本に包囲された日々
部屋は本まみれ。家業の経理をこなしつつ、本を読む。
Nutcracker
DVD 2004/09/28 ¥3,426

バレエ「くるみ割り人形」。ミハエル・バリシニコフ&ゲルシー・カークランド主演。ABT。1977年スタジオ収録。

20年前、知人にレーザーディスクからコピーしてもらったビデオを持っているのだが、Amazonに入荷されてたからついポチっと購入してしまった。

のちにヤク中となり、ミーシャとの愛憎泥沼暴露本(3月20日にレビューしてたわ)を書くことになるゲルシーの可憐なクララが堪能できる。冒頭での彼女の面長顔のアップを観ると「…これで少女クララ?」と不安を覚えてしまったが、そこがバレエの魔力、ストーリーが進むにつれて、可愛らしい少女ぶりに何の不自然さもなくなってゆく。

もちろん主演の二人とも超絶技巧のテクニックを披露。くるみ割り人形のお面をかぶっていてもミーシャは素敵だ!

パーティ場面の人形(ムーア人の踊り)と、お茶の精を踊るのは映画「ニジンスキー」(DVD化を切に望む)でニジンスキーその人を演じたジョルジュ・デ・ラ・ペーニャ。彼は今どうしているんだろうか。

10代に観ていたときは何とも思わなかったが、今あらためて観ていると狂言まわしのドロッセルマイヤーの演技に唸る(当時は踊りだけが観たくてマイムシーンはびゅーびゅーとばしてたよ)。

グラン・パ・ド・ドゥのアダージオ部分をコーダの後、つまり終曲の手前にもってきて王子とクララの別れの辛さを演出している。少女の甘く切ない一夜の夢、という構成にしんみりしてしまうのは自分の少女期がはるか彼方になっているからだろうな。ほんと、子供から大人まで楽しめる作品。

★★★
DVDのみならずマケプレやヤフオクで本も落札してしまう。月末のブチギレ。合計しても5,000円を超えないけどね。

仕入れ処理を終えたあと、デスクトップパソコンに入れてある洋楽のデータをノートにコピー。車で聴くCDを作成する。ヒマなときでないとできない作業。
ISBN:4086500590 文庫 広瀬 光治 集英社 2004/03 ¥740

「ニットの貴公子」広瀬光治のことがコンパクトによくわかる文庫。生い立ち、エッセイ、素晴らしい作品のカラーグラビア、指編み入門など盛りだくさん。

「ニットの貴公子」「編み物界のプリンス」と呼ばれちゃってますが、ご本人によると、そろそろ「ニットの伝道師」と呼んでいただけたら、ということです。

好きで自然に始めた編み物、「編み物ができるすごいやつ」と周囲のヒトたちにも恵まれて、支えられて…と、自分に厳しく、他人には寛容なお人柄がうかがえ、物柔らかな見た目とはうらはらな、漢らしい意志力・編み物への情熱・向上心に感嘆いたしました。

ついつい「ですます」調でレビューしてしまう読後感は、さすが「貴公子」の所以かと。

★★★
食料品の買物。
車で行くとはいえ、ほぼ連日こんなに重い買物をしなくてはならないことに時々ひどく疲れる。広瀬先生をみならってこんなマイナス思考はダメよ!とみずからを励ます。
お天気情報
熱風が吹き荒れるばかりでぜんぜん雨が降らない。
ここらへんを雨雲がわざわざ避けているみたいだ。

みてもしょうがないと思いつつ、ネットのお天気サイトを朝から何度か覗いていた。数時間後に雨雲が来るような予測画面なのだが、見るたびにあいかわらず数時間後に雨雲が来るように表示されている。結局来ないっつーことだ。期待させるなよな。

市内の仕入れ。ノートつけと写真撮り。時間切れ。
暑いので本を読む気がしない。
柏屋コッコの人生漫才 全8巻
ISBN:4088484207 コミック 柏屋 コッコ 集英社 1995/10 ¥410

実話ベースのエッセイ?コミック。

作者の出身地とたぶん同県なので、知っている店やら場所やら方言丸出し会話がオモロい。漫画家生活と平行して、印刷会社(会社で漫画描いているのがバレてクビ)→ホテル勤め(T県D山のホテル・現在廃業)→上京(上京前に地元のローカル番組に出演したエピソードまで)→工事現場でバイト→結婚→離婚。そういうのを一部現在進行形で描く。自分ネタの長期連載にはありがちだが、最後のほうはもう破綻してわけがわからなくなっている…。その後再婚して漫画家生活継続中。

本人もさることながら、地元や東京の友人・知人が変人揃いで楽しそうだ。かなり悲惨なエピソードもあるのだが、無理矢理ギャクにして頑張っている。

なかなかコミックスが出ないヒトだが、これからも勝手に応援してます。

★★★
昨夜はエアコン消さずに寝てしまい、夜中に目が覚めてもつけたり消したり、ノドが少々痛い。自業自得。
いつものように西へ仕入れ。だんだんしゃんとしてくる。

空腹が頭痛を誘発するそうだが、月曜日はいつも薬の世話になってしまうなぁ。ランチ後、服用。
帰宅後、滝のように汗をかきながら掃除。冬は身体を動かせば暖かくなるが、夏はじっとしてても暑いのでキライだ!
わが心のフラッシュマン
ISBN:448002591X 文庫 中島 梓 筑摩書房 1991/12 ¥509

