本に包囲された日々
部屋は本まみれ。家業の経理をこなしつつ、本を読む。
にせもの美術史
にせもの美術史―メトロポリタン美術館長と贋作者たちの頭脳戦 にせもの美術史―メトロポリタン美術館長と贋作者たちの頭脳戦
トマス ホーヴィング (2002/03)
朝日新聞社

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↑リンクしただけ、未読。ごめん。

話題の贋作、いや盗作騒動。画家の堂々とした悪びれる風もないTVのインタビューを観てると、美術的問題なんかではなく、この画家の精神構造のほうに興味がゆく。

万引き常習犯というか、「平気で嘘がつける人」というか。

この画家の過去の作品をみんな洗いざらい調査したら、盗作比較美術展を開催できるくらいあるかも。

ただ、ピカソなぞは、同業者をアトリエ訪問して見た作品をすぐパクりまくっていたそうだが、その作品はみんな「ピカソタッチ」で描かれていたそうな。そこへゆくと今話題の人は「うわーそっくり」としか鑑賞しようがなくてつまらないだろうな。

おりじなりてぃーがない!おりじなりてぃーが!

★★★
仲人宅へ香典をもってゆく。
仲人のご母堂なので、故人とは面識なし。受付で深いぶか~と頭を下げ、「このたびは…ごにょごにょ」

…何を言ったらいいのかわからん。
エマ7巻
エマ7巻 エマ7巻
森 薫 (2006/05/25)
エンターブレイン

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最終巻。

とはいっても、我慢できずに最終回は掲載誌で立ち読み済み。な、なんだこのラストわぁ!と愕然、2chの該当スレを覘いてみたら案の定、大荒れ。

今回コミックスであらためて読んだら、まぁこれでいっか、所詮マンガですから~という諦観とともに、それなりにやっぱり面白かった。それに潔く連載を〆てくれて(財布と収納場所が)大変助かる。

だいいち、「子爵家と袂を分かったジョーンズ家が社交界からつまはじきされる」「エマが“メイドあがり”といつまでもいびられる」というくそリアリズム描写でネチネチと巻を重ねられてもそんなもの誰も読みたくない(はず)

★★★
西へ仕入れ。
ランチを爆食するも難なく消化。

帰宅途中、近所に住む仲人宅が葬儀準備中なのに気付く。喪服をチェックしておかねば。
ロシアは今日も荒れ模様
ロシアは今日も荒れ模様 ロシアは今日も荒れ模様
米原 万里 (2001/02)
著者の訃報。

晩年の週刊文春の読書エッセイは痛々しかった。卵巣ガンの手術後、抗がん剤治療を避け、高額な民間療法を色々試みたらしい。結局どの治療も効果が上がらなかったことと、その治療と治療機関への不信が綴られていた。病名を告知されたときから、著者はさまざまな治療法を調べに調べあげていたらしいのだが、あげくのこの結末には、なんともいえないものを感じた。

通常の抗がん剤治療を最初から受け入れていたら、もっと長く生きていられたかもしれない。

★★★
2度目の耳鼻科診察。
前回の時と同じく、聴覚はやや回復しているものの、耳鳴り・耳詰まり感はなかなかとれない。不味い飲み薬をさらに追加処方。ごっそさん。


ペスト大流行
ペスト大流行―ヨーロッパ中世の崩壊 ペスト大流行―ヨーロッパ中世の崩壊
村上 陽一郎 (1983/03)
岩波書店

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「黒死病」と怖れられ、古代から近世にかけて世界中を震撼させた病。なんとなく断片的な知識しかなかったので、大雑把な流れを知りたくなり読む。

発病すると鼠けい(←漢字出ないよ)リンパ腺が腫れ、ごく僅かな人間だけがそこから排膿し生命をとりとめたが、大多数は全身に黒い斑点が現われ、そうなってしまったらもう助かる可能性はない。つまり発病から3~5日のうちにほとんどが死んでしまうというスピーディさ。早っ。ネズミのノミが媒介となり感染するのだが、病原菌という観念がない中世では、あまりの強い感染力に「患者のまなざしで感染する」と信じられていたほど。

