本に包囲された日々
部屋は本まみれ。家業の経理をこなしつつ、本を読む。
言霊(山岸凉子)
言霊言霊
(2013/05/13)
山岸 凉子

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このタイトル、そして表紙のジゼル。前作「ヴィリ」のようなオカルト風味バレエ漫画かと思ったが、作者談話のとおり「ダンサーをはじめとする、アスリートすべてに共通する“メンタルトレーニング”を描」いた内容だった。

ライバルの失敗を願う呪いの言葉を(自己嫌悪しつつも)心に浮かべてしまうヒロイン。しかし、内心で相手を呪う言葉は結局「自分だけが聞いている言葉」でしかない、つまりその呪いの言葉は、単に自分で自分に呪いをかけているだけなのだ。そのことに気がついたヒロインは自分を縛る言葉から脱して新しい境地へ…。と、爽やかな読後感の作品。

本番になると普段の実力が発揮できないのが悩みの健気なヒロイン、ちょっと意地悪なライバル、ヒロインを良き方向へ導く王子さま、とクラシックな配役だけど、平凡な道具立てでもでうまいこと読ませるベテランの力量はさすが。

「ドルシネア姫のヴァリエーション」イタリアンフェッテのあるヴァージョン↓
動画比較でバレエの上手い下手が学べる…かも
バレエを知らない人から「どういうのが上手なのか、よくわからない」ということをよく言われるが、この動画を見比べれば、なんちゃってプリマと真のプリマの違いがよくわかるんじゃないかと思って貼っとく。

同じ1965年生まれの日本人が踊る、「眠れる森の美女」第一幕から、オーロラ姫の登場~求婚者たちとのローズ・アダージオ。



技術的なツッコミ所無数。サポートする男性の努力が涙ぐましい(いつもより力を入れて廻しております…って感じ)。カリスマ性がある美女だけに、踊り始めたときのがっかり感がハンパ無い。メディアはこぞって彼女を「期待の新人!」「日本を代表するプリマ!」と大プッシュしていて、何年もバレエを鑑賞してきた自分の目がおかしくなったのかと思っておりました…。まだパソコン通信の時代、Niftyのダンスフォーラムで彼女が話題になり、やっと自分は間違ってなかったと安心できたのも懐かしい思い出でございます。



ロイヤルのダンサーだったなら、アティチュードのバランスをもっとキープしてほしい、と贅沢なことを思ってしまいますが、まぁ上の方とは格が違います。
舞姫(テレプシコーラ) 第2部 5
舞姫(テレプシコーラ) 第2部 5 (MFコミックス ダ・ヴィンチシリーズ)舞姫(テレプシコーラ) 第2部 5 (MFコミックス ダ・ヴィンチシリーズ)
(2010/12/22)
山岸 凉子

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帯に「第2部ついに完結」とあるので、「完結したのはあくまで第2部」…と含みを持たせているのか。作者は「おかげさまで完結とあいなりました」とハッキリ書いているけどね…。作者は最終回を描いたのに編集が勝手に「次回をお楽しみに!」と“ハシラ”に写植を貼ってムリヤリ連載を続けさせるという「サルまん」の場面を思い出した。

ところで、バレエ漫画を描ける新しい世代って育っているのだろうか?今世紀で本格的バレエ漫画を描いているのは山岸凉子、有吉京子、槇村さとる…それ以降の新しい人のことをぜんぜん知らないんだけど(曽田正人は読んでない)。

★★★
年賀状印刷する。年々枚数が減っていく。老人夫婦と中年夫婦の世帯だからな…。
ダ・ヴィンチ 2010年 11月号 [雑誌]
ダ・ヴィンチ 2010年 11月号 [雑誌]ダ・ヴィンチ 2010年 11月号 [雑誌]
(2010/10/06)
不明

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こんどこそダ・ヴィンチ購入はこれで終了!