「フラッシュマン」というのは「ゴレンジャー」から連綿と続く特撮戦隊モノ。5人の正義の味方がよってたかって1人の悪者を袋叩きにするアレ。

作者の家庭にはTVがない。そういう家で育った中島梓の息子が、テレビ絵本で知った「フラッシュマン」に夢中になった。息子はTVのフラッシュマンは一度も観ることなく、ファンであり続ける。

そこから中島梓はヒトの「物語(ロマン)を欲する心」を考察してゆく。「文学は飢えた子どもを救えるか」という議論があるが、「文学(ロマン)は飢えは救えないが、傷ついた子どもの心を救うことはできる」ということを主軸に、シリアスに、またはミーハーに(サイドストーリーを例によって長々と創作!)論ずる。

人は物語を欲してやまないイキモノなのだ、という熱い想いが伝わってくる。

特撮ファン向けの本と思って読んだ人には不評だが、そもそもそういう内容じゃないからね。

作り手の世代にふれた箇所が面白かった。
ワルモノ側のうじゃうじゃ出てくる下ッ端が“アングラー”。地底から出現するからだが、(当時観ていた)団塊の世代のお母様はアングラー→天井桟敷→「寺山修司も死んだわねぇ…」と連想して感慨にふける。ウルトラマンのバルタン星人がシルヴィ・バルタンからとった名前、というのは有名だが、観ているお子様であった自分にはあずかり知らぬことだった。オトナになると、作り手側に同世代の雰囲気を感じることが多々ある。

★★★
ひさしぶりに朝っぱらからムカデ発見。
梱包済みの荷物を棚から畳におろしたあと、しばらくしてふと見ると、いた。

こどものときに読んだオカルト本で「カタツムリはテレポテーション(瞬間移動)できる!」というのがあって、イタイケな自分はちょっと本気にしたもんだが、ムカデの唐突な出現ぶりにはコイツらもしかして瞬間移動能力あるんじゃないの?と疑惑がぬぐえない。

火ばさみで掴み、2階からはるばる風呂の炊き口まで下りて、踏み潰したあとかまどへポイ。

暑くて疲れる。
夕方また寝る。
私の好きな「暮らし」のかたち
ISBN:4081020418 大型本 雅姫 集英社 2003/03 ¥1,260

雑貨ショップ「ハグオーワー」ブランドをたちあげ、ライフスタイルのカリスマとなっている元モデルの雅姫(まさき)。彼女の「暮らし」紹介ムック。

本を眺めるぶんにはいいが、このスタイルを実行して“似合う”のは雅姫のようなほっそり美女ではないと無理なような…。それに今日のようなクソ暑い日なぞ、こんなに優雅にやってられません。こういう生活を維持するには、家族を徹底的にコントロール可能で、かつ、根性のある主婦でないとできないよ。しかし「根性」ってこの本のイメージから一番遠い言葉だ。

気になるのが彼女の本の中で極力排除されている「夫」(もとJリーガー)。彼がなぜ雅姫本のなかであんまり登場しないのかは、彼のルックスが(以下自粛)。父親似の娘のゆらら(…あのー、この名前…)の過酷な未来もついでに妄想してしまった。

ゆららに罪はないのだが、幼い自分の子どもとセットで商売するやり方にあまりいい気はしないもんで。

★★★
ゆうべは眠りが浅い感じだった。
暑さにまだ馴れていないのでコタえる。エアコン入れると風邪っぽくなるし…でも入れないと梱包作業で汗だくになる。

昨日の仕入れを処理終了。
さらば歯周病
ISBN:410610086X 新書 河田 克之 新潮社 2004/09 ¥714

読んでないけどリンク。

自分が行っている歯医者は、歯磨き指導が徹底している。最初はメンドクセーと思っていたが、一定の時間をかけた正しいブラッシングを欠かさずするのは大切なことだと思えるようになってきた(←なんだか直訳調文章…)。

始終食べ物を口にしていると、口内のPH値が歯の自然修復を妨げる値から戻らない、とか、食べ物の質・硬さなども生活習慣病とあわせて歯に影響を及ぼす、というのにも最近、本当に気をつけねば、と思う。自分の親たちの歯はかなり悲惨なことになっている。

★★★
実家のある市へ。
なんだかダルくて実家でまたも寝る。
家に戻ると近所に住んでいる夫の伯母さんがおられた。姑と姉妹の語らいをしている。

近所といっても歩くと結構な距離なので、自分が車で送ってゆく。そのついでに地元の歴史関連の本を借りた。地元から戦争で兵隊にとられた人たちの記録本もあって、いまは亡き伯母さんの夫のことも載っている。フィリピン沖で乗っていた輸送艦が撃沈され、二日間漂流の末、近くの島へ漂着、そこで終戦を迎えた、とか初めて知る。そんな修羅場を体験した人だったんだ…と存命中にそれを知らなかったことを少し残念に思う。
ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還
シリーズ3部作の完結編。

…といってもですねー。ぜんぜん知らんのですよこのお話。ファンタジーの超有名古典なんですけど。とにかく長い!から挑む気がおきない。

こないだプラズマテレビを購入したときに、お店のモニターで上映されていてたまたま観たシーン(戦闘シーンで象さん(?)が出てくるとこと、亡霊兵士が押し寄せてくるところ)がよかったので、それをもう一度観たくてレンタル。

なにもかも知らないでいきなり観ると、いやぁ、やっぱりわかりませんね。当たり前だ。

中世風騎士コスチューム(鎖かたびら&マント)が大好きなので、凛々しい男子らがマント翻してチャンバラするのを観るだけでそれなりに満足。象さんも亡霊兵士さんたちも堪能したし。

