本に包囲された日々
部屋は本まみれ。家業の経理をこなしつつ、本を読む。
1月も終わった
もう1ヶ月が過ぎたか。

西へ仕入れついでに、納品。
小ぶりの函に入っているがかなりの重量のモノ。

届け先で年配の奥さんが受け取ろうとするので、「重いですよ、重いですよったら」と警告するも、危惧したとおり受け取ったとたんに「あ」とその重さにへたりこまれる。だから言ったでしょ!
無題
梱包職人の一日。
合間で市内仕入れ、掃除。一区切りついて、さてまた梱包、と思った矢先に客に茶を出してくれと言われ、内心ブチ切れ。疲れがたまっているようだ。
ひとりで生きるモン!
小学館パレット文庫のしおりに掲載されていた4コママンガをまとめた第2弾。
可愛い絵柄にますます磨きがかかっているが、JUNE出身作家らしい?下ネタも満載なので、イッキに読むとちょっと食傷気味になるかも。

表紙になっている「転校少年・N」君の連作はほのぼのしてました。

★★★
一日中天気が良かった日。

白鳥さんを見に行く。

夫は飛びたつ瞬間を狙ってカメラを構えているのだが、どういう合図で飛び立つのかが見極められない。彼らは常に喧しく会話を交わしているから、きっと法則があると思うんだけど。

猛烈にチョコレートケーキが食べたくなったので、スーパーの2個入りパックを買う。チョコレートケーキは安物のほうが美味しい。
蝶よ美しく舞え!
しょーじょマンガのデザイナーもの、そういえばこんなのもあった。週刊マーガレットで大昔読んだきりで、コミックスもとうに絶版。手もとにもないので記憶で書きます。

ちなみにパリが舞台なんですけどね、なんせ1ドル360円の時代ですから、なんちゃってパリなのは間違いないでしょう。

ヒロイン・モニカは孤児院育ち(またかよ!)。月影先生のようなキャラのイルマおばあさんに、蝶のイレズミを腕にむりやり入れられて「モード界の女王マダム・ナナを倒し、モード界の新たな女王を目指すんだ」とデザイナーとしてのスパルタ教育を施されている。ところでイレズミを入れる意味は最後まで不明。

イルマの素姓は物語後半で明かされるが、彼女はモニカの実の母親であり、かつてマダム・ナナのライバルのデザイナーだった。イルマは、ナナに卑怯な手で潰された夢を娘モニカに託したのだった。

モニカが目指すモード界の女王マダム・ナナ(黒髪をアップにしたいかにもマダ~ムな敵役)はモニカの才能に脅威を感じ、ライバル潰し必殺技を仕掛ける。それは何かというと、アフリカ原産の貴重な美しいアゲハ蝶をなんと!生きたままアイロンで布にギュギューっとプレスして焼き付けるというもの(ワシントン条約は大丈夫か?)。蝶がプレスされたこの世のものとは思えない美しい布を見て、モニカは完全に美的感覚を狂わされてしまう。

「この完璧な美しさの前では何をやってもかないっこない…」放心状態のモニカ。イルマはモニカに水をぶっかけ、さらに荒療治で立ちなおらさせる(こまかいとこ忘れちゃったけど、デザイン画をスケッチブックどころかアパートの壁一面にまでガンガン描かせて“頭のなかの狂ったイメージを吐き出す”だったような)。

ストーリーの進行上モニカは見事たちなおり、徐々にマダム・ナナの座を脅かしてゆく。しかしナナは次々と悪役らしくセコい手をつかってモニカを妨害し続けるのだった。ホントにあんた、トップデザイナーか。

片腕の天才裁断師・レイモン(義手を操り、見事な裁断の技を見せる)とモニカの淡い恋も、ナナに破られる。ナナの指令でレイモンは殺されてしまうのだ。…あの、それって殺人罪。モニカ、警察へ行けばナナを葬れるぞ、と当時純粋な小学生でもちょっと思った。

数々の妨害も乗り越え、モニカはファッションショーで大成功。改心したマダム・ナナの告白によると、彼女もかつてはモニカと同じ孤児院出身の貧しい娘だった。昔、孤児院のお金を持ち逃げしたことを院長に詫び、めでたしめでたし。…って窃盗罪はともかく殺人罪はおとがめなしですかー!

この後のデザイナーものといえば、名香智子「ファンション・ファデ」ぐらいしか知らない。これもこれなりにま、マンガですから~という、なんちゃってな内容だが、「蝶よ美しく舞え!」に比べればとってもマトモなマンガです。「デザイナー」も「ファンション・ファデ」も再版されて現在すぐ読めるのに、「蝶よ美しく舞え!」は最初のコミックス絶版のまま。あー読みたい!

★★★
仕入れ処理の合間ちょこっと外出。夫はとうとうこないだ買ったばかりのショボい5.1chスピーカーをハードオフに売っ払った。
バロック(ゲーム)
ベストセラー本ゲーム化会議メンバーが作成したゲームのうち、米光一成氏のコレだけプレイしたことがある。キャラ萌えしてはじめてみたんだけど、トラウマだのなんだのの世界観がどーにも馴染めないのと、3D酔いとで挫折。攻略本を読んでそれっきりだった。いま知ったけどベスト版まで出るヒットゲームになってたのね。

バロックを作成した会社STINGのサイトを見にいって、こんな連載コラムを知ったのはめっけもんだった。いつも読んでます。

★★★
実家へ仕入れ。
いい結果。
日本文学ふいんき語り
書籍をゲーム化するというコンセプトの評論鼎談第2弾。「ふいんき」という言葉について冒頭で説明されているが、この言葉が本のタイトルに使われるようになるとは…。

今回は「文豪の部」と「ベストセラーの部」の2部構成で、教科書でおなじみの文豪作品も網羅されている。

前回より無理矢理度はさらにアップしているが、面白さは相変らず。

●夏目漱石の 恋愛鬼畜シミュレーションゲーム「こころ」。Kと仲良くなってセリフを集め、効果的に叩きつける。「精神的に向上心のないものは馬鹿だ」→Kのこころに大ダメージ!