「テレプシコーラ番外編・六花のHバレエ学校ルポ」。

なんという撒き餌…。さらに読者の妄想を掻き立てるネタをばらまいて終了。これで第3部が無いのは殺生な~、だけど、還暦過ぎた山岸センセーに無理はいえませんわな…と思ったり。

どーせ妄想するしかないなら「テレプシコーラ トリビュート」でも企画してほしい。ツンデレのローラと六花の花咲く友情とか、六花振り付けの素っ頓狂な創作バレエを描ける人とか、どろどろ陰惨が得意な人(誰?)が“空美、ローラ・チャンとして再生するまでの地獄篇”とか…。アンドゥオールが描けてないだけで袋叩きに合う厳しい漫画ではございますが。

 ↓ 2chの山岸スレで笑ったAA。パリ・オペラ座の校長プライド傷ついただろうな。

俺勝ち組!
   ノ
  ('A`) 
  ( (7 ←N氏
  < ヽ
ダ・ヴィンチ 2010年 10月号 [雑誌]
ダ・ヴィンチ 2010年 10月号 [雑誌]ダ・ヴィンチ 2010年 10月号 [雑誌]
(2010/09/06)
不明

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表紙にデカデカと、山岸凉子『テレプシコーラ』ついに最終回!…の文字が。

コミック界ではニュースだ。10年も経ってたのか。

あまりにも突然の最終回。最終ページが「主人公と空」って、まるでジャンプ誌の打ち切り。

もうとにかくいろいろなことが読者の想像におまかせ状態となっていて、残念ではあるが、連載終了後も読者を果てしない妄想へ誘うという点では良い終わり方かもしれない。なんでもかんでも逐一説明すりゃいいってもんじゃないし。

最終回を読んで思ったこと。
●六花をオヤジ2人が取り合いするところ萌え。
●完全に消えてしまった“天才少女”双葉のことをみんな覚えてますか~?(母娘二人で気合の入った登場だっただけに哀れすぎる…)。
●五嶋先生がマイルドに。六花にキツくない五嶋先生なんて五嶋先生じゃない!
●お母さんはあいかわらずキビしいですね。
●来月号番外編って来月もまたダヴィンチ買わなきゃいかんのか。どーでもいいことだが、番外編タイトル「六花のHバレエ学校」…そのイニシャルだとエロい内容かと。

「Hバレエ学校」生徒の公演

ダ・ヴィンチ 2010年 09月号 [雑誌]
ダ・ヴィンチ 2010年 09月号 [雑誌]ダ・ヴィンチ 2010年 09月号 [雑誌]
(2010/08/06)
不明

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「テレプシコーラ」。いきなりアゲアゲの六花と最後のページの引っ張り、トドメの「次号ついに最終回!」

…ダ・ヴィンチ定期購読申し込まずにおいて本当に良かったー!もう廃刊してもいいよ(ひどい)。

無数の伏線と全国の愛読者による山盛りの妄想が、最終回ですべてスッキリ満たされるとはとうてい思えないけど、山岸凉子の今までの長編作品のラストの傾向をふりかえってみたうえで、それほど大事故は起きない…と思う……思いたい。

★★★
台所のエアコン、修理の人が来たものの、部品が発注してもすぐこないため、あと数日はどうにもならない、とのこと。予測はしていたけど、やっぱりそうでした…。この猛暑でエアコン関連の工場はフル回転らしい。家電量販店で新しくエアコンを購入しても取り付けは一週間後なんてこともあるそうだ。
テレプシコーラ(舞姫) 第2部 (4)
テレプシコーラ(舞姫) 第2部 (4) (MFコミックス ダ・ヴィンチシリーズ)テレプシコーラ(舞姫) 第2部 (4) (MFコミックス ダ・ヴィンチシリーズ)
(2010/07/23)
山岸 凉子

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連載中に読んでいても、コミックスが出るとやっぱり面白くてイッキに読んでしまう…今までそうだったが、この巻はパラパラめくってとばし読み。連載中もそう思っていたけど、中だるみというか…ちょっとパワーが落ちている感じ。

表紙のスワニルダの衣装、牡丹柄になっていて、山岸センセーは和洋折衷デザインが好きだなぁ。確か「和洋折衷」ということばを最初に知ったのは、山岸凉子の「ドリーム」からだったと思う。うだるような真夏でも汗ひとつかかない丹穂生さん…。

★★★
洗濯して脱水した後、すぐにその濡れたままの服を着ると涼しくて良い。今時分、小一時間も着ていれば乾く。
ダ・ヴィンチ 2010年 08月号 [雑誌]
ダ・ヴィンチ 2010年 08月号 [雑誌]ダ・ヴィンチ 2010年 08月号 [雑誌]
(2010/07/06)
不明

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2ヶ月ぶりの「テレプシコーラ」。一応話は進んだが、進んだと思ったら以下次号。待たされ過ぎて、のびきったゴムのような気分。