★★★
近所が今日葬式。組が違うので手伝いはしなくていいが、香典を持ってゆく。中途半端な近さだから歩いて行ったが、山道なので汗びっしょり。車で行けばよかった。

帰っても暑くて、急遽美容院に行くことにする。
平日の午前中、客は自分ひとり。待たずに幸せ♪

ベリーショートにしてやろうかと一瞬思ったが、維持するのにも、また伸ばすのにもこまめなカットが必要だというので、そんなにしょっちゅう美容院に行く気もないからヤメる。ふつうのさっぱりショート。

美容師のコと話してて、「いっそ坊主にしよっかー」という話から瀬戸内寂聴の話になったが、そのコは寂聴がかつて作家だったということを知らず、「どんな小説書いていたんですか?」と聞かれた。おもわず「愛欲小説…」とオババくさい返答をしてしまう。愛欲ってレトロな言葉だよな。
女王さまの自己破産確定・花井愛子
ISBN:4901219367 単行本 花井 愛子 エムウェーブ 2002/08 ¥1,365

少女小説の女王といわれていた花井愛子の、自己破産するまでの過程をコミックとエッセイで綴った本。

少女小説のバブル期に氷室冴子とならんで(並び称していいのかこのジャンルよく知らないけど)、ダントツの執筆量を誇っていた花井愛子だが、遺産相続のゴタゴタとバブル崩壊によってついに自己破産する。

彼女の場合は、親が再婚夫婦というヤヤコシイ事情なのにきちんと相続手続きを整えないまま親を亡くしてしまったこと(悪どい親戚&腹違いの兄弟につけこまれる)、莫大な住宅ローンを組んでいたこと、仕事も下降、とトリプルパンチ。

自己破産するにもお金がいるというのをこの本で初めて知った。
こういう手のつけられない負債を抱えた人には福音の自己破産だが、ある程度の余力がないと自己破産へ至る事務手続きを乗り越えられなさそう。

★★★
暑い。能率落ちる。

ダラけついでに、ここ数日、借金返済をネタにした人たちのブログを読んでまわっている。
ギャンブル依存症の人が多い。しかしそれよりも、支出額を正確に意識せずに買物したあげくローンやクレカのショッピング枠がかさんで合計数百万、というタイプの人のブログがある意味面白い。本人なりに真剣に支出を引き締め、借金を返そうとしているのだろうが、そもそもの原因である無計画な金遣いの記述が散見され、「だからアンタ、そんなもんに金を遣ってる場合か」と思うことしばしば。

TVでしょっちゅうCMを流している会社だからなんとなくいいと思って借りた、という文に出会ったときには、「話には聞いていたが、そんな軽い気持ちで借りるヤツが本当にこの世にいるんだ…」とある種の感動を覚えた。
本の山
トップの画像。
自分用の本が詰まっているカラーボックスの前にある仕入れの山と、ムカデ捕り必須アイテム火バサミ。自分用の本と、仕入れの山はここだけではないというのがブログのタイトルの所以。前のブログでは「本に囲まれた日々」だったけど、このブログでタイトルヴァージョンアップ。包囲されてます。

市内で仕入れ。
セットに揃えられるものが買えたのでよかった。
3時過ぎに力尽きてしばし寝る。起きたら少し風邪っぽい。しまった。
キッパリ!
ISBN:4344006542 単行本 上大岡 トメ 幻冬舎 2004/07 ¥1,260

ぼちぼち105円で買えるようになってきた。

長らく「癒し系」がブームで、「いいよ、そのまんまでいいよ」的なものが氾濫していたが、この本で流れが変わったかな?
まず形から始めよ、という自己暗示法がいろいろ。

いつもテキパキはできないが、かといって始終ダラダラもできるもんじゃない(できる、という人もいるかもしれないけど、そんな人はカンベン)。

今、やらなきゃ、いつやるの。ということですな。

★★★
夕べは少し早めに寝たので回復。
西へ仕入れにゆく。ホイホイと買えたので、早めに帰途につけた。
いつものランチで案内された席が、冷房の風直撃。だんだん冷えてきたので退散する。これからは冷房対策の羽織るものを常備せねば。
眠い
朝6:30に駅へ夫を迎えに行く。

戻ったら眠くなって小一時間寝る。

昼はうどんを食べに行き、買い物して帰る。
パソコンの前であれやこれやしているとまた眠い。
また小一時間寝る。

最近5時間睡眠が続いたので、そのせいか。
渡辺やよいも別の著書で「7時間睡眠だけは絶対に譲れない」といってた。今も眠い。寝なくてはイカンな。
走る!漫画家
ISBN:4924718599 単行本 渡辺 やよい 創出版 2004/05/08 ¥1,575

ある日届いた一通のメール。「あなたのナマ原稿がヤフーオークションに出品されていますよ」
描いた本人には青天の霹靂だった。出品されている自分の原稿を落札し、出品者に問合せると、「まんだらけ」で購入したという。では「まんだらけ」に持ち込んだ人物はいったい誰? 筆者は、何もわからない手探りの状態から少しづつ事態を調べてゆく。調べるうちに自分だけの問題ではないことが明らかになってゆき、筆者はさらに大きな問題に立ち向かうことになってゆく。

この問題は個人で被害届けを出すところから、漫画家による会結成へと発展してゆくのだが、経過を読んでいるだけでうんざりするような雑事・煩雑な連絡業務・話の噛み合わなさ、などが山盛り。それに加えてもともとの仕事、子育て、病気の飼い犬の世話、あれやこれや…うわー!