●足フェチ用ライブチャット「痴人の愛」 生足首コントローラと剃刀マウスという周辺機器でリアルな感触を。

●文学アミューズメントパーク「乱歩ランド」 鏡地獄、人間椅子、屋根裏の散歩者、少年探偵団、芋虫などキャラクタ勢ぞろいのエレクトリカルパレード、パノラマ島で人間花火があがる。

●ブログゲーム「人間失格」 自分の今日やったダメなことをブログに書き込み、読んだ人から「人間失格だよ!」と評価されれば持ち点(失格ポイント)がもらえる。ワザとらしいとワザポイントがついて持ち点をマイナスされてしまう。

●携帯アクセサリー型育成ゲーム「三島っち」ちっちゃな三島くんを育てると、三島文学がグングン理解できる!作品書いたから読んで!からだを鍛えたいよ!歌いたいよ!世界中を旅したいよ!自衛隊に体験入隊したいよ!三島っちの親は超いそがしい。

後半の現代ベストセラー篇も面白いけど、文豪篇の濃いさはやっぱ、歴史に残るブンガクの重み…。「人間失格」の項を読んで、いままで太宰を読まずに嫌悪していたのをちょっと反省した。そんなに笑える文章だったとは。

★★★
仕入れ処理を今日中に完了させようとスタート。
しかしちょこまかと邪魔がはいり、アセる。中断による時間のロスにイラつく。
ベストセラー本ゲーム化会議
ゲーム作家鼎談。「いかにゲーム化するか?」という視点からみたベストセラー解読本。

「こんな書評形態があったのか!」と感嘆した。本の内容に沿ってゲームに仕立て上げるという、まぁ、少々無理矢理な試みの過程で、その本への新鮮な視点が浮かび上がる、という仕組み。濃い脚注もたっぷりとあり、この読書好きお三方それぞれの蓄積が伺える。

読んでなくても誰もが何となく知っている近年のベストセラーが選ばれており、実際、読んでなくても支障なし。
各項目最後に、鼎談(=企画会議)でまとまったもっともらしいゲーム化企画書を掲載。

●iアプリ対応 出会い系アクションゲーム「冷静と情熱のあいだ」
●ゲーム脳チェックソフト「ピースチェッカー~模倣犯」or「育児シミュレーションゲーム ピースメーカー~模倣犯」
●PC対応 マルチストーリーコンピュータ絵本「あらしのよるに」
●ボードゲーム 対象年齢18歳以上「人生ゲーム 飯島愛のPLATONIC SEX」
●クイズシューティングゲーム「小林よしのりの戦争論」

…など。

全然期待せずに読んだら、拾い物だった。
読了したころ、タイミングよく続刊「日本文学ふいんき語り」が刊行されたので、即新刊買い。

★★★
山盛りの仕入れの処理をはじめる。あまり進まなかった。面白そうなブログをついダラダラ読むのはイカン!
無題
西へ仕入れ。ラッキーなタイミングで、曜日を変えてよかったと思った。

CDのコピーをNeroでするとうまくゆかないと夫に言われる。どれどれ、とやってみたら確かにできない。こういうことであーだこーだやっているとたちまち1時間は過ぎる。

今夜は惣菜を買っているので、味噌汁だけつくる。
廃墟探訪
廃墟マニア第一人者?の著者による廃墟がぎゅーぎゅーに詰まった本。ディテールを楽しむにはカラー写真でなければいけない内容だけに、カラー写真満載でこのリーズナルブルなお値段はよろしいかと。過去にハードカバーの写真集で(フトコロが)イタい思いをしているだけに。

単に廃墟を訪れて耽溺するだけではなく、廃墟に至るまでの経緯を調査するなど、至れり尽くせり。成金悪趣味インテリアの笑える廃墟、東大隣のもと下宿・高偏差値廃墟、階段が多くて入り組んだサバゲー向き廃墟、芸術的な美しさをもつ廃墟、倒壊寸前の危険な廃墟、住み着いた浮浪者に追い掛け回されてしまった廃墟、呪いの館そのもののおぞましい歴史を持つ廃墟(怖い、怖すぎる)など、充実。

「TOKYO STYLE」で赤裸々な汚ねー部屋を楽しめたら、お次は廃墟がよろしいかと。

★★★
市内を仕入れ。帰宅後そうじ。
スピーカーとアンプが届いた。扱いがいろいろややこしいらしく、突然2階まで大音響が響いてきて驚く。

奥行き
家電量販店へ行き、ネットでチェックしていたCD・MD・カセットコンポの現物を見る。
ネットのデータと実際の奥行きがぜんぜん違うじゃんかよ。

自分ちの置き場所の奥行きが狭すぎるわけですね。そうですか。足りない奥行きは10cmもないので、底に板でも敷くか、それともいさぎよく突き出させてしまうか。しかしこの置き場所の机ってもう30年も使っているのようね。いい加減捨てるか。ていうかそもそもカセットデッキってもういらねーよなー。もう一生聴かないであろうエアチェック(←死語)テープも思い切って始末しなくてはなー。

