本に包囲された日々
部屋は本まみれ。家業の経理をこなしつつ、本を読む。
コウノドリ(鈴ノ木 ユウ)


産婦人科を舞台としたヒット作。現行18巻まで揃えていたんだけど、このたびまとめて処分。最近やたらと新作コミックスに手を出してて、取捨選択せざるを得なくなってしまった。とってもいい作品なんだけど、刊行ペース早いし、当分終わりそうにないし、ストーリーの展開が気になるという内容じゃないし。ごめん!さようなら!!
ポーの一族 ~春の夢~(萩尾望都)


40年ぶりのシリーズ新作。雑誌掲載時から読んでいたけど、コミックスでまとめて読むとまた感慨深いものがある。

単なる余韻にひたるエピソード的なものではなく、ストーリーの根幹にかかわる「一族の謎」展開もあって、今後その謎をさらに解き明かしてくれるのか、またもや作者と読者の寿命比べとなるのか…。うれしいやら不安やら。

「バルバラ異界」もそうだったけど、戦慄のノンフィクション「眠れない一族」の影響が本作にもあった。
ある奴隷少女に起こった出来事(ハリエット・アン・ジェイコブズ)

1813年生まれのアメリカに実在した無名黒人女性の手による自叙伝。あまりにも素晴らしい内容のため、白人著者による創作小説とみなされて長らく忘れられていたが、彼女の直筆の手紙が研究者の目にとまり、出版から126年もたって「奴隷黒人女性が書いたノンフィクション」として再発見され、あまたの古典小説と並んで今世紀のベストセラーとなっている。

…文庫化されてやっと読んだー。
文字通リ、読みだしたら止まらなくなってイッキ読み。

優しい女主人のもとで穏やかな幼年時代を過ごすも、女主人の死後、好色な医師フリントの一家へ売り渡されたことからヒロイン・リンダの苦難が始まる。美しく成長した彼女は医師から性の対象としてつけ狙われ、それと闘い続ける。別の白人男性と子を成すことで自分と子どもを自由黒人にしようと画策したり(結局はかなわなかったが)、7年間も狭い屋根裏に隠れ続けたり、ついに南部を脱出して新天地ニューヨークで働き、子どもたちと再会したり、しかしそこへも医師フリント一家の追跡の手が伸びてきたり…。

「ただ事実を記した」波乱万丈な半生のみならず、彼女の黒人ばかりか白人をも不幸にする奴隷制への洞察も本作に深みを与える。

「奴隷制は、黒人だけではなく、白人にとっても災いなのだ。それは白人の父親を残酷で好色にし、その息子を乱暴でみだらにし、それは娘を汚染し、妻をみじめにする。」

「現代少女のための新しい古典文学」だとする熱い訳者あとがきも読みごたえあり。

「正直、奴隷少女が自分らしく生きるために感じなければならかった心情が、現代の日本の少女にとってかけ離れたものであるとは私には思えない」
日々我人間(桜玉吉)


週刊文春連載の、のんびり日記風コミック。なんとも言えない味わいで毎日少しずつ読んでる。

書店で中身を確認してから買ったが、紙カバー函がえらくキツい造りで、戻すのに苦労した。レジの人も、本体にスリップがあるか確認しようと出したもんだから戻すのに四苦八苦。「いやーわたしもさっき戻すのに大変でしたー」などと会話。
効かない健康食品 危ない自然・天然(松永和紀)


健康食品やトクホのメーカーが宣伝する魅力的な効果。それがいかに根拠が無いか、それどころか健康被害の恐れさえあるのかが、懇切丁寧に説明されている。

この手の本が出るとつい購入。最新情報だし。
王妃たちの最期の日々(上巻)

君主または君主の配偶者たち20人の文字通り「最期の日々」を中心とした評伝集。

アンヌ・ドートリッシュ(ルイ十四世の母)は王の母として絶対的な身分を得ていたものの、乳癌で「砒素を成分とする薬剤を使って病巣を壊死させ、その後に剃刀で一片ずつ組織を切り取」るという恐るべき“治療”を衆人環視の中で施された…とか、身分が高いのがあきらかに災いしている。

カトリーヌ・ド・メディシスの項で、母カトリーヌより先に死ななかった二人の子どものうち、
「美しいマルゴは母親からなおざりにされた」
(臨終時に)「王(アンリ三世)を唯一の相続人に指定したが、娘のマルゴには一言の言及もなければ、何もなかった」

とあるのを読んで、萩尾望都が「王妃マルゴ」を描いている理由の一つがこれかと思った。

下巻も併せて購入。
シン・ゴジラ


やっと観た。
評判通りだったので、とくに書くことないなぁ。
この人 ↓ の感想とほぼ一緒。
  『シン・ゴジラ』あたまのわるい感想

しかし何度読んでもいい感想だ。これを読んで、また観る、を繰り返す。

サウンドトラックCDを「音楽集」「劇伴音楽集」両方とも買って、連日聴いてる。デン!デン!デン!デン!デンデン!
ヒストリエ(10)(岩明均)

やっと続刊が出た。去年のおわりごろから「発売予定→延期」を繰り返していて、その間に9巻までの読み返しを繰り返し、ついでに「王妃オリュンピアス」(これも何回読んでも面白い!)も読み返して待っていた。

戦場のゴア描写多数…
王のアレクサンドロス王子に対する評価、そして新しい王妃を娶る、…後の悲劇への始まり。…エウリュディケ逃げてー!エウメネスと逃げてー!と言いたくなる。

アレクサンドロス大王の父の墳墓を特定か

「死亡時に18才くらいだったと推定される若い女性」

歴史は確定しているんだけどね。
それにしても刊行ペース遅すぎ。作者と読者の寿命比べ。
ゴールデンカムイ 10 (野田サトル)


鶴見中尉の部隊には狂った変態しか入隊できないんですか…の巻。あいかわらず「わかるヒトだけわかればいい」ネタなのか何だかわからないけど、二階堂に素敵な足がプレゼントされるくだり、「誰?このひと」「誰なの?怖いよおッ!」…って本当に怖いわ!これも何か元ネタあるの?

ミリオタには説明不要の有坂成章と、オカルト好きなら説(略)の御船千鶴子も登場。

スナイパー尾形が普通に格好いいです、はい。
大奥 14 (よしながふみ)


男の篤姫ってどーなんの、という期待たがわず、絶好調の14巻目。
忠臣・阿部正弘の涙の退場。正弘が自分の死に与えた「物語」と、ツンデレ女将軍・家定と正室・篤姫こと篤胤の短い幸せな夫婦生活が救いとなる巻だった…。

今巻で徳川将軍となる残りあと二人が登場済み。あとは「男の和宮」か…。次巻で家定は死ぬだろうし、いよいよ怒涛の幕末へ。あー一年後が楽しみ…。
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