加えて、ご本人が書かれているように、「エロ・レディース・コミック作家」の地位は低い。自分がどんなに必死に訴えても通らないことが、メジャーな「弘兼憲史」の名前を掲げるとすんなり通る。集った漫画家たちのなかで自分の立場の低さを思い知らされるあれこれ…その無力感…。

しかし筆者はめげない。「三流エロ漫画家」である自分にプライドを持ち、超人的なフットワークで事態を転がしてゆく。

現時点でもすっきり解決したとはいえないこの問題だが、筆者のあくまで前向きな明るい筆致(マンガのほうの過激なドロドロネチョネチョとは大違いなのが意外)、放出されるパワーに圧倒される。彼女の漫画は好きにはなれないが(スミマセン)、彼女のパワフルな生き方には敬意を持たずにはいられない。

★★★
朝5:30起き。朝一番の飛行機で東京へあそびに行く夫を空港まで送る。
明日も5:30に起きて、夜行バスで戻る夫を迎えに行く予定。
仕入れ処理に励みつつ、呪いのメールを夫の携帯に送信。
そういや今夜はTVで「ザ・リング」放映だ。本家に及ばないつまらん映画だったな。

家の裏山には現役の井戸がある。
秋から冬になると、あの呪いのビデオそっくりの情景になるんだわこれが。本家「リング」を観たあとは、井戸の方向を見るのも怖かった。
いい電子
ISBN:4757711824 コミック みずしな 孝之 エンターブレイン 2002/10 ¥998

ファミ通連載のゲームエッセイコミック。

ゲームから足を洗った現在読んでいると、本来遊びのゲームを仕事でプレイしなくちゃならないのは大変だろう、と思ってしまう。もちろん読者に面白いゲームだと思わせなくてはいけないし、実際面白く読んでいるけど。同じファミ通連載の柴田亜美もあとがきでこっそり、「ゲームを面白いと思えなくなってきた」と弱音を吐いていたことがある(そのあとポケモンにハマって復活した、とフォローしているが)。

しなっちと槇原敬之は顔がよく似ているので、自分の中ではしなっちも××(←各人好きな文字を入れてください)にカテゴライズされている。

★★★
妙に身体がダルいが、いつものように実家のある市へ。
まぁまぁの収穫。

いつも買っている週刊文春をみるとまた貴乃花援護記事。となりに積んである新潮をめくると、こっちは貴乃花攻撃記事。名古屋場所が始まったら兄側の反撃が始まるんだろうなぁ。どうでもいいと思いつつハマっている自分。
アシモフの雑学コレクション
ISBN:4102186042 文庫 Isaac Asimov 新潮社 1986/07 ¥580

博覧強記の見本のようなアイザック・アシモフによる不思議な事実満載本。1986年に発行された文庫本だが、近年の“へぇ~”ブームで「元祖トリビア」などと帯が付いて平積みされていた。2~3行程度の事柄が数百点、ジャンルに分けて掲載されている。

単純に事実を述べるにしても、その切り口、書き表し方で、読者へ新鮮な印象を与える度合いが違ってくる。原文はもとより、星新一の簡素で濃い訳文がさらに効果を高めている。どこから読んでも無駄な知識を得る楽しみに満ち溢れた贅沢な本。

ふと思ったが、内容が空疎なものほど、ものものしい演出でごまかさざるをえないのだろうなぁ。
TV番組の「トリビアの泉」は、CMのあとにオチをひっぱる番組構成をしていない(らしい、観てないけど)。いまやバラエティ番組では必須の“このあと衝撃の事実が!”にはうんざりだが(もちろん観ない)、番組の内容がしっかりあれば、そもそも不要なことなのだろう。

★★★
午前中は梱包職人状態で、夕方にやっとこさ仕入れ処理完了。タルんでる。

今日は朝から貴乃花親方が出ずっぱり。見る見る痩せていく様子が痛々しい。あの家族がどうなろうとどうでもいいことではあるが、最近相撲が大好きになっているので、相撲界に生きる貴乃花の方に身を入れて観てしまう。
兄は相撲界を捨てたわけだし、表で発言しないのはずっこいし、髭を生やせば某教祖にそっくりになりそうなブサイクだし。
雨に唄えば
DVD ワーナー・ホーム・ビデオ 2002/11/08 ¥3,129

今日は日が暮れてから、少し雨が降り出した。ここ1ヶ月ほどほとんど降らず、水不足が心配されているので、わずかだったがそれでも嬉しかった。ちょうど散歩へ行くときだったので傘をさして歩いていると、「雨に唄えば」のメロディが頭に流れてきた。

いわずとしれたMGMミュージカル映画の金字塔。サイレント映画からトーキー映画へ移り変わろうとする時代のハリウッドを舞台としている。リバイバル上映で映画館で観た。ミュージカル映画はストーリーが退屈なものが多いが、この映画はコメディ映画としても面白い。ハリウッドの第一黄金期をおちゃらかしたキャラクター設定や、トーキーに不慣れなために試写会でアフレコ音声がズレまくる、というシーンではスクリーンの中の観客席と同時に、自分たちのいる映画館の客席も大爆笑だった。

ミュージカルシーンのために特別出演しているシド・チャリシーの踊りはもちろん、素晴らしいプロポーションに圧倒される。彼女は「バンド・ワゴン」でフレッド・アステアと共演しているが、その堂々たる肢体はアステアにはちょっと不釣合いかと。ジーン・ケリーはがっちりタイプなので安心して(?)観ていられる。
服装で楽しむ源氏物語
ISBN:4569577350 文庫 近藤 富枝 PHP研究所 2002/05 ¥650