とかいろいろいっぺんに考えたので、またもや面倒くさくなって思考停止。アナログ時代の蓄積が始末しきれていないわけだ。

アマリリス到着。
ホントに花が咲くのかな。


天人唐草
また山岸凉子。

自分はメンタル面で山岸漫画にかなり心酔していることを、このブログを始めてあらためて自覚した。

表題作はそういう精神面での衝撃を与えられた最初の作品。自分だけじゃなくて、この作品に戦慄した人はかなりいるはずだ。雑誌に発表されたときは確か新年号だったはずで、おめでたい新年号にこんな内容…ビックリするっちゅーの

髪を金髪に染め(時代は1970年代後半の日本です。念のため)、場違いなレースのロングドレスを着た女が「きえーーーーーっ」と奇声(“ぎ”じゃなくて“き”というところがコワイ)をはりあげながら羽田空港をうろつくシーンで作品は始まる。「岡村響子・30歳」とト書きが入り、彼女の生い立ちが語られる。


天人唐草主人公・響子は、厳格で保守的な父親から、控え目でおとなしい女性となるような古風で厳しいしつけを受け育つ。兄弟もおらず、母親は亭主関白な夫にひたすら仕えるだけの存在。表題の「天人唐草」は雑草“イヌフグリ”の別称。幼い響子が無邪気に「イヌフグリってなあに?」と親に尋ね、父親は激昂して「女の子がそんな言葉を口にだすんじゃない!」と怒鳴られる。「性に関することは時代遅れなくらいに厳しかった」

父親から提示される女性像=おとなしく、しとやかに、自分を主張せず…。父を煙ったく思いつつも、一方で誇らしい理想の男性像として育った響子は、成長の過程でさまざまな軋轢に苦しむ。極度に失敗と異性を恐れる響子は、クラスの隣の席の男子から教科書を見せてもらうことすら激しく悩み、苦悩するような自意識過剰な人間になってゆく。

親のシツケも多分に影響しているものの、結局響子自身の弱さ・脆さ、さらにそこからの逃避が彼女自身を追い詰めている、という描き方になっており、作者の突き放した主人公の描き方が冷徹。

響子が「目の前の小さな障害を越えられる」チャンスはいくつかあり、職場の男性からそれをもたらされる重要な場面がある。

「あんた、みえっぱりだね」

職場で上手くたちまわれず泣いていた響子に同僚の男性が言う。
思ってもみなかったことを言われ、号泣する響子に彼は教え諭す。

「うまくやれないってことがなんでそんなに大変なことなんだい?」
「『なんでもうまくやれるすばらしい女だ!』とあんたいわれたいんだよね だれかに…」
「『だれかにそう見てもらいたい』それが“みえ”なんだよ」
「他人の目を…他人の評価を気にし過ぎるんだよ」


しかし、その「彼女にとっての大事な一瞬」は、父親がからんだ不幸なタイミングと、彼女自身の甘さから立ち消えてしまう。

すっかり自信をなくし、また母親の死によって、仕事も辞め引きこもることになる響子。「人と接しなくてもよい」生活にホッとする彼女だが、そこへ突然の父の訃報。つづいて父親の想像もしなかった秘密を知らされる。あれほど自分にこうあってはならない、と教え続けた「だらしのない・はしたない」女を父親は愛人としており、しかもその関係は母の生前から続いていた。父が男として求めた女はその教えとはぜんぜん正反対だった…では響子の女としての姿はどこにあるのだろうか…。

さらに、打ちひしがれた響子を襲う、致命的な落とし穴…。

で、最初のシーンに戻って、
「彼女はようやく解放された。“狂気”というオリの中で」

おしまい。一条ゆかりが描くような、単にドラマチックな演出のための発狂ではなくて、主人公が親との関係・自らの問題に立ち向わずに逃避してしまったり、打たれ弱かったり、その他いろいろな積み重ねでそこまで追い詰められてしまう、というのが丹念に描かれ、当たり前だが、人間誰しも何かしら問題を抱えているわけなのだから、多かれ少なかれ身に覚えのある嫌な衝撃を受けてしまう。

山岸漫画でのちに繰り返し描かれる、自分の欲するところが何であるかをみつめ、それから逃げずに努力することを怠った人間は、救いようのない奈落に落ちてゆく、というテーマ。それをはっきり打ち出した最初の作品かな?

★★★
冷蔵庫の冷凍コーナーの引き出しの下に氷がたまって、引き出しがきちんと閉まらなくなってしまった。ドライバーで氷をカチ割って掃除。最初に引き出しが閉まらなかったきっかけは、年末の食料詰め込みすぎのせいだろうな、やっぱり。入れた本人も忘れているようなカチカチの物体、捨ててやりたい。「きぇーーーーっ!」(←発狂ではなく激昂の叫びです)


いつもの日々
実家のある市へ。

ひとりでぐるりとまわり、昼食用のパンを買って実家へ。
灯油のほかにも持って上がるものがあったので、携帯で母親を呼び出し、階下まで軽い荷物のほうをとりにきてもらう。空腹で2往復する気力がわかなかった…。

こないだジャンパーに油のシミがついてしまったので、冬物処分セールを幸い、仕入れの合間に探す。最後に寄った店で、気に入ったのが買えて嬉しい。値札を信じるなら半額になってたし。3,990円。

夫はネットで立て続けにスピーカーとアンプを注文。合計10万円超。

かみさま、ちょっとふこうへいなきがいたします。
おしごと
しりあがり寿のオフィス・ギャク・コミック。

能天気なマンガだが、連載が始まった時代はまさにバブルまっさかり。「課長島耕作」もそうだけど、バブル時代に描かれたカイシャ漫画ってシリアスでもギャクでも今読むと妙な気分になる。