村が、街が壊滅するほどの猛威を振るい、中世封建社会は大打撃をこうむる。

なぜかほぼ正確に300年の間をおいて世界的に大流行するらしい。その計算でいくと次の大流行は西暦2210年だそうだ。よかった。

こないだ風邪をひいたときに読了。雰囲気があっていいかと。

★★★
留守番。

でも特別何をするでもなく、仕入れ処理済ませて昼寝する。
「体を温める」と病気は必ず治る
「体を温める」と病気は必ず治る―クスリをいっさい使わない最善の内臓強化法 「体を温める」と病気は必ず治る―クスリをいっさい使わない最善の内臓強化法
石原 結實 (2003/03)


…かどうかは知らないけど、自分の長年の不調の原因もどうやらこのへんにありそうな気がする。

ほとんど同じ内容の本を何冊も出版している著者だが、近年流行りの「水を2リットル飲め」を批判していることで、興味を持った。「血液サラサラ」にするには体温を上げればいい、やみくもに水分(ただの水)を摂っても身体が冷え、漢方でいう“水毒”の症状が出るだけだということだ。

妄信は避けたいが、これから、ちょっくら心がけてみます。

★★★
というのも、昨日実家でコーヒーをがばがば飲んだ割にはトイレが近くならないなと思っていたところ、今日になって耳詰まり感・耳鳴りが悪化したとですよ。
露骨に因果関係を体感した気がする。
5月26日
実家のある市へ。

顔を洗った拍子にコンタクトレンズが落ちてしまい、流れてしまった。眼鏡を持ってきていたので、少々度はゆるいものの運転に支障はない。

昔はコンタクトレンズは片方で約2万円、2年使うものだったから、うっかり流してしまうとダメージ大きかった。それでガックリきて使うのを止めてしまったりして。
今のは2週間使い捨てタイプだから「あ~あ」で済む。
5月25日
朝・頭痛の名残り。
耳詰まり相変わらず。

地元の某人物が2ちゃんねるで祭られているのをここ数日ウォッチ。ブログに書いたことがきっかけとなり、実名・職場・顔も晒されている。

個人的に知り合いでも何でもないが、関係あると言えばあるわけで、行方を見守っている。
誰にも聞けない手紙の書き方
さくらももこのエッセイで知り、欲しいなーと思っていたところ、キオスクで発見・購入(欲しい本をこんなところで見つけたという珍しい例なので覚えている。どーでもいいことだが)。

タイトル通りハウツー物で、年賀状からお悔やみまで基本パターン、応用例と具体的な文例が掲載。実用的な文例はさておき、それ以外の文例がとにかく具体的で、目次を読むだけでも笑える。

なかでも「おわびの手紙」の項目はどれも傑作。例えばいきなり下ネタだけど、
「独身女性を弄んだ弟のためにわびる」
…って……。
「弟(身内)がこんなことをしでかして!ああ、どういうお詫びをしたらよいのだろう…」と思ってこの本を購入する人がいるのか!?と想像するだけでご飯がおかわりできそうです。文面によると、
「弟は軽い遊びのつもりでお嬢様に近づいたのではなく、心から愛していて、当時妻とトラブルがあり別居状態だったため、お嬢様へ心が傾いていったのでございましょう。」
しかしその後弟は別居していた妻とよりをもどしてしまった…。と、ありがちながらも細かな人物設定。そのほか、

「預かった土産物を置き忘れた息子に代わってわびる(母親から託した人に)」
息子が直接謝ったほうがよいのでは。

「ピアノ騒音の苦情を言われた教え子のために謝る」
ピアノ教師も大変だ。

「宴席で失態を演じた夫をわびる(妻から)」
夫はカラオケ好きで、宴席でマイクを離さず歌いまくったとのこと。肝心の当人は酔っていて何も覚えていないそうで、他人から夫の失態を告げられた妻の怒りと苦悩がひしひしと伝わってくる文例だった。