印象的な場面ごとに衣服描写を採りあげ、物語をより深く解読した書。

登場人物がどのような種類の衣を身にまとい、またそれがどんな色遣いであったのか。現代では比べようもないほど厳格だった衣裳のきまりごとがあるため、衣服の描写によって読者は、登場人物の人となり、立場、状況などがたちどころにわかる仕掛けになっている。

紫式部は明石の上がお気に入りらしい。出身は自分と同じ受領の娘という階級。六条院での催しで(若菜・下)光源氏の妻たちと集ったとき、身分の低い明石の上は高貴な身分の他の妻たちに決してひけをとらない装いをしながら、臣下の礼をとってトップに「裳」を着用する。作者は、常にわきまえを忘れない明石の上の心ばえを賛美し、その辛い心のうちを描いて読者の同情を誘っている。そうしておきながら、光源氏の寵愛を受けて得た娘は中宮から帝の母となり、国母の母親という最高の地位が明石の上には与えられるのだ。

いっぽう身分は高くとも、末摘花は容色だけではなく衣裳センスも最低、と笑いものにし、女三宮にはいつまでも幼く未熟な内面を象徴する子どもっぽい色目の衣裳を纏わせる。高貴な血筋の姫君といえども駄目な人間は駄目、と冷徹に描く。

他にも娘・葵の上としっくりいかない婿・光源氏に、舅の左大臣がみごとな石帯を自ら婿に結んで贈りごきげんをとる場面、左遷される光源氏が無紋の直衣を着て皇子出身の誇りを見せる場面など、男女とも衣裳が重要な演出になっているのがわかる。

遣唐使が廃止された後、日本独自の文化が徐々に衣裳にも反映されてゆく流れにも言及し、文化の大きな変化を背景とした日本独自の美意識の発達が理解できる好著。

★★★
市内で仕入れ。
今日も早起きしたので午前中は特に眠かった。
昼食後、少し昼寝。なので、午後は仕入れ処理あまり進まず。
天使の伝説
ISBN:4588007475 単行本 及川 馥 法政大学出版局 2002/09 ¥2,940

「天使」の都市伝説がある。ちょっとしたことから大きなことまで、思い返すと何とも不思議な出来事、出会い。そんなとき「あのとき自分が出会ったのは天使だったんだ」と思ってしまうこと。

度が過ぎると“電波”だが、そこまで強烈ではない、ほのぼの~とした喜びと心のやすらぎを与えてくれるエピソードが、現代の都市伝説となる(度をこしたのもある)。西欧ではそういうほのぼの本がけっこう出版されている。

仏教徒の日本人にとっては、ご先祖様のおかげ、…が近い感覚なのかな?

★★★
昨日からのズレが響いて、今日は小一時間早起きしてせっせと作業。
いつもの西への仕入れと、帰宅してからの掃除。

帰宅途中、ネズミ捕りが張っていて、対向車がパッシングで教えてくれた。
この対向車の人が今日の自分の天使♪ ちょっとほのぼの。
婦人会
公会所の掃除&草取り。
その後、お茶とお菓子で歓談。

各人さまざまな思いが陰で渦巻いているのを姑経由で聞かされているだけに、表向き「歓談」だが微妙な雰囲気。

そういう自分も例外ではなく、いろいろと思うところがあるのだが、まだまだ下っ端嫁の年代なのでとりあえず黙っている。

終って帰宅するとものすごい疲労感に襲われた。
脂肪と言う名の服を着て
ISBN:4396762798 コミック 安野 モヨコ 祥伝社 2002/07/08 ¥1,050

気の弱いデブ女のヒロイン。ヒロインの彼氏にちょっかいをかける性格の悪い美人同僚がいて、ときたら、ありきたりの展開で、ヒロインが一大決心、ダイエットして痩せましたー!ハッピーエンド!…と思いきや、とてつもなく不条理な底なしの沼を覗くような物語だった。

とにかくまともな人間が出てこない。
ヒロインの彼氏は太って“劣った”彼女を持つことで心の安らぎを得ていて、ヒロインが痩せると「お前もオレより優位に立とうってのか!」とパニックを起こす。美人同僚は性格が悪いなんてものじゃなく、人を陥れるために犯罪まで犯す。会社の同僚たちもさまざまな狂気にとりつかれ、ヒロインを鬱憤のはけ口にしている。

ヒロインはというと、他人の目にばかり頼っているので周囲に翻弄されるばかり。お定まりの嘔吐で激痩せ。自分が痩せたあと、もともとおかしかった周囲の人間たちがバランスを失いさらに狂ってゆくのをみて、ますます自信をなくし、混乱してゆく。

唯一マトモといえる役回りが、エステサロンの女店長。
ヒロインは、会社を辞め、コンビニでバイトしつつまたもとの肥満体に戻っていた。
「やせてたとき、あたし…あんまりいいことなくて。周りの人も太れ太れってすごくって。あたしがやせたことでバランスくずす人がいて、見てるのつらくて」
そうやってうつむくヒロインに言い放つ。
「あなたの身体なのよ。あきれるわね。…もう誰のせいでもない。もとから誰のせいでもない。太ったのはそうやって人のせいにしているあなた自身のせいなのよ」