雑誌「Hanako」に連載されていたので(もしかして今も連載中?)、主人公の名前はヨモヤマ・ハナコさん。自分のHNはここから。愛読していたころ、職場で自分の使っているMacにネットワークでの名前をつけることになって、そのときから使いはじめた。ヨモヤマさんのように元気一杯、明るい職業婦人になりたかったのよね。おかげさまで「うるさい」とか「笑い声が廊下まで聞こえた」とか言われることもしばしば。ちょっと思っていたのと違う方向へ行ったかもしれないな。

いまだに挨拶するとき「おんがらやーす」、年末には「よいお年を」というところで、両手の拳をぐっと握り締め、「よいおっしょーー!」という叫びが脳裏をよぎる。ギャグがカラダに染み付いちゃってる。

★★★
昨日に続き外出せず仕入れ処理完了。
朝からいい気分だったが、夕方に聞かされた話で、一気に不快になる。あまりの激変に自分で自分の気持ちを何とか収めようとぐるぐる考え、疲れる。しかし暇な奴はロクなことを考えないな!
謎の物語
いわゆる「リドル・ストーリー=謎物語」という、作者が明快な結論をあえて書かず、読者の想像に委ねた物語ばかりをよりすぐったアンソロジー。読書家として超一級の編者による選の素晴らしさは勿論のこと、挿絵としてつけられた銅版画も雰囲気を高めてさらに良し。

収録されている作品のうち、既に知っていたのは小泉八雲の「茶碗の中」だけだった。この作品をはじめて知ったときの戦慄にまさるとも劣らない東西の名作が集められている。

たった一つだけ例外として、明快な謎解きが最後に提示された作品もある。ホーソーンの「ヒギンボタム氏の災難」という作品だが、この作品の解説にもあるように

謎は謎のまま残したほうがよかったのではないかと思う読者がいたとすれば、本アンソロジーの趣旨を理解していただけのではないでしょうか。

という明快すぎてちょっと不満になる、という贅沢な読後感をもってしまった(もちろん作品の完成度としては文句がないのだが)。

読んでいて一番恐ろしかったのは、D・ブッツァーティ「なにかが起こった」。

「私」は北行きノンストップの超特急列車に乗っている。ふと窓の外を見ると、人々があわただしい知らせを受け、それをさらに別の人に伝えようと右往左往している光景を見かける。列車が終点の北へ近づくにつれ、人波が徐々に増えてゆき、しかもその人波はみな、南へ、南へと向かっている。猛スピードで列車は通過してしまうため、乗客の「私たち」はいったい何が起こったのかわからない。南へと逃げ出す人々は列車に気がつくと、列車が北へ向っていることに驚愕し、指さし、叫んで乗客に何かを伝えようとする。戦争か、革命か、悪疫か、大災害か? 「私たち」乗客は徐々に異変を察するが、止まらない列車の中では全く状況がわからず、お互いの様子を無言で伺い、終点まで恐怖に耐えていくしかない。

そして、遂に列車は終点の駅へ到着する。駅には人影もなくがらんどう。「私たち」乗客はプラットフォームを駆け、人影を探しもとめる。町にはもう猫の子一匹いないのだろうか?そこへ耳をつんざくような女の声が響き渡りわれわれをおののかせた。「助けて!助けて!」

その悲鳴はガラス張りの円天井の下、永遠に見棄てられたその場に、うつろな響きで反響した。

おわり。

えええええーーーっ!これで終わり?だから何!?
と、夜寝る前にこれを読んだのをちょっと後悔するほど怖かったっす。

このような戦慄するもの、何がなんだかよくわからないもの、いろいろ頭をひねってしまうもの。中学生くらい?でも読めるようにルビと注釈がついているが、お子様にはちょっと刺激が強いんじゃないかな、という作品11篇収録。

★★★
MD・CD・カセット・コンポの買い替えを10年くらい前から検討しているが、今日はちょっと真剣になって価格ドットコムで比較検討。置き場所の奥行きが狭いため、該当機種が激しく限られることがわかった。

夫の仕事の手伝いでまた総重量数百キロの材料を運びまくる。羽織っていたジャンパーに油のシミがたくさんついてしまった。すぐ洗ったが落ちないみたい…。しくしく。
デザイナー
一条ゆかりの名作。最近、昼のドラマにもなっていた。年末のコメントであらすじ紹介します、といってたけど、やっと書いたよ。

ヒロイン・亜美は母親に捨てられ孤児院育ちで、苗字も出身も不明な18歳の美貌のトップモデル。彼女は自分を捨てた母への復讐を誓う。トップモデルにのし上がった彼女は、自分を捨てた母親が、美貌のデザイナー鳳麗香であると知る。亜美は動揺から自動車事故を起こし、足を痛めてモデル生命が終わってしまった。

亜美は結城朱鷺という謎の美少年と知り合う。朱鷺は18歳で大企業結城コンツェルンのオーナー、女のような美貌で長髪、そんな容貌ながら仕事は超やり手。彼の特訓を受け、亜美はデザイナーとして再起を図り、たちまち鳳麗香をおびやかすトップデザイナーとなる。(だんだん書くのが辛くなってきた。)

亜美はファッション誌の編集長に恋をするのだが、何と、このナイスミドルな編集長は亜美の実の父親であった!