「アラベスク」刊行記念、森下洋子×山岸凉子対談。せっかくの対談記事なのに、昔からのファンからみると、話している内容が今まで読んだことがある話ばかりで新鮮味が無い。

森下 松山バレエ団の『ロミオとジュリエット』は30年くらい前につくられた作品なんですが、、そのときからメインキャストはほぼ同じメンバーなんです。

山岸 それはすごいことですね。


それは確かにすごい。どこがすごいのか、はっきり書きたくないが。

★★★
とは言うものの、絶頂期の森下洋子は凄かった。10代~20代はまるで機械人形のような正確無比のテクニック、30代の円熟期はそれに加えて演技や情感に磨きがかかり、世界中で次々と「日本人バレエダンサーとして初めて」尽くしの大活躍。

NHKはそういう映像をたんまり蓄えているはずなんだけど、商品化はできないのかね。
Lady Love(小野弥夢)
Lady Love (1) (講談社漫画文庫)Lady Love (1) (講談社漫画文庫)
(2000/03)
小野 弥夢

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1980年代に連載されたバレエ漫画。

かつて人気を博したバレエ&ダンス漫画を描いた作者たちが、現在も新作に挑んで、それなりの評価を受けている。「アラベスク」の山岸凉子は「舞姫 テレプシコーラ」、「SWAN」の有吉京子は「まいあ」、「ダンシング・ジェネレーション」の槙村さとるは「Do Da Dancin'」。

それらに比べ、絵の崩れっぷりから往年の読者をがっかりさせたらしい「Lady Love 愛するあなたへ」。しかし自分は、むしろ旧作「Lady Love」の評判が良いのが昔から不思議でならなかった。バレエ好きには有名な映画のダンスシーンが“そのまんま”主人公たちの踊るシーンに頻繁に使われていて、なんというかもう、“引用”多すぎ。

ヒロインがオペラ座のガラで踊る演目が「愛と喝采の日々」のアレとか、ソ連から亡命する男性ダンサーが踊るのが「愛と哀しみのボレロ」のアレとか、ブロードウェイのくだりは「オール・ザット・ジャズ」あたりのボブ・フォッシー系だな、とか。映画や舞台の名シーンを漫画作品に“引用”、というのはよくあることなんだけど、もうちょっと消化してほしいというか、ストーリーに自然に組み込んでほしいというか。あまりにもそのまんま登場するので、「引用元」を知った上で読むと、ツギハギパッチワークな印象をうける。

一番「あ~、やっちゃった」感があるのが冒頭。バレエ学校の生徒であるヒロインの少女は、自分が尊敬するプリマが主役につけなかったのを、プリマのライバルのせいだと勝手に恨み、そのライバルの晴れの舞台の日に衣装にこっそり細工。衣装のアクシデントに動揺したライバルは舞台で転倒、重傷を負ってしまう。踊れなくなったライバルは教師となり、ヒロインを指導することになる。自分に目をかけてくれる教師の人間性に触れて、激しい後悔と罪悪感にかられるヒロイン…。

これは「白鳥の死」という映画のストーリーそのまんま。他の引用に比べて、一般の知名度が低い古い映画であるのが、さらにやっちゃった感アップ。

「Lady Love」続編は1巻だけ読んだ。絵は確かに劣化がひどく、肝心のバレエのポーズも不正確だが、「バレリーナと出産」ということを正面から扱っていて、そっちのほうはちょびっとは評価できるかなぁ。

Lady Love 愛するあなたへ(1) (KCデラックス)Lady Love 愛するあなたへ(1) (KCデラックス)
(2006/09/13)
小野 弥夢

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ダ・ヴィンチ 2010年 06月号 [雑誌]
ダ・ヴィンチ 2010年 06月号 [雑誌]ダ・ヴィンチ 2010年 06月号 [雑誌]
(2010/05/06)
不明

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「テレプシコーラ」は、あいかわらずひっぱった挙句、来月休載。主人公に全く進展がないので、読んでいてもワクテカしない。しょうがないから、再来月号に期待する。ノイマイヤー作品の薀蓄が続くような悪寒もするが。

★★★
Googleのトップ画像が「白鳥の湖」になってて、何かと思ったら今日はチャコフスキーの生誕170周年。
SwanLake

↓どこで落としたか忘れたけど、こんなgifがあった。
Odette
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