「身体じゃないもの 心がデブなんだもの」

肥満の劣等感と、摂食障害の心象風景を描いた恐怖漫画…?
「痩せれば幸せになれる」と(本気で)思っている人が読むといい薬かも。

★★★
自治会婦人部の会のためのお茶菓子などを準備。
自分の買い物じゃないから考え考え、時間がかかる。
あっという間に昼。

午後は昨日の仕入れ処理にとりかかり、完了。
ジョーズ OST完全盤
サントラ CD ユニバーサルクラシック 2000/06/24 ¥2,548

しかし、アレだ、こんなCDを車でBGMにするのは現在日本中で自分ただ1人のような気がする。

小学生の時に映画館で観て、むちゃくちゃ燃えた映画だった。サントラのレコードも何度も聴いてひたっていたし…ヘンな小学生。

動物パニック映画の元祖みたいにいわれていた映画だが、「映画秘宝」での評を読んで、なぜこれほど自分が燃えたのかが納得がいった。男たちの冒険映画なのだ!映画後半、カッコいい(むさくるしい)3人の男たちが死力を尽くして巨大鮫と闘う。女不要の男の世界!う~ん、マンダム。

閉鎖された空間、男だけの世界、緊迫した任務、そういう類似点でいうと古くは「大脱走」、船モノだと「レッド・オクトーバーを追え!」「U-571」あたり。

だもんで「終戦のローレライ」で女が船内に登場、と知った瞬間ヘナヘナと観る気が失せてしまうのであった。

★★★
実家のある市へ仕入れ。
実家で買っている「週刊文春」で貴乃花の激白記事を読む。
読む前はおいおい貴乃花、喋り過ぎと思っていたが…
…お兄ちゃんって、弟の主張通り、腹黒い奴かもね…と見方がかわってしまった。

しかしこの一家って「理想的な家族」を無理に演じすぎた反動が全員にキてるのかも。
女性ミリオネアが教えるお金と人生の法則
ISBN:4532164958 単行本 春日井 晶子 日本経済新聞社 2004/03/23 ¥1,470

「となりの億万長者」の著者による、女性ミリオネアに焦点を当てた書。しかし購買意欲をそそらない表紙だ。買ったけど。

「となりの億万長者」でお馴染みの、地味で質素な生活をしている人こそ実は…という調査結果に加えて、同じミリオネアの女性でも、堅実で愛に満ちた親に育てられた「アルファ・ウーマン」と、正反対の親に育てられた「ベータ・ウーマン」に分類し、現在のようになるまでにどのような人生の苦闘を経てきたか、というくだりが面白かった。

女性には特に大きな問題である、親・夫との関係にも深く言及。男性に比べて、女性はどうしても配偶者による影響が大きい。どちらのタイプの女性も「マージナル・ボブ」と名づけられるひらたく言えば“ロクデナシ”の男性と最初に結婚し、離婚している率が高い。「マージナル・ボブ」はリーダーの資質のある女性を嗅ぎわけ、とりいるのが天才的にうまいのだ(「マージナル・ボブ」のような男性をつくりあげる母親のタイプにも言及)。

ミリオネアの女性たちは、マージナル・ボブという手痛い失敗を経験し、それを乗り越え、さらに確固たる将来の指針を目指し、成功していくのである。

「となりの億万長者」と同じく、成功=自由気ままで派手な消費生活ができるようになること、と願う人には意味のない本。

ところで「マージナル・ボブ」について。この本には書かれていないが、「リーダーシップがあり、かつ社会的に自分より成功している女性の夫」というのは、たとえ最初はそうでなくても、よほど自分に自信がなければ遅かれ早かれ「マージナル・ボブ」になってしまうのではないか?と思った。「与謝野鉄幹コンプレックス」という小谷野敦が名付けてよく言及する概念があって、これはその名のとおり与謝野晶子の歌人としての才能に敗北を自覚していた夫・鉄幹の苦しみを指している。鉄幹は編集者としてプライドを保ち、晶子は鉄幹に惚れ抜いてどれほど浮気されても生涯連れ添っていてなんとかなったわけだが、概して「著名な妻の夫」は逆より少数派で立場は難しい。妻とは別分野で地位や名声を得てプライドを保つか、徹底して“ヒモ”(主夫?)に徹するか、とかく安穏とはしていられない。著名な女性の伝記・作品を読むとそういう例がいっぱい。

★★★
今日も暑い。
仕入れ処理完了。最近あまり良い結果が得られないので、気分停滞。梱包しなくていいのは楽だが。

昔から手づくり石鹸をネットで購入しているが、今日は初めてのサイトから注文してみた。いままで買っていたサイトは、お気に入りだった石鹸がリストからなくなってしまったのだ。しょせん個人サイト。無い物は仕方が無いので、石鹸ジプシーと化す。
サラの旅路
ISBN:4338155043 単行本 宮坂 宏美 小峰書店 2000/11 ¥1,470

著者が古書店の目録から見つけたヴィクトリア朝の手紙や写真。その僅かな資料をもとに、数奇な運命をたどったアフリカ人女性の人生を紡ぎだした本。

手紙の主、サラ・フォーブス・ボネッタは、西アフリカの王女として生まれ、幼いうちに国を攻め滅ぼされる。生け贄として殺される寸前のところを英国人フォーブスに救われ、彼女の身の上に深く同情したヴィクトリア女王の厚い庇護を受けることとなる。女王はサラが利発な様子を喜び、身の回りから教育まで援助を惜しまなかった。女王をはじめ高貴な身分の人々に特別な存在として扱われたサラだが、彼女がいったい自分のことを過去を含めてどう思っていたのか、結婚後に教師としてどのような意志でつとめていたのか、想像するしかないことが多すぎる。