傷心の亜美ではあったが、朱鷺との愛でたちなおり、ファッションショーを大成功させて母・鳳麗香を敗北させる。亜美の復讐は終わった。栄光の絶頂のステージで、亜美は朱鷺と結婚し、デザイナーを引退することを発表する。

しかしその直後に明かされたまたもや衝撃の真実…!
鳳麗香と編集長との間に生まれた子どもは、亜美一人ではなかったのである!それは双子で、なんと亜美と結城朱鷺とは双子の兄妹だったのだ!(すいません、あと少しですから。)

絶望した亜美は裁ちばさみでノドをついて自殺。朱鷺は発狂。
主要登場人物が全員 ご 家 族 という大悲劇の幕はおりたのであった…。

一条ゆかりのこの時代の作品群は、主人公がやたらと発狂・自殺で悲劇に終わるという印象が強かった。そんなことは思っていたけれど、根本的なツッコミはせずに真剣に読んでいたなぁ…。いやしかし、ギリシャ悲劇も裸足で逃げ出すこのストーリーで読ませるのはやはり凄い!とあらためて感動した。

★★★
西へ仕入れ。
ドラッグストアがポイント倍の日なので、いろいろ買い込む。サプリメントとかまとめて買うとやっぱ高いな。
けど、サプリ無しだとちょっと、というカラダになっちまってる。



古代文明の謎はどこまで解けたか
古代史・考古学のトンデモ説を丁寧に解読した内容。もともとは1冊の大著を3分割して翻訳発行された最終巻。この巻は「捏造された歴史」にスポットをあてている。

この本の著者たちのスタンスは、流布する珍説・奇説をアタマごなしに否定するのではなく、地道な証拠・学説を用いて、否定できるものは否定し、神話にある荒唐無稽なエピソードであっても、わずかでも根拠のあるものは可能な限り類推する。

「ツタンカーメン王の呪い」はあっさり否定の部類。そもそも遺跡発掘関係者のほとんどは天寿をまっとうしている。呪いの噂の出所は、遺跡発見のスクープから締め出されたマスコミだったようだ。
トロイの遺跡を幼いころから夢見てついに発掘を実現したシュリーマン、というのも、その幼少時のエピソードからして嘘だった、というから驚いた。出土品そのものはホンモノなのだが現地人から買い取った遺物も混じっており、シュリーマンが自らの名声を高めるために、意図的に発見場所や発見時期を操作していたという。

否定しきれない例では、古代エジプト人の生まれ変わりだという英国女性ドロシー・イーディ(=オム・セティ)がいる。他の生まれ変わり事例では、語られる内容とそっくりな文学作品があった、とか否定できる証拠があるが、オム・セティには否定できる決定的な証拠がない。彼女は幼少時からの前世の記憶の導くまま、エジプトのアビュドスに移り住み、エジプト人と結婚し、エジプト考古局の職員としてその地で生涯を終えた。彼女ほど古代アビュドスを良く知っていた人物はいない。彼女に会った古代エジプト学者たちは「古代エジプト・アビュドスの神殿に住んでいたセティ」の話に魅せられ、現実感覚を疑ってしまうほどだったという。彼女亡き今、その話を裏付ける(または否定する)新たな遺跡が発見されないまま、不思議な謎のまま残っている。

「謎」がどのような過程を経て組み立てられていくのか、関わった人びとや歴史的背景などを探ってゆく謎解きのような面白さに満ちた本。

★★★
今日はいつもの予定を変えて、市内をまわる。
午後は掃除。

クロネコヤマトから毎年恒例で売り出しているアマリリスを買う。
お世話になっているし、ノルマがキツいみたいだし。

「クロネコヤマト アマリリス ノルマ」で検索すると、自分と同じように思って買った人たちの日記がヒットした。
日曜日
階下のデスクトップパソコンの電源ユニットが突然焼ききれる。パソコン専門ショップにもっていき、壊れたユニットを新しく取り付けてもらう。修理を待つ間、県下でたった一軒しかないオーディオ専門店へ行ってみる。

先日5.1ch用のスピーカーセットを取り付けた夫だが、安物を買ったせいで、音響は寂しい限り。やっぱりある程度大きくないと見た目からして寂しすぎ。

単なる下見で店に行ったのだが、店の奥に置いてある巨大なスピーカーの値札をふと見ると、え? 一瞬桁を見間違えてしまった。いっこでごじゅうにまんえんですか。(´_ゝ`)フーン

修理の終わったパソコンのお迎えに行き、スーパーで買物をして帰宅。

今日の自分個人のお買物→DVD-R 10枚パック 498円。
ヴェルディ:椿姫 全曲
説明するまでもないのだが、肺病病みの高級娼婦と世間知らずのお坊ちゃんとの悲恋オペラ。

20年も前に購入して、いまだに聴いている。
他と聴き比べたことはないのだが、ソプラノのイレアナ・コトルバシュの声質が好みで、ドミンゴも若々しい声で(実際若いし)グー!

最近のなんでもかんでも感動し易さがここにも及んでいる。聴いててつい涙ぐんじゃうほど。自分でも不思議だが、まぁ、そこが音楽の魔力なんでしょうね。

★★★
大雨。
やっぱり疲れました(笑)←これを使うのもう時代遅れ?
いったん帰宅。それから今度は夫といっしょにまた同じ場所へ行く。今夜は外食。
Ordinary Day
実家のある市へ仕入れ。

帰宅中、事故らしき渋滞が始まる。わき道がぜんぜんないところなのでひたすら待つ。

ダンプと乗用車がぶつかっていたらしい。
平凡な日々も、こういったことであっという間に崩壊してしまうのだな。
棒がいっぽん
この本に収録されている短編「美しき町」。
「何も考えずにやってしまうんだ」のセリフはここからでした。

高度経済成長時代の日本が舞台。近隣全体が同じ工場に勤める町に住む、労働者ノブオさんとその新妻サナエさんの、劇的なことは何も起こらない日常をたんたんと綴る作品。

新婚の二人が住むアパートは、内風呂はないけど、畳は青畳、窓は最新のアルミサッシ。今はぬかるむと大変な道路も急速に舗装化がすすむ。人ごみのショッピングが苦手な二人の日曜日は、お弁当をもって近くの山へ登り、自分達が住む町を見下ろす。