さらには、こんな文例↓必要な人が日本にいったい何人いるの?
「原稿の紛失を部下に代わって謝る(編集長から寄稿者に)」
著者の過去に何があったのかを妄想してしまった。

「別れた妻に復縁を迫る(元夫から)」
「あなたと別れてから、すみれ(バー)の女とも縁を切りました。方々で滞っていた借金が五十万円ほどありましたが、借金も払い、今は多少の蓄えもできました。(中略)今は立ち直ったと自分では思っています。もし疑わしいなら、木下さんにでも様子を聞いてください。」

バーすみれの女…飲む・打つ・買うのどうしようもない男だな。ところで木下さんって誰よ!

ツッコミながらご飯3杯は軽くいける本。

★★★
激しい片頭痛。
おクスリ様におすがりする。

しかし片頭痛とは少しパターンが違っていると気付く。メニエールからの頭痛か?あー、ややこしい。夜は普通の鎮痛剤を服用。もうどーにでもしてくれ。
5月23日
西へ仕入れ…に行こうと思ったら、やらなきゃいけないことが昨夜からの流れで詰まってしまい、なかなか出かけられない。その上電話がかかってきた。しかしいつもならもう出かけている時間にかかってきた電話に出られたことで、ひとつ用件がスムーズに解決した。

難聴の症状変わらず。疲労感もあり、夕刻小一時間寝る。
めまい、耳鳴り、難聴・メニエール病
めまいまでしてきたので、総合病院へ行く。

あっさり診断されました。

耳鼻咽喉科という生死に関係のない科のせいか、お医者さんの話し方がくだけた感じ。こっちもつい、おちゃらけた受け答えをしてしまう。

とはいってもこれから当分、吐き気をもよおすような不味い水薬をのまなきゃならない。

いつもの掃除を済ませて、部屋のムカデを一匹しとめたあと、フテ寝(いや、だってほら、この病気の発症は疲労も引き金になるし~とか言い訳しつつ)。
ヴァイオリンと翔る
天はときに二物も三物も与えまくるのね、と言いたくなる美しき天才ヴァイオリニストの自伝。




チャイコフスキー国際コンクールを最年少で優勝。次は賞をひっさげて鳴り物入りでデビューとなるのがありがちな道だが、彼女は違った。ニューヨークへ留学、ジュリアード音楽院本科・修士課程卒業、コロンビア大学、国立ベルリン芸術大学と学び続けた。音楽だけではなく、政治学までも。





演奏者としてのプロ意識など、彼女の演奏作品鑑賞により一層深みが感じられる(ような気がする)本。




★★★
耳詰まり悪化。
音がこもって反響する。
音楽を楽しめないのが辛い。


呪いの黒猫
最近ついついYouTubeを覗いてしまってイカン。

TV放映されていた「トムとジェリー」で、本編に挟まれた真ん中の(トムとジェリーとは関係ない)アニメーションのなかで特に面白かったヤツ。

呪いの黒猫
http://www.youtube.com/watch?v=_UGdO6-M61s

コレのせいか、今でも黒い猫に前を横切られると、上から何か落ちてくるんじゃないかと一瞬思う。

★★★
昨日温帯低気圧で蒸し暑かったせいか、侵入を試みて虫除けの粉にヤラレたのがあちこちにちらばってのたうちまわっていた。

最大級のヤツは足を含めた横幅が2センチはあった。こんなの初めて見た。

こないだからの不気味コレクションは、ある日忽然と無くなってしまっていたので(カラスがもっていったらしい。こないだはヘビを喰っていたぐらいだし)、とどめをさしてまた並べとく。