資料の加減でいろいろな視点でもっとつっこんだ内容にもなれそうだ。だがその資料があまりにも少なく、ここまでサラの人生を復元するのが限界なのであろう。

いわゆる「貴種流離譚」的な流浪の王女の物語としてあっさり読めた。生まれたときに刻まれた顔の刻印で王女という出自がわかるとか、女王の寵愛を得たために特権的な存在になったとか、おとぎ話のようなキーワードがちりばめられている。

本の見返しに掲載されているサラの手紙も面白い。最後の行まで書いたあと、紙の向きを90度変え、その上からまた続きを書く。つまり行が十字に交差しているわけで、便箋や郵便代を節約する当時の習慣だったと。知らなかった。インクの色でも変えないと読みにくいんじゃないかい。

★★★
今日の予定ッ!と一応書き出してみるが、瑣末なことばかり。それでもそれをこなして午前中終る。
「サラの旅路」を昼食後イッキ読みしたら、その後モチベーションが下降し、最低限のことのみ行う。最近暑いのでどうも能率が落ちる。
ダ・ヴィンチ 07月号 [雑誌]
ISBN:B0009PLA2I - メディアファクトリー 2005/06/06 ¥450

もう一ヶ月経ったか。
山岸凉子「テレプシコーラ」、新刊情報、いくつかの連載コラム。これだけ読んで実家の母親に下げ渡す予定。

「テレプシコーラ」は主人公の初の大舞台に向けて、じりじりと進行中。長期連載をリアルタイムで読んでいるとあまり気がつかないが、あとでコミックスでまとめて読むと進行度の緩急が練られているのがわかる。公演での盛り上がりはあと2~3ヶ月分待たなければいけないんだろうなぁ。山岸先生、早いとこお願いします。主人公の姉がらみの伏線も何年もはりっぱなしだし。

★★★
朝イチで犬小屋のまわりの草とり。ミミズがいっぱい。君たち、ここはいいからあっちの畑で土を肥やしてくれ。

市内で仕入れ。
午後は「ダ・ヴィンチ」につい手が出て作業滞りがち。
神様の名前
ISBN:4568730163 単行本 多田 由美 美術出版社 2000/12 ¥1,365

とにかく誰もが認める圧倒的な画力をもつ多田由美。彼女がデビューしてから、影響を受けて描画がロコツに変わってしまったメジャーな漫画家もいるくらい。

1970年代ニューシネマのような破滅的なストーリーが多いことと、諸般の事情による遅筆がたたって、本人はいまひとつメジャーになれないのが残念というか、仕方ないというか。「戦闘妖精・雪風」。のキャラクター・デザインで知名度が上がったのがファンとしては喜ばしい。

ご本人のサイトで粋なイラストがおがめます。
http://www.yo.rim.or.jp/~fudge/

★★★
いつものように西で仕入れ、帰宅して掃除。
プラズマテレビも到着。費用をうかすため、搬送も設置もぜんぶ夫がする。焼け石に水だがやらないよりマシ、か。
ボリショイ・バレエ チャイコフスキー:3大バレエBOX
DVD ジェネオン エンタテインメント 2005/04/22 ¥9,450

プラズマテレビ購入。
届くのは明日なので、本日は古いテレビや家具の移動。

自分はもちろん何も手伝わない

オークションでちょっとだけ安く購入したバレエのDVDをパソコンで観ていた。そもそも個別タイトルの3作がひとつのBOXとなったお得商品。

15年程前の映像だが、まだバレエのソフトがバカ高いビデオテープしかなかった時代に、写真でしか拝めなかった踊り手たちが観られるので感無量。

この時期のボリショイ・バレエ団は振付師グリゴロヴィッチの独裁王国で、内情的には腐っていたらしいが、そこは文字通り腐ってもボリショイ。層の厚い実力派ダンサーが揃っているので、見ごたえがある。

ただ、「眠れる森の美女」の主役がオーロラ姫にはキツい容姿。ロシア人的にはあれでもいいのか?

しかし液晶画面で動画を観続けるのは辛い。グリゴロヴィッチの振り付けは、マイムを極力廃し、端役たちでさえ踊りまくるのが特徴なのでよけいに。
ぷらずまてれび
…を明日にでも買うらしい。

もちろん買うのは夫だ。自分ひとりで観るために。もちろん現在でもほんの数年前に買った32インチのが健在である。

TV視聴時間が一日平均30分未満の自分には、無駄遣いにしか思えない。

あきれてモノも言えないっつーことで、今日の日記は短く終了。

★★★
ぜんぜん関係ないけどオマケ。ブログ界で話題沸騰。

http://rakudaj.seesaa.net/article/3130212.html
関連エントリー「雑誌取材を断った」も爽やか。

さらに関係ない話。
話題のブログの書籍化が盛んになっているが、ネットから紙媒体で出版された書籍は、手にとってみてもなんだか違和感があって読み続けられない。
遥かなるケンブリッジ
ISBN:4101248044 文庫 藤原 正彦 新潮社 1994/06 ¥460