ある日、隣人でもあるノブオさんの職場の同僚が、ちょっとしたおせっかいをしかけてくる。すげなくされて気分を害した彼は、ノブオさん夫婦が作成する労組の名簿をひと晩で仕上げるようにと言い放つ。

大量の名簿作成(ガリ版刷り)にとりかかるふたり。
「思いつきでいじわる言っているのよ」と涙ぐむサナエさんに、「いいんだ、何も考えずにやってしまうんだ」と、ノブオさん。
徹夜して名簿を刷り上げる二人。

ホッと一息ついて暖めた牛乳を飲みながら、
「たとえば三十年もたったあとで」
「今の、こうしたことを思い出したりするのだろうか」
と無言の二人はお互いに
「そんなふうなことを思っておりました」
「この町で」
おわり。

自分の両親が若かりし頃はこんな雰囲気だったんだろうか、というノスタルジックな気分で読む。

★★★
仕入れ処理を「何も考えずに」やり終える。体がこわばって、ちょっくら肉体労働をしたいな、という気分になったので、風呂用の廃材を運び込む作業をする。どーせ身体を動かすなら実利が伴わんとな。
電波男
自称・キモメンのオタク男の血の叫び。

現代は「恋愛資本主義」という名の幻想に支配されている。イケメンのDQNは女にモテるが、キモメンのオタクは最下層に置かれ、負け犬女からハナもひっかけられないか、または「電車男」のようにオタクから足を洗って自分達にひれ伏すように要求されている。そして負け犬女はイケメンのホストなどに貢ぐ。それが不毛な恋愛資本主義のサイクル。キモメンのオタクは永遠にモテない。

このようなモテないオタクが、溜まりに溜まったルサンチマンの行き場を誤まると、日本が世界に誇る大量殺人鬼「津山三十人殺し」の都井睦雄のような末路を迎えてしまう。それにくらべて、「脳内妹」に萌えて生涯童貞のまま創作活動に一生を奉げた宮沢賢治は、他人に害を及ぼすことなく、普及の名作を生み出した。

同じオタク資質であっても、そのエネルギーをリアル三次元ではなく、脳内二次元に増幅させ、萌え続ければ、不毛な恋愛資本主義サイクルから脱却し、世界は平和になる。



…筆者の主張は↑こんなもんだと理解したんですが、これでOK?

それにしても理想高すぎ。

世間的には同類といっていいオタク女ですら筆者の要求レベルに達し得なかったことを、パンピーの負け犬女に求められてもなぁ…。筆者は数々の玉砕の後、「負け犬女など近寄るな!求めてなどいない!」と主張しているが、求めてなければそもそも視界に入らず、罵る対象にもならないはずでしょう。

筆者はあとがきによると、虐待されて育ち、その後も阪神大震災など天災・人災の不幸続きの人生だったらしいので、筆者自身がこの本の主張を貫くのは、まぁ、勝手にすればよいと思うのだが(自らを100%受け入れてくれるのは、そりゃ自らの脳内から発生した妄想彼女しかいません)、筆者のその後の著作活動を知るにつれ、何だかなぁ、という思いがわいてくる。

恋愛資本主義は、あてはまらないジャンルの人間を不幸にするという趣旨は同意できるが、それと、現実の相手への許容度があまりにも低いということとは別問題でしょう。

語り口も主張も面白く読めた箇所が多い本なのだが、その頑固な「3次元否定、2次元萌え~」主張にいたる過程で、その原因を他者のせいばかりにしている記述がだんだん鼻についてきて、読後感盛り下がり。

それとも単に笑いとばせばいい本なの? これ?

★★★
手付かずの仕入れの山を背に、日用品の買物に出かける。
天気の良さがまぶしい…。

帰宅後、ようやく手をつけはじめる。溜まってからイッキに作業をすすめるべきか、インターバルをもうけてその都度完了させるべきか、今後を考える。…って考えながらやってると能率悪いから考えるのを止める。
「何も考えずにやってしまうんだ」(どこで読んだっけ、このセリフ)と自分にいいきかせる。
ロマン・ポランスキーの吸血鬼
ポランスキー監督自身が主演し、愛妻シャロンの美しさが堪能できる映画。

コメディ仕立てながら、吸血鬼モノの抑えるべきところはちゃーんと抑えた佳作。ゲイの金髪青年吸血鬼にポランスキーが追い掛け回されるシーンは笑える(余談だが、子ども向けの怪奇百科事典本の吸血鬼の項に、この金髪青年の写真が掲載されていて“この吸血鬼はなぜか男しか襲わない”というキャプションが添えてあった。それから10数年経ってこの映画を知り、やっと納得)。

泡風呂の中でくつろぐシャロンの美しさ。と、そこへ窓から侵入し襲いかかる吸血鬼(渋めの殿御)。鏡を効果的に使った舞踏会シーンなど見所は多い。

オチもピリリと秀逸。正統派・耽美派双方を満足させるレベルの吸血鬼映画。

★★★
市内で仕入れ。

帰宅後、昨日からの分もぜんぜん手をつけていないのだが、頭痛と疲労に襲われ最低限の作業をしてから昼寝する。

休日が続くとこちらのペースが乱されるので、平日こそが安らげる日。
世紀末倶楽部 Vol.1
 シャロン・テイトビートルズからの連想が続くが、今日はグロネタ注意!!!