近所で猿が出没したらしい。おとといは裏の山で狸と見つめあってしまった。

…もうたくさんです。

紳士は金髪がお好き
マリリン・モンローとジェーン・ラッセル主演、機智に富んだミュージカル・コメディの古典映画。

モンローがコケティッシュに歌って踊る「ダイアモンドは女の子の友達」。ジョージ・チャキリスがひと山いくらのバックダンサーで踊っているとか、30年後マドンナが「マテリアル・ガール」のミュージック・クリップで再現したとかで有名なシーンなのだが、一つ!どうしても脳裏にひっかかる、あの人間シャンデリア

紳士は金髪がお好き

モンローがこ~んな感じで歌って踊っている背景で、黒のワイヤー?でぎりぎり巻かれた美女たちが微笑みキープしてえびぞっていたのが忘れられない(画像探したけど見つからなかった)。当時星の数ほどスターがいる、といわれた20世紀フォックス。名も無きシャンデリア美女たちはクレジットに名前が載ることもなく、そのまま星屑として消えていったのでしょうね。

★★★
風邪のせいで耳詰まりがする。数年前にかかった突発性難聴を思い出す。このまま自然に治ってくれればいいけど。


ルシンダ
英国の資産家の令嬢ルシンダの半生記。

ルシンダは、絶世の美女・母親パメラにひそかに劣等感を抱いていた。馬好きでキツネ狩りが大好きな活発なルシンダは、同じ趣味をわかちあう伯爵家のギルバートに思いを寄せられるが、母親への対抗意識から、母親の信奉者の一人であるルイス・エールズフォート侯爵の求婚を受け入れる。失恋したギルバートはなりゆきでルイスの妹と結婚。

夫ルイスとの幸せな日々も束の間、彼は第一次大戦で戦死。未亡人となったルシンダは侯爵家の事業を引継ぎ、“アマゾネス”と異名をとるほど精力的に会社を広げてゆく。一方ギルバートの結婚生活も破綻し、形式的な夫婦となっていった。

戦争が終わり、世の中は変わってゆき、かつて自分の馬番をしていたエイドリアン青年がアメリカから実業家として帰英、貴族たちのキツネ狩りに参加するようになる。エイドリアンはルシンダに、ルシンダの亡き夫・ルイスが結婚後もパメラと関係を持っていたことを告げ、ルシンダは衝撃と深い絶望に襲われる。

母親への劣等感から長い年月を無駄に過ごしてしまった…と泣くルシンダにギルバートが求婚。そして誰も愛さない孤高の美女だったパメラは、じつはアメリカの社交界でエイドリアンと愛を育んでいたのだった…。皆がおさまるべきところにおさまって、めでたしめでたし。

「ルシンダ30歳。まだ人生の半分も生きていない。」

で、終了。

池田理代子が描けば、とてつもなくドロドロした死人が一人や二人じゃ済みそうもない話になりそうだが、そこは名香智子。登場人物全員が美男・美女、優雅でゴージャラスな世界が展開され、それなりにシリアスな展開でもぜんぜん深刻にならない作風。といっても決して荒唐無稽ではなく、貴族社会はこういうもんなんだろうな、というリアリティも伺える。

一条ゆかりが「有閑倶楽部」などで富豪を描いてもどこかビンボー臭いのと対照的で、名香智子は「オレンジシティ」で2DKに住む母子家庭の少女を主人公にしてもなぜか余裕たっぷり豊かな雰囲気となる。

ホント、ゴージャスな気分に浸りたいときには絶対名香智子!

