本に包囲された日々
部屋は本まみれ。家業の経理をこなしつつ、本を読む。
王妃たちの最期の日々(上巻)

君主または君主の配偶者たち20人の文字通り「最期の日々」を中心とした評伝集。

アンヌ・ドートリッシュ(ルイ十四世の母)は王の母として絶対的な身分を得ていたものの、乳癌で「砒素を成分とする薬剤を使って病巣を壊死させ、その後に剃刀で一片ずつ組織を切り取」るという恐るべき“治療”を衆人環視の中で施された…とか、身分が高いのがあきらかに災いしている。

カトリーヌ・ド・メディシスの項で、母カトリーヌより先に死ななかった二人の子どものうち、
「美しいマルゴは母親からなおざりにされた」
(臨終時に)「王(アンリ三世)を唯一の相続人に指定したが、娘のマルゴには一言の言及もなければ、何もなかった」

とあるのを読んで、萩尾望都が「王妃マルゴ」を描いている理由の一つがこれかと思った。

下巻も併せて購入。
シン・ゴジラ


やっと観た。
評判通りだったので、とくに書くことないなぁ。
この人 ↓ の感想とほぼ一緒。
  『シン・ゴジラ』あたまのわるい感想

しかし何度読んでもいい感想だ。これを読んで、また観る、を繰り返す。

サウンドトラックCDを「音楽集」「劇伴音楽集」両方とも買って、連日聴いてる。デン!デン!デン!デン!デンデン!
ヒストリエ(10)(岩明均)

やっと続刊が出た。去年のおわりごろから「発売予定→延期」を繰り返していて、その間に9巻までの読み返しを繰り返し、ついでに「王妃オリュンピアス」(これも何回読んでも面白い!)も読み返して待っていた。

戦場のゴア描写多数…
王のアレクサンドロス王子に対する評価、そして新しい王妃を娶る、…後の悲劇への始まり。…エウリュディケ逃げてー!エウメネスと逃げてー!と言いたくなる。

アレクサンドロス大王の父の墳墓を特定か

「死亡時に18才くらいだったと推定される若い女性」

歴史は確定しているんだけどね。
それにしても刊行ペース遅すぎ。作者と読者の寿命比べ。
ゴールデンカムイ 10 (野田サトル)


鶴見中尉の部隊には狂った変態しか入隊できないんですか…の巻。あいかわらず「わかるヒトだけわかればいい」ネタなのか何だかわからないけど、二階堂に素敵な足がプレゼントされるくだり、「誰?このひと」「誰なの?怖いよおッ!」…って本当に怖いわ!これも何か元ネタあるの?

ミリオタには説明不要の有坂成章と、オカルト好きなら説(略)の御船千鶴子も登場。

スナイパー尾形が普通に格好いいです、はい。
大奥 14 (よしながふみ)


男の篤姫ってどーなんの、という期待たがわず、絶好調の14巻目。
忠臣・阿部正弘の涙の退場。正弘が自分の死に与えた「物語」と、ツンデレ女将軍・家定と正室・篤姫こと篤胤の短い幸せな夫婦生活が救いとなる巻だった…。

今巻で徳川将軍となる残りあと二人が登場済み。あとは「男の和宮」か…。次巻で家定は死ぬだろうし、いよいよ怒涛の幕末へ。あー一年後が楽しみ…。
ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室(キャスリーン・フリン)
料理ができないことで自分に自信が持てない女たち、年齢も職業もさまざまな彼女たち10人を、遅咲きの料理人の著者が料理を指導し、共に考え、成長していく。料理だけではなく、買い物から、食品添加物、廃棄、農業・漁業の生産環境の問題などさまざまに考察を深める…。

スーパーで他人の買い物カゴの中身に驚き…というプロローグからひきこまれた。

ところで、スーパーのレジに並んでいると、無意識に前の人の買い物の中身を見つめている。自分の番が来たとき、後ろの人もやっぱり自分のカゴをじーっと眺めている。気になりだすと気になる。





王妃マルゴ5巻(萩尾望都)


まず表紙の美麗さにうっとり。美しいだけではなく、「高貴な青い血しぶき」と絡めて描かれてるのがまたウマい。いよいよ悪名高い「聖バルテルミの虐殺」の巻。血腥い果てしない殺戮、辛くも生き延びた者だけではなく、手を下した者も苦しみに引き裂かれる。シャルル崩御、次の表紙絵は次の王となる次兄アンリか…。

微妙な夫婦関係だったというマルゴとナヴァルのアンリ。二人の複雑な関係が、今後どう描かれるのか楽しみでならない。

ところで、同時期に刊行された、某「少女漫画の歴史的名作の新作」(タイトル出すのもしのびない)があまりにもヒドかった。
そのせいで余計に、萩尾望都がこの高レベルを長年維持し続けることに奇跡を感じた。
賞味期限のウソ(井出 留美)


タイトルは売らんかな的な誇大タイトル。
3日ほど前にやっと冷蔵庫にある「賞味期限が去年」の卵を使い切った自分には、ごく当たり前なことが書いてある。

世の中には「賞味期限を過ぎたら即捨てる」人が大勢いるらしいので、このような本が必要かも。

スーパーの日付の古い商品から手にとって、買いすぎないようにする、のはできれば心がけたいが、「備蓄」という点からはどうかなぁ…。家庭内で、計画通りに食糧が消費されるわけではないし。





レベレーション(啓示)(2) (山岸凉子)


山岸凉子のジャンヌ・ダルク伝2巻目。

地味な表紙…というのが第一印象。

コミックス派なので、1巻を読んだあと、シャルル王のキャラ造詣がどうなるのか色々想像していた。で、今巻初登場。…これはジャンヌを見捨てるわな…と思った。あと、ジル・ド・レはアシ絵のザコキャラ。この作品では出番なさそう。シャルルの義母・ヨランダの老獪っぷりがかなり期待できる。

ジャンヌの悲惨な最期はわかりきっているので、読むのは辛いけど、読まずにはいられない山岸ワールド。



乙嫁語り9巻(森薫)

パリヤさん編つづき。よかったねーー展開。

前巻は布支度の刺繍描写がすさまじかったが、今回は表紙でもパリヤさんがかかえているパンの文様描写がキモ。感情表現が不器用なパリヤさんの気持ちを代弁する、細やかな願いをこめた美しい文様。

今巻はワキにまわったアミルたち夫婦もそうだけど、「どんな人と結婚するか」ではなく、「結婚相手とどのように良い関係を築いてゆくか」が大事なことだよな、という作品だ。

「嫁に来てから弓を使わなくなった」ばあちゃんの新婚時代のお話も読みたいな。




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