「ヘルター・スケルター」の曲解説で「あのシャロン・テート事件…」と触れてあるのがこの事件を知った最初。詳しく事件を知ろうにも、今のように殺人ネタの書籍が溢れているような時代ではなかったが、断片的な記述で徐々に事件のことを知っていった。

事件から30年近く経ち、突然このムックが登場。なななんとシャロン(と、その他の犠牲者たち)の死体写真が掲載されているというではないか。FBIのファイルが流出し、ネットで広まったものを収録したらしい。石原豪人画伯の表紙絵も凄まじく(シャロンやマンソンのみならず、本文には、アサハラショーコーなど電波系犯罪者テンコ盛りのイラストが掲載されていてトリップしそう)、当然というか、シャロンの写真は“袋とじ”になっていた。

そこで買っちゃうアタシ。

震える手で(←おちけつ)、袋とじをこじあけ、ご対面。



画質は悪いけど、ツインピークスの“この世で一番美しい死体”という言葉がまず浮かんだ。もともと天使のように美しかったシャロン。恐怖と苦痛の極限で死んでいったに違いないのだが、死に顔は意外と安らかで微笑んでいるように見える(だいたいデスマスクは恍惚とした表情をしているものだが)。

悪趣味の極みとわかってはいるが、昔からの戦慄の思い出にこれでオトシマエが付けられたような気がする。

ところで、愛妻とお腹の子どもを殺された、夫のポランスキーのその後。事件後に「マクベス」のメガホンをとったのだが、撮影中に「もっと血糊を撒け、もっとだ。シャロンの時はこんなもんじゃなかったぞ!」とか言っていたそうな。あな恐ろし。

★★★
祭日だが、西へ。セールでラッキー!

帰宅し、そうじ。
いつもの日々。
バックビート
ビートルズで次々に連想が湧いてくる。

とはいうもののこの映画は未見。だけど書く。

もう一人のビートルズ、といえばマネジャーのブライアン・エプスタイン、もしくはメジャー・デビュー前にクビになったドラムのピート・ベストかとなるのだが、ピートよりさらに前、ビートルズの一員だった青年がいた。

この映画は彼、スチュアート・サトクリフの青春を描いた作品(らしい)。

スチュはジョン・レノンの美術学校時代の仲間。ビートルズ初代のベーシストだった。スチュは音楽よりも絵のほうに力をそそぐべく、バンドを辞めた。才能の輝きをみせるも束の間、彼はたった21歳という若さで病死してしまう…。

ジョンと、のちに最初の妻になるシンシアは、スチュの恋人アストリットとともに彼の芸術的才能に惹かれていた。

ジョンはアートな人にもの凄く弱くて、後年ヨーコとの出会いでもその気質は全開。何気なく観にいったヨーコの個展で、意味不明の前衛芸術作品に「わけわからんけど、アートっぽいなぁ…」と感銘を受け、くわえて激しいマザコンだもんで、アートっぽくて、母親っぽくもある(すでに一児の母だったし)ヨーコはまさに理想。たちまち恋に落ちたのだった。

…なんか脱線してしまったが、この映画のビートルズを演じる役者たちがけっこう似ていてイイ感じらしい。観たいな~と思いつつ、早何年かが経過してしまった。
最近こんなことばかり。

★★★
買物と仕入れ処理となんやかやブツ切れの一日。
友人にTELするも掴まらねぇ~!
ダ・ヴィンチ 02月号 [雑誌]
雪が積もったので買いに行けるか危惧していたが、気温がそれほど下がらず大した積雪でもなかったので、よかった。

「テレプシコーラ」(だけ)を早く読みたくて。

千花の膝の怪我ネタはまだまだ続くらしいので、がっかり。

前回の医者の手術ミス→駄目だと決まったわけではない→やっぱりダメだった。
で、今回も靭帯移植手術→膝が伸びきらない→手遅れ?→いや、違うかも→次号へ続く。

同じパターンで引っぱらないでください、山岸先生!

★★★
本屋はツタヤと同じ敷地内にあるので、ついでに覗いてみた。しかしやはり連休初日、話題の新作は軒並み貸し出し中だった。
プリックアップ
1967年に殺された劇作家ジョー・オートンと、彼を殺してその直後自殺したケネス・ハリウェルを主人公とした映画。

ジョーの没後20年に彼の日記が出版され、つづいてこの映画がつくられた。

ジョーは新進の劇作家で、ビートルズ映画の脚本を依頼されたこともある(没になったが)。これから上り坂…というところで、長年同棲していた同性の恋人ケネスに撲殺されてしまったのだ。

二人が知り合った当時、ケネスのほうがインテリで教養もあり、かたやジョーは教育は最低限の育ち、自分の夢を実現させるすべも知らない若造だった。ケネスはジョーに読むべき本、学ぶべき事柄を手取り足取り指導し、ついでにセックスも教える(二人の初ベッドインのとき、部屋のTVがエリザベス女王の戴冠式中継っつーのがいかにも英国映画)。ところがジョーが次第に才能を開花させていくにつれ、二人の立場は逆転してゆく。

才能が認められてますます成長してゆくジョーと、取り残されるケネス。ついにジョーから別れを切り出され、絶望したケネスは凶行におよぶ。

この映画の少し前にヒットした「アマデウス」と比較して「裏アマデウス」とかいう評論がやたらと多かった。今あらためて見比べると、ちょっと無理矢理だと思う。不遇時代を支えた“妻”が、夫の成功後に捨てられる、というのはよくある話。ランボーとヴェルレーヌもそうだが、同じ道をめざす“夫婦”って、ズレると地獄だ。

ちなみにビートルズの映画脚本がボツになった理由は、「ビートルズのメンバーがじゃれあいすぎでヤバイ感じ」だったからだそうで。さもありなん。

原題は「Prick Up Your Ears」。耳をそばだてる、というような慣用句だが、こんな映画だからきっと違うものを立てる意味なんだろうな…とお下品にしめくくる。