ケンブリッジ大学クイーンズ・カレッジに招聘され、1987年から一年間家族ぐるみで生活した数学者の生活記。家族、隣人たち、教授陣、生徒たちとの交流・軋轢を語る。

特に教授陣の変人めいたジェントルマンぶりは、大学にいる他の外国人たちも辟易してしまうのがおかしい。

著者は新田次郎と藤原ていの息子。古武士の風格と豊かな国際性が同居しており、だからこそたった一年でも幅広く豊かな交友関係を持てるのだが、そこが裏目に出ることもある。幼い次男が学校で虐めにあったとき、著者は「男子たるものやられっぱなしとは何事か」と励ますが、問題はレイシズムと英国社会のひずみを背景にしたもので、彼の励ましは次男を無駄に苦しめる結果となる。結局校長に直談判してあっさりと解決するのだが、自分の大学での学問の闘いに疲弊し、次男にもそういう闘いを押し付けていた、と認めることとなる。

大小さまざまなトラブルが起こるのだが、そのたびに交わされる熱い著者と冷静な夫人とのバトルがいい味出してます。
(道で出会ったモヒカン男とにらみ合い、ついに相手に道を譲らせたあと)
「日本が勝った」と帰宅してから意気揚々と妻に報告すると、
「あなたもモヒカン程度ということよ」

★★★
目が冴えて少し早起き。
梱包を終えてから買い物へ行く。美味しそうなアイスクリームをつい買ってしまったが、冷凍庫にいれようとするとぎっしりで入らない。こんなにぎっしりなのに買い物をするのは間違ってる!イカン!と思ったが保冷剤がやけにスペースを占めているのに気づきアイスクリームと入れ替える。

昨日の仕入れを処理にとりかかる。明日終える予定にする。

暑くてノらないので、「現貴乃花親方と輪島が激似!これはもしや…」というネット上の噂について、実家の母親に電話してしゃべる。市外通話でワザワザ話す内容か、とセルフつっこみ。
ブレンダと呼ばれた少年
ISBN:4594049583 単行本 ジョン・コラピント 扶桑社 2005/05/24 ¥1,680

以前に旧版でレビューを書いたが、絶版になっていたのがめでたく復刊。

有名な言葉をもじれば“人は男(女)になるのではない、男(女)に生まれるのだ”ってことだ。性同一性障害のような例外を除き、もって生まれた性別を恣意的に操れるものではない。

新版のあとがきでは、現在一部の学校で施行されている「行き過ぎたジェンダーフリー教育」への警告がなされている。この教育理念は“ブレンダ”をつくりあげたマネー博士の理論をおおいに参考にしているという。

それと旧版発売後の悲劇である、双子の弟と、男に戻ったブレンダ→ディヴィッドの自殺(2004年)についての記述もある。生前のディヴィッドは「俺は頭の中をあいつらにめちゃくちゃにされてしまった」と憤っていたという。この壮大な人体実験の“失敗”は施行したマネー博士の名声を恐れたひとびとの黙秘もあり、公にされるまで非常に時間がかかってしまった。マネー博士は「ブレンダとは連絡が絶えてその後は知らなかった」とコメントしているが、双子の母親はブレンダがディヴィッドに戻ったことをマネー博士に手紙で知らせている、と証言している。

…ところでAmazonのカスタマーレビューに一番乗りで書いている「たくよ」氏は、本を最後まで読まずにレビューしているのがバレバレですがな。

★★★
明日夕方夫が車を使うというので、今日に実家のある市へ仕入れに行く。
闘うプログラマー
ISBN:4822740161 単行本 山岡 洋一 日経BP出版センター 1994/12 ¥1,427

WindowsNT開発ドキュメント。

マイクロソフト社の新しいOS開発のために、DEC社から引き抜かれたデーブ・カトラー率いるチーム。外様の異質な彼らと、いわゆる「マイクロソフティ」と呼ばれるマイクロソフト社生え抜きのメンバーとの対立、軋轢、協調。

トラブルは山のように湧いてくる。IBM OS/2との訣別、絶えず変更されるスケジュール、頻出するバグ、ハードワークによる家庭の崩壊、脱落者、ビル・ゲイツからのプレッシャー、製品リリースまでの「死の行進」……それでも、やがて訪れる「人生最良のとき」。

いわゆるヲタクなマイクロソフティたちの対極的存在である体育会系プログラマー(いるのねそんな人)カトラー。結婚生活は早々と破綻し、仲間とのスポーツを楽しみ、荒々しくチームをまとめ(…というかまとまるわけがないメンバー)、なおかつ最前線でコーディングもする。デバッグ作業中のヒマつぶしに「NT開発ストーリーを映画化したとしたら、そのキャスティングは?」というヨタ話をするシーンがあって、カトラーはジャック・ニコルソンだそうな。彼が上司だったらたまらん(バディでバンカラなカトラー・チームに反発する女性にも一章さかれている)。

そういう強烈なキャラクターのカトラーをはじめ、負けず劣らずの個性的なメンバーたちそれぞれに綿密な取材をした、よくもまぁマイクロソフトが許可したな、というセキララな内容。

OSという複雑きわまりない巨大なプロジェクト開発は、このようなワーカホリックの存在無しには到底完成までたどり着けないものなのだろう。

★★★
友人と会う予定がキャンセル。
ゆっくりできるかな、と思ったがなんだかんだある。
午前中はほとんど梱包職人状態。

昼イチで裏山でとったタケノコを土地の所有者へおすそわけ。自分の土地でもないのにおすそわけもないものだが、その土地は現在ウチが除草などの管理をし、ゆくゆくはウチが買い取る、という話が進んでいる。しかし金がないためなかなか話がすすまない。

そこでお茶をいただいたが、やっぱりその話になった。
自分が決める話ではないので、「義父につたえますぅ~」とブリブリ嫁モードで辞す。

夜、その件で家族会議(の、ようなもの)をする。
将来を思うと暗い話の展開。
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