★★★
朝イチで美容院へ。
いつも行っているところだが、今回新しい店舗に変わり、初めて行く。いきなりドアを二人がかりで両側から開けられて「いらっしゃいませ♪」とお出迎えされ、内心ビビる。

最近ありがちな壁一面ガラス張りになっていて、明るいことは明るいのだが、真夏はスゴイよ温室だよ、と心配になる。余計なお世話だが。

さっぱりしたところで、いままでのくたびれが出たか、午後から1時間以上熟睡してしまう。寝すぎだ!
缶詰マニアックス
国内外の缶詰92種についてそのスペック・データ、缶の図柄・開缶した中身・皿での盛り付け例のカラー写真、美味度・汎用度・美的度・満足度の星取り表、そして筆者の缶詰への濃厚な愛情が伝わってくる解説文。

缶詰というものを芸術の域にまで高めている本かも。

当てた刃をゆっくり押し込んでいく感触…ぱすっ。未開の処女地が外界と出会う音。瞬間、欲望が怒涛のように押し寄せる。「早く、早く見たい」、力の限りキコキコと……。いやー、今はプルトップでずいぶんとラクになりました。

タイトル通り、筆者は缶詰に惚れこんでいる。文章も非常に美味い!(←この場合この字を使いたい)

煮凝りフェチにはたまらない、ぷるぷるさざめくアンバーなキラメキ(ふわっとあなご)
今も昔もブルジョア缶詰の王座に君臨。5,250円の実力はいかに?(たらばがに)

読後、つい買い物カゴに缶詰を放り込んでしまう。98円の煮込み鯖缶詰だけど。

★★★
昨日からの片頭痛に朝から苦しむ。おクスリ様のお力におすがりする。ありがたや~。

おさまったところで仕入れ処理、完了。

東京の下層社会

急激な日本近代化の陰には、社会経済的弱者…極貧階層が生まれていた。多くの日本人は彼らを見据えようとはせず、単なる怠け者、落伍者として切り捨ててきた。当時、いわゆる「潜入ルポ」を試みたジャーナリストの著著をもとに、ハリボテの反映の陰で疎外され、見棄てられてきた都市の下層民たちの姿を捉え、いまなお日本人の意識の根底にある弱者への認識の未熟さ・社会観のゆがみを焙り出す。

明治の決して豊かとはいえないジャーナリストでさえ仰天するスラムの実態(不潔というレベルを超越した木賃宿、残飯の売り買い(もちろん人間の食事用))など。

本の趣旨(弱者への想像力、認識の問題は現代にも通じる云々…)とは逆らってしまうようだが、「日本は少なくとも物質的に本当に豊かになったんだなぁ…」と思ってしまった。

これもまたズレたところで感心してしまった、娼婦自身による新吉原脱出記。
彼女は当時としては稀少な、文章を書けるガクがある娼妓で、自身の脱出記を執筆している。実の親に売られ、骨の髄まで搾取される体制もひどさはさておき、「カン違いした客」の描写は現代にもありえるような面白さがあった。読書が趣味だという客が有島武郎「或る女」を読んだというので、「葉子に対する感想はどう?」と聞くと答えずに話をそらしてしまったり(読んでないのバレバレ)、「女工哀史」を読んだ客に「女工に比べりゃ娼妓はラクなもんだね。仕事は楽だし、性欲に不自由はないし」といわれたり、ある客は彼女に一冊の本をわたし、「僕はこの本に多大な感動を受けました。法学士が淫売婦を妻にするところなど殊に考えさせられました」という手紙が添えてあったり。

これに対して彼女は事務的に感想を記している。「この忙しさでは見られそうもない。ゆうべは客を十一人取る。」彼女は無事脱出できたが、何人もの娼妓たちが性病に斃れてもロクな治療も受けられず死んでいった。

徹底した貧困の描写は、昨今の「下流社会」だの「格差」だのの論議がどこかへブッ飛ぶような迫力。

★★★
西へ。
いつものコース。


5月15日
姑に続いてどうやら夫にも風邪が感染したらしい。
この時期の風邪にしちゃ強力?
澁澤龍彦―ユートピアふたたび
この本のamazonカスタマーレビューを読むまで、澁澤龍彦の最初の夫人が矢川澄子ということを知らなかった。