★★★
実家へ。
寒波が来るので早めに帰宅。途中で吹雪が始まり、目の前が真っ白になりアセる。
ビートルズで英語を学ぼう
そういや、こんなのもあったね。“My 勉強ヤル気燃料本”(兄が買った本だけど)。英語の成績にぜんぜん反映しなかったような気もするが、少なくとも英語をキライにはならなかった。

自分が夢中になって聴いていた時代は、ビートルズってちょっと古臭くね?…みたいな谷間の時期だったような気がする。クラスでも聴いてる奴なんかいないし、孤独だった。

渋谷陽一がよく「ビートルズ世代っていうのは嘘だ。クラスで聴いている奴なんかほとんどいなかった」と怒っているが、言っている時代は全然違うのだが、妙に共感してしまう。

そういやファーストガンダムもねぇ。
コアなファンはいたけど、人数的には圧倒的にマイナーだった(田舎だったから余計に)。だもんで、現在ファーストを世代でくくる見方には違和感がある。

ああっ、なんか色々暗い過去を思い出してきた。昔っから流行にズレズレの孤独なマイブーム人生を送っているので、当時は無視してるくせにあとから褒め称える奴らが湧いてくると軽く殺意を抱く。

★★★
朝起きたらまたもや一面銀世界。
もーいいかげんにして。

昼には解けたので、買物に出かける。ちょこっと仕入れも。
午後は集中して作業して処理完了。
ガンダムで英語を身につける本
ファーストガンダムのファン向け、ネタと実用の皮膜のような英会話学習本。

第1章ではファーストガンダム本編(と劇場版)の会話シーンを英訳・解説している。そして「今回のシーンを応用した日常会話」というコラムへ続くのだが、

「We're beginning to enter the atmosphere. 大気圏に突入します。」

「We even destroyed the Garma's ship, sir. He is dead. ガルマの戦艦をも打ち砕きました。奴は戦死です。」

…どんな日常かと。

第2章はさまざまなシチュエーションで旅行会話をマスター!
空港でのトラブル。


ギャン「ちょっとすまないが。預けた荷物が出てこないのだが」
リック・ドム「荷物の中身はなんでしょうか?」
ギャン「ビーム・サーベルとシールドだ」
リック・ドム「申し訳ありませんが、届いていないようです」
ギャン「困ったな、このままではキリシア少将へ男としてのメンツが立たん」

GYAN : Excuse me. My checked-in baggage hasn't come out yet.
RICK-DOM : What's inside it?
GYAN : A beam saber and a shield.
RICI-DOM : I'm very sorry, but I don't think it's arrived yet.
GYAN : Oh, I'm in big trouble, I'm going to look stupid in front of Rear Admiral Kycilia.


名詞を替えるだけで使えるような、使えないような。

第3章はキャラクターの感情表現をお決まりのフレーズで!

“シャアのキザな言い回し”
相手に敬意を示しつつ、高みの見物を決め込んで
「お手並みを拝見させていただく」Let me wait and see.

“セイラの強い女性の言い回し”
自分に対して、何も考えずに意見する相手に
「気安く言うのね」Sounds easy when you say it.


だんだん使ってみたくなってきた。

もちろん各話名セリフの英訳も収録。
ファーストガンダムを知らないとちっとも面白くない本だろうな。

★★★
AVルーム構築の野望を燃やす夫と一緒に、今日はホームセンターへ。TVラックを買う予定なので、積み込むことを想定して1tトラックで行く。

最初そばにいたが、そのうち飽きてきたので、自分のための老眼鏡を選びに行く。
結局ラックは現物がなくて取り寄せなので、そのまま帰宅。なんせトラックだから他の店に気軽に立ち寄れない。

帰宅後、仕入れ処理。まだ終わらん!
3日です
仕事があいかわらず進まない一日。

昨夜、DVDソフトをピーコするソフトを今頃になってようやくインストールした。手持ちのソフトを2、3、ピーコしてみる。

午後外出したとき、SWエピ3をレンタル。昨日は5.1chスピーカーも購入してセットしているので、高音質を楽しんでいたらしい夫。

アタシはどーでもいい。
昔はビデオテープに録画したりレンタルしたり、いろいろな映画をたくさん観ていたが、高画質・高音質のものが安価で容易に入手できる時代になったというのに、すっかり枯れてしまった感じだ。過去の感動を反芻してばかり。あたしゃ牛か。
2日です
自分はいつもどおり仕事をしているので、休みの日は邪魔がしょっちゅうはいり、かえって忙しい。

甥っ子はもらったお年玉でさっそくニンテンドーDSとソフトを買うらしい。店のチラシを見たが、合計すると1万8千円を超える。

な、な ん だ っ て ~!?



自分の子ども時代(1970年代)の生活を今過ごせば、お金がじゃんじゃん貯まるだろうなーと思った。非現実的な考えだが。

新年です
新年おめでとー。

ブログを始めて1年経過。
続きましたな。小学生のときからつけてる紙日記もあいかわらず継続中。

実家へ夫と挨拶にゆく。台所の水道の具合がよくないので、前もって自宅からスパナなど持参。ホームセンターで蛇口やパッキンを買い、夫に修理してもらう。修理する夫を見ていると、吉田戦車「伝染るんです」の「技術見せてー、技術」っつーギャグを思い出す。

TVでサッカー天皇杯を観とどけて帰宅。
表彰される時、岡野が高円宮妃の前を素通りしかけて、慌てた川渕にはっしと掴まれて止められるのを観て爆笑。
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