され、嘲笑の対象となっているのか紹介。

「ロウアー」「アッパー」の違いを認識して読めば、英国近代~現代文学をよりいっそう深く理解できる。というか知らずに読んでもわかったことにはならないよ、ってことが自覚させられてしまう本。

★★★
ちょっとひと安心したら、「ん?風邪気味?」という感じに。

ヤバいとアセるが、今回は超スピーディー風邪だったらしく、咽の違和感→軽い吐き気→寒気→熱っぽさ→発汗という流れがわずか数時間で終了。めでたしめでたし。
逃亡日記
逃亡日記 逃亡日記
吾妻 ひでお (2007/01)
日本文芸社

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大ブレイクした「失踪日記」の“便乗本”と本人も自負する本。かつての失踪浮浪した地を再訪するカラーグラビア、漫画「受賞する私」、各時代ごとのインタビュー、という内容。奥様・お嬢様・ファンクラブ代表の人たちなどのコメントコラムも掲載。

そのコラムのうち、佐川俊彦氏による「逃亡された編集者が見た吾妻さん」の一節に感銘を受けた。↓

ファンの方たちにも、できれば自分自身の技能を使って吾妻ワールドを広げるような活動をしてほしいですね。(中略)吾妻作品に影響を受けたと自負するなら、いろんな形で恩返しをしてほしいですよ。

かつて佐川氏が編集をつとめたいまは亡き「JUNE」誌には、独特のアンテナで収集された一風変わったマンガ、小説、映画、音楽、舞台、その他モロモロの文化情報ページが充実していた。昭和の、現在とは比べ物にならない情報僻地に住んでいた田舎の中学~高校生であった自分に、多大な文化的恩恵を与えてくれた。この発言で、それが彼の活動スタンスであることがいまさらながらに結びつき、あらためて感謝の念が湧いた。

★★★
内憂はないけど、外患が始まる。
桜花を見た
桜花を見た 桜花を見た
宇江佐 真理 (2004/06/29)
文藝春秋

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母親用。

★★★
今日、実家へ行って届ける。
以前母親宛ての手紙が行方不明になったことがあるので、できるものは手渡ししている。
酔いがさめたら、うちに帰ろう。
酔いがさめたら、うちに帰ろう。 酔いがさめたら、うちに帰ろう。
鴨志田 穣 (2006/11)
スターツ出版

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喪主は元妻・西原理恵子。驚いた。これが絶筆。↓(右フレームにある「旅のつづき」をクリック)

http://homepage2.nifty.com/jyurousya/index.html?main=kamo14.html

「■〈第十三回〉邂逅(1)へ」をクリックしても飛ばないんだけど…。こ、この内容で絶筆というのは鴨ちゃんらしいというか何というか。

★★★
良い天気だが外出せずにテキスト処理。
ルードウィヒ・B
ルードウィヒ・B (1) ルードウィヒ・B (1)
手塚 治虫 (1994/10)
講談社

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本家も読みたくなって。

ベートーヴェンの生涯を描くはずだった絶筆の未完作品。読めばきっと、続きが永遠に読めないフラストレーションに襲われると予想はしていたが、やっぱりそうなった。

脇役として登場するモーツァルトの天才ぶり、「でも自分は違う」というベートーヴェンの生涯がどう描かれるはずだったのか、誰もが空しく想像するしかない。

★★★
また家のアンテナが増えた。デムパを昼夜受信している夫。脳内電波じゃなくて幸いというべきか。
神罰―田中圭一最低漫画全集
神罰―田中圭一最低漫画全集 神罰―田中圭一最低漫画全集
田中 圭一 (2002/08)
イースト・プレス

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105円で発見したので、買っちゃった。古本のため、帯なし。裏表紙の帯には、表と同じ手塚るみ子氏により「ライオンキングは許せても、このマンガは許せない!」とか何とか書かれているらしい。

ほとんどが下ネタだが、「完璧に模倣した手塚キャラで、しょーもない下ネタ」という落差が面白さのキモだろうね。

カバー裏にもおまけマンガがあり、一番ウケた。
ブラックジャックとロックと手塚治虫が一緒にギャルゲーをプレイするというもの(ゲーム内のキャラは和登サンとサファイアとメルモ)。

★★★
タイヤを替えたとたん、朝、雪が降り出して驚く。すぐ雨になったが。
物語 英国の王室
物語 英国の王室―おとぎ話とギリシア悲劇の間 物語 英国の王室―おとぎ話とギリシア悲劇の間
黒岩 徹 (1997/01)
中央公論社

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女王夫婦と皇太子・ダイアナ妃を中心に、英国王室の役割・権力・王族たちの悲劇を綴った内容。