澁澤も矢川ももうこの世の人ではないが、龍子未亡人が存命のうちは何かと差しさわりがあるのだろうか。

それにしてもこの表紙はイカす。

★★★
ヤマダデンキへ行く。
ブランドのバッグ、時計、カー用品からおもちゃ、食玩まであった。カオス。




5月13日
今日も寒いので体調はあまり良くないが、病院へ行くほどではない。

風邪の姑を病院へ送迎し、その間土鍋でおかゆを炊く。

昨日の仕入れ処理進まず。

風呂に入っていると、毎度おなじみ怪しい物体を捕捉。裸眼で視力は0.04くらいの悪さなのに、こういうモノはしっかり発見してしまう自分が憎い。素手ではどうしようもないので、大声で夫を呼びつけ、駆除させる。

5月12日
寒いせいかあまり具合がよくない。
でも先週行けなかったから、実家のある市へ仕入れにいく。大漁。

姑に風邪をうつしたようだ。ごめんちゃい。
5月11日
風邪、順調に回復中。

不気味アートさらに一匹追加。
5月10日
風邪、順調に悪化中。

とーとつですが、アルジャーノンに花束をあげてやってください。
5月9日
西へ仕入れ。

ある瞬間から喉が痛くなり、
「あ。風邪ひいた」
とわかる。

辛いものを食べると喉のヒリヒリが一時的に誤魔化せるので、ドリアにタバスコをぶっかけたり、しょうが湯を飲んだり、辛子明太子でごはんを食べたり。
ダ・ヴィンチ 2006年 06月号 [雑誌]
別冊付録つき。「ダーリンは外国人」さんちに子どもが生まれたそうな。これから子どもネタ・コミックになる悪寒。

内田春菊の「自分の手作り手芸品を“すごーい”と大げさに褒められるのが不愉快。ドン引き」というネタがまたも登場。あれだけ手作りネタをマンガで描き、本まで出版してるんだから、言うほうも単に社交辞令だけで言っているんだろうに。言われたくなきゃ黙ってりゃいいのに。


★★★
いつもの生活。
市内をまわる。
そうじ。
不気味アートにまた一匹追加。

フリマでお買い物
朝イチからフリマへ。
いままで午後のすっかり寂れた時間帯にしか行ったことがなかったので、開始時間早々の熱気にコーフンする。当たり前だがいいものは文字通り飛ぶように売れてしまう。義妹の出店の様子をときどき見ながら、ぐるぐると会場を歩き回ってお買い物。品物も、それから売っている人たちを観察するのも楽しい。

義妹も昼過ぎには店じまいし、その後衣裳ケースなどをウチに預けに来る。で、ウチで集計すると1万数千円の売り上げ。よかったよかった。

この賑わいをみると、もっとこんな規模のフリマを頻繁に開催すれば、消費活動も連動して賑わうのでは?と思った。

★★★
「Google AdSense」に興味をもってちょっと調べてみた。ブログの内容によって関連のある広告が自動的にリンクされるというシステム。

しかし調べ始めたとたん、かなり著名なブロガーの怒りのエントリーに遭遇。「いきなり理由もわからずアカウントを削除され、問合せても定型メール返答しかかえってこない」「納得できない理由でのアカウント削除について問い合わせ続けると、最終的に唖然とするような対応をされた」

読み耽った後、やっぱりや~めた。

その勢いで楽天やamazonのリンクをいじっとく。楽天ブックスの送料無料はいつまで続くのだろう。嬉しいけど。
はじめての人のためのパソコン超入門
昨日エラそうに書いたが、自分だって超初心者からスタートしたのだ。

ワープロに毛の生えたような知識しかないレベルで転職した会社。そこでMacintoshと初対面。「アプリケーション」「ユーティリティ」…初めて知るカタナカ用語が大量に一気に押し寄せ、不安が一杯だった。もうどんな本だったのか覚えていないけど、初心者向けの本を色々買い込んで勉強した。

自分が最初に買った超初心者向けの本は、なにがすばらしいってアルファベットや数字の用語にまでいちいちよみがながふってあった。MacintoshのCPU(もちろんこれにも“しーぴーゆー”と読み仮名)の「MC68030」にも、あーた、「えむしーろくはちまるさんぜろ」ですよ!

気分はもう、

「ちきゅうをせめてくる、あくのぐんだんとたたかうのだ!」

…てなのを読んでいるみたい。


「コピーって?ゼロックスですか」
「コピーって?ゼロックスですか」 PC‐9801とMS‐DOSをめぐる千夜一夜物語―パソコン初心者珍問奇答パニック集
   ↑長い!

PC‐9801とMS‐DOSの時代か…何もかもが懐かしい…(遠い目)。

本のタイトルのセリフのエピソード。

「ファイルが読めなくなっちゃった」
「それじゃとりあえずそのディスク、コピーして送ってよ」
後日届いた手紙に入っていたのは紙一枚。
「なに?これ?」
「ディスクのコピーってゼロックスのことじゃなかったの?」


この世界の独特の言い回しとかあって

「ファイルが見つかりません」
「ああ、ディレクトリ切ってますから。CD(チェンジ・ディレクトリ)と入れて…今から言うことをスペル間違わないで入力して…」
「あの、出ないのですが。ええ、B>(プロンプト)となってますが」
「えっ、いまどこにいるの?」
「あのう、会社ですけど?」


ああっ、階層ディレクトリの概念!何もかもが(以下略)。

本の内容は、ほんの数年前の遠い昔に誘ってくれる用語だらけだが、なまじパソコンが年々とっつきやすくなってゆく一方だけに、無邪気なユーザーに悩まされるサポートセンターの苦悩は深まるばかりだろう。

数日前、「クローズアップ現代」でコールセンター特集をしていた。全国どこでも電話代は変わらないので、人件費が安くあがるド田舎にどんどんコールセンターが進出しているという(ウチの県もだ!)。

しかし従業員の定着率が非常に悪い。どんなにアホくさいクレーム電話にも真摯に一人で相手をし続けなければいけないシステムなので、精神的なダメージが酷いのだ。

番組では、ある証券会社のコールセンターが取材されていた。ネット株取引のクレーム電話の応対場面。怒鳴り散らす客は、パソコンでWeb閲覧すらマトモにできないレベル。こんな客にネット株取引をやらせる証券会社も会社だが、観ているだけで悲しい気持ちになってくるというか、アンタはもうパソコンやめて、電話で取引しろと言ってやりたい気分になるというか。自分は絶対コールセンターには勤められない。勤め人時代、10数人は初心者を教えた経験があるけど、自分の忍耐力はその時代に一生分使いきってしまったよ。多分。

図説 ベートーヴェン
昨日紹介の本と同じ著者。

豊富な図版で楽聖の生涯を綴る。もちろん“不滅の恋人”解読にも一章がさかれている。

テレーゼ・ブルンスウィッグに奉げた曲が、彼の字の汚さから「エリーゼのために」になってしまったというのは有名なトリビアだが、“不滅の恋人”宛の恋文の写真をみると、なるほど、な筆跡だ。

彼の最も有名な肖像画(音楽室の壁に貼ってあるようなヤツ)が、著者が“不滅の恋人”だと主張するアントーニア・ブレンターノの依頼で描かれたもの、というのが運命的な感じ。


ベートーヴェン“不滅の恋人”の謎を解く
ベートーヴェンの死後、甥にゆずる大事な財産である株券と同じ引き出しに、“わが不滅の恋人よ”と呼びかけのある熱烈な恋文が3通、女性の肖像画2点が発見された。以後、現代に至るまで“不滅の恋人”とはいったい誰なのかをめぐって論争の種はつきない。