1997年発行の本で、状況としては古い時代(皇太子夫妻離婚直後)の本だが、チャールズとダイアナ関連であまり言及されることのなかったフィリップ殿下にかなり記述が割かれているのが目新しかった。

フィリップ殿下は流浪の少年時代を送り、安定した家庭を知らず、常にアイデンティティの欠如に悩まされていた。そしてひとかどの「何かを成し遂げたい」熱意を抱き続けて強靭な精神力を青年時代に育んだ。ところが「女王の夫」として妻を支えていこうと決意しても、周囲がそれを阻む。女王は夫の焦燥を気遣い、せめて家庭内の決めごとはすべて夫に任せるようにしたが、それも皇太子の人格形成に裏目に出てしまう…。英王室ファミリーの破綻に彼が少なからぬ影響を与えてしまっていたというのがよくわかった。

冒頭の「女王の一日」での女王の日常生活の記述など、現王室の英国における地道な役割から、王室の権力を行使する外交まで読みやすく紹介されていて、本の表題からは想像もつかない面白さ、拾い物の本だった。つくづくこのタイトル、売る気あんのか?といいたいくらい地味すぎ。昨今の、タイトルだけで評判になる新書発行ラッシュに慣らされてしまっているためか、余計にそれを感じた。

★★★
今週も午前中に買い物を終わらせ、午後にひたすらテキスト処理。
3月16日
昨日の続き。

昨日姑に(付け焼刃の知識で)レクチャーしたんですよ、私。

そのせいか今日、姑は姉の家まで世話焼きに出向いたらしい。といってもメンタルヘルスの病院は予約制なので、今すぐどうこうはできない。それに加えて、うつのせいで身体のあちこちの故障の苦痛が増大しているのも当面の課題。とりあえず本日は出張歯医者さんの予約を入れた、とのこと。あとはおいおい、ということで。

「やっかいな病気になったねぇ…」と姑。

苦痛を黙って耐える世代のひとには、ことさら不可解な病気に思えるのかもしれない。
…と思う、鎮痛剤ジャンキーな嫁なのでしたー。
ツレがうつになりまして。
ツレがうつになりまして。 ツレがうつになりまして。
細川 貂々 (2006/03)
幻冬舎

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うつについて非常にわかりやすいコミック。うつを経験したことで回復後の夫は変わった、妻も変わった、というくだりが良い。

Amazonでしょっちゅう品切れになってしまう本だが、別に絶版になったわけではないので、ボッタクリのマケプレ本を買わないように。

★★★
近所に住む義母の姉さんが、どうやら「うつ」らしい。
原因不明の頭痛が続いていて、CT検査しても異常なし。気力も萎える一方だそうだ。

息子夫婦が市内にいて、近々同居する予定なので、こっちがでしゃばることもないのだが。しかし、その同居予定の嫁さんが車の免許無しだということを今日聞いて驚く。こんなド田舎に免許無しで同居するなんて、嫁さんのほうの精神状態が将来ヤバくなるのでは…。と余計なお世話なことを思ってしまう。
3月13日
神罰―田中圭一最低漫画全集 神罰―田中圭一最低漫画全集
田中 圭一 (2002/08)
イースト・プレス

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別の書籍を探していて見つけた。読んでないけど面白いので貼っとく。手塚治虫の長女・手塚るみ子の「訴えます!(怒)」帯がないとオチがつかない表紙だ。

★★★
いつもよりリスクが高いものを売る。
小心者だから疲れた。
3月11日
午前中のうちに買い物をすませ、昼食用にピザを買う。

舅・姑と分け合って食べたのであるが、ピザを煎茶と漬物とともにいただく彼らを見てると吉田戦車の「伝染るんです」を思い出した…。

記憶で書くけど、老夫婦が宅配ピザを注文し、
「おじいさん、これがピザというものですよ」
「そうか、これがピザか」
……(間)
「それじゃごはんをよそってくれ」
「はいよ」

っていうの。

彼らの息子である夫は夫で、添えてあるスパイスをふりかけた後、
「青ノリかぁ」
とか言ってる。

青ノリじゃねぇよ!


伝染(うつ)るんです。 (3) 伝染(うつ)るんです。 (3)
吉田 戦車 (1999/03)
小学館

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ダ・ヴィンチ 2007年 04月号 [雑誌]
ダ・ヴィンチ 2007年 04月号 [雑誌] ダ・ヴィンチ 2007年 04月号 [雑誌]
(2007/03/06)
メディアファクトリー

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山岸マンガは休載。新刊チェックするしかない。

★★★
ゆとりの日。
ネットをダラダラと見て、時間を無駄に過ごす。
水はなんにも知らないよ
水はなんにも知らないよ 水はなんにも知らないよ
左巻 健男 (2007/02/25)
ディスカヴァー・トゥエンティワン