『月光』ソナタを奉げられたシャルロッテ・グィッチャルディ伯爵令嬢、『エリーゼのために』を奉げられたテレーゼ・ブルンスヴィッグ、テレーゼの妹のヨゼフィーネ、はてはこの世に存在しない架空の理想の女性、という説まで入り乱れている。

160センチの短躯で難聴、癇癪持ち、生涯独身を通したことからあまり女性とは縁がなかったような印象を漠然と持っていたが、この本を読むと、候補に挙げられた女性たちは、彼の芸術を深く理解し、それを語り合える高い教養と美貌を併せ持つ人物が少なくない。はっきり言ってモテてます

この本の著者が長年の検証ののち、提示したのはアントーニア・ブレンターノ夫人。既婚者であり、夫・フランツとともにベートーヴェンの良き友人・支援者であったことから既存の説の候補にはあげられていなかった女性である。著者は“不滅の恋人”であるための数々の条件をひとつひとつ検証、手紙・日記・同時代の人物の証言・旅行の宿帳・警察の記録など証拠となる資料を丁寧に分析し、その結論に達した。その分析の緻密さは、手紙にまつわる数々の謎(なぜ手紙が相手にではなく彼の手許に保管されていたのか?etc.)についても一応の納得が得られ、まさに謎解きの醍醐味を味わえる。

若くして15歳上の夫へ嫁ぎ、苦労の果てにその結婚生活へピリオドをうとうと決意した若妻と、すでに音楽家として名士となった壮年の情熱的な男、共に暮らそうと希望を持ったのも束の間、夫婦の経ちがたい絆と、過去の愛人との情念により、二人の間は破綻し、

「Aとのことはすべてが瓦解してしまった…」(ベートーヴェンの日記)

という結末に至るまでのドラマティックな展開。

謎解きの面白さ、単純には割り切れない複数の男女の愛情の係わり合い、そしてその苦しみが生み出した芸術の開花!著者も長年ベートーヴェンに惚れ込んでいるヒトらしく、楽聖への深い敬愛が伝わってくる。

世はモーツァルト生誕250周年で盛り上がっているというのに、そこから数十年後のベートーヴェンで盛り上がる、あいかわらずズレてる自分。

おらあロココだ!
“ロココ”というとすぐコレが頭に浮かぶ…。

ヤフオクでヤケ買いしたお洋服、薔薇柄でレースビラビラ。

今日、スーパーの洋服コーナーをみていたら、やたらと薔薇柄が溢れていた。

20年くらい前に雑誌ananが唐突に「時代はロココ!」という特集を組み、いまひとつわかりにくいロココ・ファッションを打ち出したものの大コケしたのを思い出した。


もしかして今がそうだったりして。


大正時代の身の上相談
タイトルそのまんま、大正時代に新聞に掲載された身の上相談をまとめたもの。回答者は無名の新聞記者。

カタログハウスから出版された単行本を持っているが、文庫化にあたって小谷野敦が巻末解説を書いていたのでまた購入してしまった。

“マスコミが報道する珍奇な現象、あるいは小説・映画で描かれる風俗では、ほんとうのその時代の平均的人間像はわからない。人生相談が面白く、かつ有益であるのは普通の人々の意識がわかるのみならず、回答者もあまりラディカルな答えをしてはいけないからである”、というふうに、人生相談とはその時代の平均的な道徳観、人生観がわかるというものだそうだ。なるほど。

で、さぞや時代を感じさせるお悩み&解答かと思いきや、ヒトの悩みは不変なのだな、思わせる項目が多く、回答の傾向も、倫理的な面において現代の回答としてもさほど違和感がなく思える。

各相談・回答の最後に現代の編集者がコメントをつけているが、時代背景の無知によるいい加減なところがけっこうあるらしく、明らかに間違っている箇所を小谷野敦に指摘されている。彼が全部の相談にコメントをつけて再発売というのを希望。そしたらまた買う。

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