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漢らしいタイトル。内容もエセ科学をバッサリやってくださってます。
↓これを知らないとウケないわけですが。

水は答えを知っている―その結晶にこめられたメッセージ 水は答えを知っている―その結晶にこめられたメッセージ
江本 勝 (2001/11)
サンマーク出版

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★★★
茶碗が割れたので、吹雪の中ダイソーに買いに行く。
だめの子日記
だめの子日記 (1976年) だめの子日記 (1976年)
光吉 智加枝 (1976)
小学館

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紀田順一郎によると、「人は日記をつけはじめるとき必ず直接の動機がある」とのことだ(当たり前か)。自分の11歳のときからほとんど欠かしたことはない日記の動機はこの本。

1975年、15歳で交通事故死した少女の日記を、両親がまとめて出版した本。本のタイトルは、「この日記がおわったら、やねうらにほうりこむ。何十年もたってだれかがみつけて『だめの子日記』という本にする。いい想像だーナ」というある日の記述から。

口絵写真に、「今もそのままにしてある部屋」とか、「日記となったいろんな種類のノート(おじいちゃんからもらった古いノートの日付を直して使ったりもしている)」、「短くなって役目を終えた鉛筆を揃えてしまってある箱」とかが掲載されていて、今あらためて見てみると、堅実な家庭に育った昭和の女の子テイストが感じられる。

ドラマチックなことは何もない、ごく平凡な日記ではあるが、何度も何度も読み返していた。「赤毛のアン」や「風と共に去りぬ」「チボー家の人々」も読んでいる読書好きな子。出版事情もあるが、当時の中学生の読書の傾向が現在とぜんぜん違うのが面白い。

途中から「知的生産の技術」に影響されて、自作の「京大式カード」(大学ノートを半分にカットしたもの)に日記を書いたりもしている。そういや、自分もこれで知って早速読んだよ「知的生産の技術」。内容はすっかり忘れた。ただ、日記のメモ的というか箇条書きの記述形式は今にいたるまでずっと続けている。

ところでこの本のヒットが影響したのか、「夭折した子どもの日記を活字にする」のがちょっと流行ったらしい。当時定期購読していた少女小説誌にそんな日記が毎号別冊付録として発行されていた。が、「誰もがかならずしも活字にするのに耐えうる内容・文章の日記を書いているとは限らない」という現実の前にブームは廃れていった。

★★★
西へ。
途中吹雪に。
ちょっとのんびりしていたら時間が押してきたので、昼抜きで帰宅する。
ETC初使用
楽天で購入、夫が自分で取り付けてから1ヶ月近く、あれやこれやで使う機会がなかったETCを本日初使用。行ったのはたかが自分の実家がある市なんだけど。

通過直前はちょっとドキドキ。万が一ゲートが開かなかったらどーしよーとか思ったして。
無事通過してよろこびあう。

帰路は、現金支払いの車列を横目に「オホホホー♪お先にぃぃ~ぃぃ~(←ドップラー効果を演出)」と余裕ぶっこいて通過。
3月3日
風邪はのどから鼻へ移動。

読みたいと思った本が軒並み定価2,800円超え。
こんなのとか~↓

ロンドン 食の歴史物語―中世から現代までの英国料理 ロンドン 食の歴史物語―中世から現代までの英国料理
アネット ホープ (2006/03)
白水社

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どれを優先するか迷った末に、結局どれも読まないかも、という予感。
黄色い本
黄色い本―ジャック・チボーという名の友人 黄色い本―ジャック・チボーという名の友人
高野 文子 (2002/02)
講談社

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読書の喜び、物語に没頭する興奮を、一つの物語にした作品。『チボー家の人々』全5巻が表題の「黄色い本」。現在は新書版で発行されているが、昔はB6版で黄色カバーだった。

昭和40(50?)年代の東北地方、もうすぐ高校を卒業する主人公の実地子(みちこ)は、学校の図書館から借りたこの本を読んでいる。彼女の実生活(家族との生活、学友との語らい)と、実地子視点の本の世界(第一次大戦のヨーロッパを舞台とした激動の時代を生き抜く一家の物語)が、同じページ・同じコマ内で複雑に交錯する。実地子は学友と語ると同時に本の登場人物とも語らい、自分の将来(高校卒業後、地元のメリヤス工場へ就職)を語る。

人は、普段から意識せずにいろいろなことを同時進行で考えているものだが、こういうふうにコミックでそれを描かれてみると、作者の力量に驚かされる。

あいにく自分は『チボー家の人々』を未読(すいません。読むファイトが湧きません)。読んでいたらこの本がさらに深く楽しめるだろうが。

★★★
昨日から風邪。母親に電話したら、同じような症状。寝込むような風邪ではない。

おそらく告別式あたりで感染したのだろう。
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